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山根あきら | 妄想哲学者
2024年11月17日 09:55
幼い頃から小説家になることを夢見ていた。私の夢は大きかった。凡庸な一作家ではなく、後生まで語り継がれるような名作を残せるような文豪になることを願っていた。 我ながら、古今東西の文学を渉猟してきたと思う。キャノンと呼ばれるような作品はすべて網羅したという自負がある。 もちろん、文豪といえども「うまい下手」はある。しかし、いくら「下手」といっても、「それは文豪の中では」という話であって、下手
琥珀ベイビー
2024年4月15日 00:19
チャンスは何度だってあるやり直しだって出来るでもハナっから「これが駄目でも次があるさ」そう思っている限り絶対に全力なんか出せねえ永遠に出せっこねえそうして終わってまた「次」がやってくるだけ「チャンスは何度だってある」それはお前の命綱だでも取り組む時はその命綱の存在を頭の奥深くにずずずと沈めてなかったことのようにして挑むんだ登山家を見ろよ命綱があるからって
ゼロの紙 糸で綴る言葉のお店うわの空さんと始めました。
2024年4月2日 21:19
母が病に倒れてからなにを感じたかというとたぶん、知っていたことだけどわたしももうそんなに若くないってことだった。悲観とかじゃなくて。あたりまえのことだし。時間は人々に平等に刻まれているから知っていたけれど。その時思ったのは、どれぐらいの時間がわたしにも残されているのかわからないけれど。うまくいえないけど。ちょっとうまく言おうとするとしたら。わたしのまわりをちゃんと
ひいろ
2023年12月24日 15:05
冬のプラネタリウム
ショートショート「冬のプラネタリウム」のクリスマスバージョンです。
2023年12月11日 12:42
優しい世界
「noteをまったりする日の記事」のリライト・音声バージョンです。ボカロの朗読バージョン(ボイロ?)に挑戦してみました。
2023年8月10日 07:48
ナンセンス詩 | どんな神童も、今ではただのチュー💋ねんまるで鳥が囀ずるようにXという未知数を空気のように使いこなしていた神童も歳をとったら手がふるえて「『神童』じゃなくて「『振動』じゃね?」みたいなことがある。中年になっても「チュー💋ねん」なんて変な性的欲望を隠せずかつての神童の面影はなく。「死んじゃえ」って言ってやったら柱状節理の東尋坊に行くかと思いき
2023年8月7日 13:28
あたしは市松 松子。あたしにはイケメンで優しい彼氏がいる。どれくらいイケメンかというと、これくらい。誰もが振り向くパーフェクトな彼氏なんだけど、文字を打つのが超絶下手で(下手とかいうレベルじゃない)、彼とのLINEには少しだけ苦労がある。と言っても、キュンキュンの方が大きいんだけど♥️そうだなー。例えば、彼氏とのLINEはこんなカンジ。凹んでても、つい笑っちゃうLINEを送って
2023年4月23日 15:29
酒を飲んだ最後の締めには、ラーメンは欠かせない。体にはあまりよくないだろうな、ということは重々理解しているつもりだが、やっぱり食べたくなる。飲んだ後の味噌ラーメンは必要悪とさえ言えるだろう。「さぁ、今日もたくさん飲んだし、ラーメンでも食いに行こうか?」私はいつものように部下の田中に言った。「あの、ラーメンを食べた気分になるというのはどうでしょう?」田中が、か細い声で言った。「ラー