あべまさたか

自身の経験をもとに半分フィクションで書いてます。

あべまさたか

自身の経験をもとに半分フィクションで書いてます。

最近の記事

パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-143

目の前に迫る危機を意識した時、追い込まれた時、その人自身が現れるものです。それに抗うことはできません。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 過去も未来も危機的状況。 本当に後がない状況でした。 闇金に明日支払う1万5千円。 そしてその翌日にせまる5万円の支払い。 2万9千円の資金を元に最低でも6万5千円を勝たなければいけません。 もちろん、その何日か後

    • パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-142

      もがけばもがくほど悪い状況になっていきます。とっくにこの状態を抜け出すことは不可能でした。根拠のない希望は全て幻で、その向こうには想像もできない地獄が潜んでいたのです。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 たどり着いた場所今までとは違い、少し近代的なビルの一室にある闇金。 そのためか少しだけ、得体のしれない恐怖は曖昧になっています。 出てきた男は、これまでと

      • パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-141

        最後の力を振り絞り、何とかこの状況を脱しようと模索します。だけどこの状況を打破できるほどの力は残っていません。いたずらに地獄の苦しみを増幅させるだけでした。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 やすらぎ振り絞るようにやる気を奮い立たせます。 しかし、体には力がはいりません。 追い込まれた私には正常な思考力と判断力は残っていませんでした。 さらに空腹は判断力

        • パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-140

          目の前の光景に言葉を失います。その光景にはミィの意志と願いが現れtています。しかし、ミィの想いに気付いたのはまだまだ先のことです。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 抗い部屋の前にある光景。 積み上げられた5つのダンボールが、ミィの意志を表していました。 しばらく呆然として何もすることができません。 ハっと我に返り、何度も呼び鈴を押します。 反応はあり

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-139

          自分の思いとは反対のもう、後戻りできない場所にたどり着いてしまいました。どんなにもがいてもあの頃にはもどれません。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 不安と予感少しベタ付くシャツを不快に思いながら、営業の準備をしています。 昨日と同じシャツやシャワーを浴びていない体の臭いに気付かれ

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-139

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-138

          豹変するミィの姿に驚き、彼女の意志は私の思考をストップさせます。終わりの始まり。現実におこってほしくなかったことが、大きな足跡をたてながら押し寄せてきました。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 嵐「い、いや・・・ミィ・・・なに言ってんだよ・・・なぁ・・・」 「だから、出ててって、言

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-138

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-137

          瞳から溢れ出る涙。ミィが私に見せた最初で最後の涙です。私は何も言えずただ、立ちすくんでいるだけでした。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 意志ミィの叫び声が部屋中に響き余韻が空気を振るわせた後、張り詰めた空気が部屋全体を覆います。 瞳いっぱいにたまった涙があふれ、声にならない思いが

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-137

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-136

          恐れていたミィからのメール。心の奥ではこれから始まる更なる地獄に震えていました。大きなうねりがもう目の前に迫っています。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 涙意識の向こうから、黒く光る予感めいた鋭い光が一気に頭の中を支配しました。 私の体はその光を拒絶しますが、どうすることもできず

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-136

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-135

          全てが悪い方向に動き出していることに気づき、押し寄せる悪い予感に耐えながら時間が過ぎていきました。もうどうすることもできません。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 侵入それから、寝るまでの間一言も言葉を交わしませんでした。 二人だけの間にある空気が、どんよりと重くのしかかってきます

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-135

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-134

          さらに追い詰められた私は、5件目の闇金に手をだし、いつもの場所へ吸い込まれていきます。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 液体過ぎた時間の記憶もないまま車にもどります。 外はしんしんと雪が降り注ぎていて、出口を出てからわずかな間でも頭にはうっすらと雪が積もっていました。 積もった

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-134

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-133

          十分すぎると思った軍資金はあっという間に底をつき、新たに闇金で借金をしたお金もその日のうちに溶かしてしまいます。あるゆることにおいこまれ、あきらめの境地で家路に着くとミィにも追い込まれてしまいました。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 フラッシュミィが「電車でいくから・・・」と家を飛

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-133

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-132

          8万円ほどの軍資金も底をつき、追い込まれた私がとった行動は、いくつかある選択肢のなかでも一番最悪なものです。自分が求めている未来から一番遠くなる場所へ一歩ずつ、その歩みを進めていました。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 塊いつもの通りドアが開くと、欲望のノイズが体中を駆け巡っていき

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-132

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-131

          闇金以外の支払いを全てせずに、出た勝負。8万円という普段ではありえないほどの軍資金は、気付いた時には数千円でした。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 アイデンティティ真っ白な雪道とは裏腹に、私の体は真っ黒な闇に支配されていました。 「支払いどうしよ・・・」 「携帯とまっちゃう・・

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-131

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-130

          敗戦から一夜あけ、目を覚ますとそこにあるのは、いつもの風景です。だけど少しずつ優しい風景がどんよりとした重たい雰囲気にかわっていました。そしておそれていた一言がミィから発せられます。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 旅人わかっていたとはいえ、ミィの一言に鼓動が高鳴るのを感じます。

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-130

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-129

          痛恨の敗戦の後、絶望を叩きつけられましたが、残金8万7千円が入っている財布を見て改めて勝負することを考えます。私は導かれるように地獄へ突き進んでいきました。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 裏切り駐車場に車を停め、部屋まで歩いています。 いつもなら寝ているはずのミィが起きて待って

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-129

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-128

          思惑が全て外れた勝負に負け、打ちのめされた気持ちで店を後にしました。今までに感じたことのないほどの脱力感に包まれ家路につきます。 ※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。 いやほとんど実話です。 名前や団体名、組織名等は仮名になってます。 読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。 タイムリミット雪がちらつく中、停めている車に向けてトボトボと歩きます。 車の窓に張り付く雪のように真っ白でした。 車

          パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-128