マガジンのカバー画像

こころのはなし

77
鬱の経験から、自分のこころの持ち方、ご機嫌に過ごすには?など書いています。
運営しているクリエイター

記事一覧

最期に食べるとしたら?

最期に食べるとしたら?

私と夫の誕生日は一週間違う。
一年のうち一週間だけ同じ年になる。
私の誕生日が先で夫があと。
もう何かをするということはないけれど、今回はお互い好きなものでランチをすることにした。

私は普段あまり行かないカフェでランチをしたかったので、家から20分歩いて出かけた。
夫はお寿司が食べたいと言って先月に続いて市場にある回転寿司に出かけた

「死ぬ前に何を食べたい?」と聞かれたら寿司だな

夫はそうい

もっとみる
【詩】誰よりも〜それはずっと続く〜

【詩】誰よりも〜それはずっと続く〜

誰よりも

夕方五時のチャイムがなっても
西の空はほんのり明るい
カーテン越しに光がゆれながら
床に広がっていく
陽ざしがだんだん強くなる
私は
誰よりも春を待っている

14年前、区間整理の移動で新しい場所に家を建てた。
南向きで一日中燦々と陽が当たる。
南隣の空き地を見ながら、「ずっと家が建たなければ良いのに」と思っていた。
春が過ぎ梅雨に入る頃、親子4人が隣の区画でにこにこしながら何やら話し

もっとみる
お菓子の館

お菓子の館

年末から年始にかけて自分で買ったり、いただいたりでお菓子類があふれた。いただいたものを全部口にしていると体重が増えるだけでなく、生活習慣病も怪しくなる。
ありがたくいただきながら取捨選択している。

お菓子類に順序をつけるつもりはないが、この冬の一番はなんといっても岩手のりんご

こちらでも以前紹介したけれど、蜜がたくさん入っていて甘く、果肉がきめ細かい。最高の一品。

この時期いただくことが多い

もっとみる
しあわせのカタチ

しあわせのカタチ

メープルは今年3月で15歳。
おばあちゃん犬に冬の朝の寒さは堪えるだろうと、排泄だけ済ませて散歩は暖かくなってからいくようにしている。
午前中の散歩は少しずつ気温が上がってきて、厚いダウンが必要ないくらいになった。寒中とはいえ陽の光は少しずつ強くなっているのを感じる。そして冬の空は雲ひとつなく真っ青で、こんな空の下で散歩ができるなんて、しあわせだなあと思う。

しあわせのカタチは人それぞれ違う。

もっとみる
兄妹ケンカ

兄妹ケンカ

兄妹でも意見が合わないことがある。
兄妹と言っても離れて暮らしている時期は長いし、親とどのように関わってきたかで感情も違う。

義母は最近認知症が進んできた。
介護サービスを使ってなんとか一人暮らしをしているが、それもいつまで続けられるのか不安になる。
年末年始、一週間ほどサービスが利用できなくなる期間どうするかで二人の意見が食い違い、なんだか面倒なことになっていた。
電話で直接話せばいいのにLI

もっとみる
空を見上げてみよう

空を見上げてみよう

朝6時過ぎの東の空、この間までは太陽が昇ってくる前の明るいオレンジ色だったけれど、今は日の出の時間がどんどん遅くなって暗い中にほんのりオレンジ色が見えるぐらいになっています。
今日は西の空に上の部分が少しかけた月が、メープルの散歩から帰る私たちを高いところから見下ろしていました。月の斜め45度下あたりに明るい星が一つ。
朝の散歩の時は足元が暗いのでついつい下を向いて歩いてしまうけれど、空を見上げる

もっとみる
太陽が恋しい季節

太陽が恋しい季節

11月に入って日の出は遅くなり、日の入りは早くなってきた。
日中の陽の光はまだ強いけれど、太陽の位置はだいぶ低くなっている。
憂鬱な季節がやってきた。

今の家に越してきて半年ほどで前の家が建った。土地がさほど広くない同士、前の家は狭さを補うために上に伸びた。そのおかげで冬になると我が家のリビングダイニングはお昼前には真っ暗になる。午後3時近くまでほとんど陽が当たらない状態が11月初めから立春のあ

もっとみる
風向き

風向き

朝起きたら風向きがすっかり変わっていました。
昨日あんなに暑く、湿気に耐えられずエアコンを使ったのに、今朝は寒い!
風も南風から冷たい北風になっています。出かけるために薄手の羽織ものを引っ張り出しました。

風向きが変わることを感じることもありました。

▪️仕事への思いがなんだか違う。
それを裏付けるようにお客さんの予定が合わなくなったのです。
入れようとすると自分に無理する。
「これはやりたく

もっとみる
雨の日はずっと山手線に乗っていたい気分

雨の日はずっと山手線に乗っていたい気分

こんな質問があった。
「あなたのこころが落ち着くところはどこですか?」
そして
「何をしている時間が好きですか?」

今までなら
海を見に行く
砂浜でぼーっとする
海に行くローカル線に乗る
山、緑の多いところに行く
神社を訪ねる
無印良品のお店でウインドウショッピングする
こんなことがこころが落ち着くことと思っていた。
でも最近、
本当にそこが落ち着くのか疑問に思えてきた。
なぜなら、どれをとって

もっとみる
満月の手放し

満月の手放し

今年になって3月から70日近く、6月27日から昨日まで125日、投稿を続けてきました。 

最近の自分の記事を振り返ってみると、毎日書いてはいるけれど、自分の考えを書き残したり深く考えたりすることができなくなっているように感じています。

「毎日投稿」は書く習慣をつけるためには大切なことだと思いますが、今の自分はしなくてもいいかなと思うようになりました。
毎日書き続けても、自分の中で精度が保たれな

もっとみる
不便だった頃が懐かしいと思う時

不便だった頃が懐かしいと思う時

整形で待っている間みんな携帯を見ている。
電車の中でもそうしている。
先日は私の隣に座っていた70代と思われる女性。
さっさと器用にスマホを操作していた。その指使いにちょっとだけ見惚れてしまった。
老眼鏡もかけていないし姿勢もいい。
素晴らしい!

みんな携帯を見ているけれど、何を見ているんだろうか?読んでいるんだろうか?
ネットやSNS、YouTube?
ニュースを見たり世の中の情報を見たり、は

もっとみる
ざわざわ

ざわざわ

このところざわざわする。
胸の中がざわざわするのは気持ちのいいものではない。
何がそうさせているのか?
わかるような、わからないような。
これを書きながらもざわざわしている。

書き続けることに疲れたのか?
書く内容に迷っているのか?
それも違うような気がする。
ざわざわ
ざわざわ

何でそうなのかわからないまま
今日もざわざわと付き合っている。

自分の器

自分の器

昨夜ちょっとした頼まれごとがありました。
私の友達から、妹の住む街の情報誌が欲しいと言われました。
息子さんが載っているのだそうです。
「親としては欲しい」
とLINEに書いてありました。
気持ちはわかります。

妹に聞いたら、彼女が欲しいと言っているタウン誌がどこに置いてあるのかわからず、頼むとしたら探すところから。
何でも快く引き受けてくれる妹とはいえ、どこにあるか探してとはさすがに言えません

もっとみる
どう過ごしても同じ一日

どう過ごしても同じ一日

ちょっとしたことで朝から夫と口論になった。
私が指摘したひと言が気に入らなかったのか
「わかっている」
ときつめに言われた。

たいしたことではなかったのだけれど、「そんな言い方しなくても」から「そっちもそういう言い方している」に発展して、お互い嫌な気分になった。

最近また一段階見えづらさが増してきたようにみえる夫。間接的に自分が見えていないことを指摘されると勘に触るらしい。うっかり朝から地雷を

もっとみる