運動習慣で人生を変える【"1日30秒"から始める運動習慣】其ノ參:朝の運動がもたらす好影響 後編

 こんにちは(o・ω・o)虫圭です。
 また覗いていただきありがとうございます。

 今回は 朝の運動がもたらす影響の後編です。

 前回までにお話しした、
①運動をすると学力が上がる
②運動をするとストレスや鬱に強くなる
 に続き、

③運動をすると集中力が増す
+α・ホルモンバランスを整える
 そして、『朝の運動がもたらす好影響』まとめ。

 をお話しします。

 どうぞ、5~8分ほどお付き合いください。

③運動をすると集中力が増す

 早速ですが前回の 項目①【運動をすると学力が上がる】という内容を思い出してみてください。

 運動をすると脳ではニューロンとシナプスが増加し、学習の効率が上がるということをご説明しました。
 そして項目②【運動をするとストレスや不安、うつ病が改善する】ということについてもお話ししました。
①と②を足して考えてみると、なんとなく察することができるかと思いますが、運動をすることで脳の働きが活発になり、外部からの刺激に強くなります。
 ですので、自身が何かに集中をしたいと考える時に外部からの刺激やストレスに打ち勝つ力が獲得できます。
 この時点で運動をすることにより集中力が上がるということはすでに明白ではありますが、ここからさらに掘り下げてみたいと思います。

 プロのスポーツ選手のことを思い出してみてください。
 スポーツのプロフェッショナルである彼ら彼女らは、自身が望む最高の結果を得るために、練習、本番どちらにおいても集中し 大きな結果を得ようとします。
 人間は反芻することで技術を磨いていくわけですが、運動で集中するということは、一つの行為に打ち込み集中する時間を伸ばす。もしくは集中力を強化することに他なりません。
 さらに外部刺激に耐え、困難な状況でも集中を続けることで、どんな状況においてもより良い結果を得ることができるようになります。

 皆さんは『ADHD(注意欠陥、多動性障害)』という病気をご存知でしょうか?
 これは発達障害の一種で、注意力が散漫になる。一つのことに集中できない。ミスしやすい。忘れ物が多い。衝動的に行動してしまう。
 など、様々な症状が見られる病気とされています。
 最近では、大人になってからADHDの検査を受けることで、実はADHDだった。「そういえば小さい頃や、学生の頃、社会に出て仕事をする中で集中力が続かない、ミスをよく指摘される」など、思い当たる節があった。という体験談を見聞きすることが増えました。

 はい。ここまで説明すればもうお分かりですね?
 そうです。
 運動をすると、集中力が増すばかりでなく、

【ADHDの症状を緩和する】

 ことも研究により証明されています。
「ADHDは大人になると治る」なども聞いたことがありますが、ADHDは大人になってもその症状が続く。ということが研究により判明しています。
 さらに、『ADHDは遺伝する』ということも解っており、オーストラリアで行われた、2000組の一卵性双生児を対象にした研究では、「一方がADHDである場合、91%の確率でもう一方もADHDである」ことが判明しています。
 ADHDである人とそうでない人を比較すると、脳の働き方が異なることが解っており、ADHDの人はそうでない人より脳の働き、特に前頭前野の働きが10%ほど低いそうです。

 そして、運動を行うことで、前頭前野の働きが向上するということも解っています。

【運動で集中力は増し、目標達成の可能性を上げる】

 ということです。

+α・ホルモンバランスを整える

 女性にとっても運動は大きな恩恵をもたらします。
 それがホルモンバランスを整えるという効果です。
 加えて妊娠をしている女性、さらには出産後の女性に対しても 大きな恩恵をもたらします。

 女性の約75%は月経前になると身体面、精神面、その両方において何らかの不安や不快な感情を抱くそうです。
 また、『マリッジブルー』はとても有名です。
 妊娠や出産、育児、そして閉経。
 女性はホルモンの影響を長い期間受け続けることを知らない人はいません。

 運動は、ここにも効果を発揮します。

 『月経前症候群(PMS)』『月経前不快症候群(PMDD)』など医学用語がありますが、この症状の女性は脳内に本来適量取り込まれる神経伝達物質がうまく取り込まれないことが判明しています。
 この神経伝達物質はトリプトファンという名前で、このトリプトファンが取り込まれないと何が起こるかというと、『セロトニン』という気分や行動を制御する神経伝達物質が生産されなくなります。
 その結果、怒りの爆発など、イライラや不快感が発生する訳です。

 1800人の女性を対象に行われた研究では、半数以上の女性が「運動により症状が改善された」と報告しています。
 運動により血液中のトリプトファンのレベルが上がり、脳内のセロトニン濃度が上昇したためです。

 妊娠中も運動を行ったほうが良いことも解っています。
 もちろん、病院から止められているなど様々な理由は加味しなければいけませんが、体力や体調と相談し運動することは、自身とお腹の中にいる胎児に好影響をもたらします。

 ラットを使った実験によると、運動する母ラットから生まれた子供は生まれた直後から成長した後にいたるまで学習能力が高かったという結果が出ています。

 読んでみてどう思われましたか?
『これはちょっと、自分のためにも、子供のためにも、運動しなくちゃいけないんじゃないの?』
 と思っていただけたんじゃないかと私は確信しています。

【運動は、女性特有の悩みを改善する。また、子供にも良い影響をもたらす】

 最高ですね。
 この文章を書きながら私も運動したくなってきました。
 と言うかこうして文章を書いている今も、ステッパーを踏んでいますが笑

2020.8.11追記
・妊娠中に運動した母親から生まれた子供は、そうでない子供と比較した時【IQと言語能力が優れている】ことが解っている

※2002年 生殖生物学教授・産科医ジェイムズ・クラップによる数百人規模を対象にした研究結果より
著書『Exercising through You Pregnancy 妊娠中の運動』

 では最後に、私が【朝の運動習慣】を推す理由をお伝えします。

【1日のスタートに運動をすると、その日一日、能力が向上する】

 以上です。
 やらないという選択肢が無いくらい素晴らしいです。
 
 第一回でご紹介した、『ジャンピングスクワット』や『バーピージャンプ』など、長時間行うとハードになっていく運動は短時間でも高い効果を得られるため、私個人としてはオススメなのですが、実は、

『朝、20分散歩をする』

 というメニューでも1日のパフォーマンスが向上することが解っています。
 ですので、妊婦の方、運動習慣を作るきっかけにしたいという方には、『朝、20分の散歩』も始めやすくてオススメです。

 前後編でご紹介した『運動がもたらす好影響』そして『朝の運動習慣のメリット』いかがでしたか?

「運動が身体に良いのは知ってるけど……」
⇒どのように身体に良いのか、どのくらいやる価値があるのか、知っていただけたかと思います。

「運動っていつやるのが効果的なの?」
⇒朝が1番です。朝でも夜でも運動そのものが『良いもの』ですが、どうせやるなら『朝』やりましょう。朝が変われば1日が変わります。1日が変われば一生が変わります。

「仕事で疲れて朝から運動とか無理ゲーだょ……」
⇒運動をしたほうが疲れが回復することが解っています。そして運動が習慣になっている人は『疲れにくい体質になっている』ことが解っています。
 私自身、朝から運動、仕事で夜まで働き、帰宅後また運動。という生活を続けていますが、日中に眠くなったり、疲れを感じて夜の運動をサボる、サボりたくなる、ということはありません。
いいえ、「無くなりました」

 運動が良いもの、というのは皆さんご存知ですよね?
 そして皆さんは『どんなふうに良いのか』も知りました。
 前のnoteには『どのように始めたら良いのか』『どのようにしたら続くのか』も書いています。

 健康な身体と脳を育てるために、運動を習慣にしましょう(o・ω・o)!!

 次回は【習慣化を徹底的に強化する方法】
 をご紹介したいと思います。

 それでは、また。

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