ブラタモリ 神戸 書評 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
明治以降外国人居留などもあって発展した港横浜·神戸にとても興味があります。横浜は社会人になって居を構える機会にも恵まれ深く理解することができました。一方神戸は日帰りの国内出張とプライベートで訪れたで2回しか行ったことがありません。ですから専ら本やテレビ番組での知識しかありません。
その中でテレビと書籍が連携している以下の本がとても面白い切り口で神戸を紹介しているのでとても気に入っています。是非ともご紹介致したく取り上げさせて頂きました。
その本は
ブラタモリ 12 別府神戸奄美
出版社 KADOKAWA (2017/12/15)
発売日 2017/12/15
NHKの人気街歩き番組と連携した公式の書籍です。「ブラタモリ」の番組と併せて読まれることをお勧めします。
奈良時代からの港町ということで、僅かに残った土地や建物に残された痕跡を辿って行くという構成です。
神戸は第二次世界大戦と阪神淡路大震災で歴史的建造物が殆ど残っていないとの理解でした。実際そうなのですが、流石NHK。その中でも神戸の魅力に迫っています。その切り口の面白さ、鋭さを楽しめます。
因みに例えばNHKアーカイブスや再放送などで番組を楽しまれるため収録される方向けに放送回も記しておきます。
第64回 神戸の港 ~神戸はなぜ1300年も良港なのか?~
第65回 神戸の街 ~神戸はなぜ“ハイカラ”なのか?~
大阪湾の潮汐が緩やかな理由から始まって、平清盛時代の繁栄やその理由、土木、特に治水などにまで考察は及び一般的な旅行ガイドブックとは一線を画す内容です。
この本で私は例えば旅行会社が編集している一般的な旅行ガイドブックと併せて読むことで、より多角的に神戸を理解できました。
横浜に比べると歴史的な奥行きが全く異なり流石神戸と感じました。
蛇足
ネタバレに配慮して表面的な話に留めましたが、神戸に興味があるようでしたら是非ご一読されることをお勧め致します。