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文章の話

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【詩】ピストルからバニラ

【詩】ピストルからバニラ

こめかみから撃ちこんだバニラ・アイスが
口いっぱいに広がって
息が出来ない!
ドロドロに溶けたソレが
体温になじみ生暖かい液体となって
口の端からコボレ落ち
首筋をつたい流れて鎖骨にたまる。

(身体中が砂糖漬けになったような錯覚)

あまくて
あまくて
あまくて
あまくて

舌ごとヘド吐いて発狂寸前!

(それでもバニラは口の中いっぱい)

瞼と目玉の隙間から
半溶けのバニラがニュルリとたれて

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上級者向けの書くルール

上級者向けの書くルール

文章をかくときのマイルールがあります。

「序盤は清楚に」

です。

清楚に書くとは、どこに出しても通用する文章を書くということです。

なぜ、清楚に書かなければいけないのでしょうか?

理由は、1つです。

序盤に個性的すぎる文章を書くと 嫌われやすいからです。

「序盤は清楚に」われわれnoteクリエイターはインターネットでnote記事を投稿します。それはそれは張り切って「私の文章おもしろい

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【簡単AI活用】自分の記事をもっとたくさん読んでもらう方法

【簡単AI活用】自分の記事をもっとたくさん読んでもらう方法

Noteの読者は、読解力が高い方や文字を読むのが好きな方が多いと思います📚。

しかし、ここで一つ問題があります…。

読者の増やし方です!

こうした課題に対して、どのようにアプローチすれば良いかを考える必要があります🤔。

そこで1つご提案!
AI技術を使えば、誰でも簡単にPR動画を作ることができるということです🎥✨。

今回サンプルとして使わせていただいたのは、フォロワー数4桁の武智倫

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物語の作り方 No.17

物語の作り方 No.17

3)文体を形づくる比喩(レトリック)について

 文体を形づくる「比喩」を、辞書では、「説明や記述を印象強く(わかりやすく)するために、適当な類例や形容を用いること」としています。今回は、だれもが意図せずに、使っている直喩と隠喩についてお話したいと思います。

①直喩(二つのものごとの類似性にもとづく表現)

 私たちは、話し言葉の中で、「**さんに似てるよねぇ」とか、「**にそっくり」とか言いま

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物語の作り方 No.16

物語の作り方 No.16

第8回 文体とレトリック

1)文体とは

 文体とはその時代(ジャンル)の文章に特有な表現様式、あるいはその作者が素材をいかに形象化するかの方法(狭義では、表現技術の上に見られる特徴をさす)と三省堂の辞書には記載されています。

 この場では、作家の表現技術の特徴を取り上げます。

 小説やエッセイを書くとき、書き手は自分の言葉で文章を綴らなくてはならないとしばしば言われます。ここでいう自分の言

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物語の作り方 No.14

物語の作り方 No.14

第7回 物語における会話について。

1)生きた会話とは?

 日常生活における会話とは、二人以上の人物による直接的なコミュニケーションの手段です。それに比べ、小説における会話表現は活字を通しての書き手の一方的な訴えかけである以上、読み手はそこに参加できません。
 そこが、ややこしいけれど、たのしいところでもあります。
 わたくしごとになりますが、一方的に独断と偏見に満ちた独り語りをして周りの人に

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物語の作り方 No.12

物語の作り方 No.12

第6回 背景をどう描くか。

1)背景とは何か?

 物語の背景とは、社会における人間の体験にかかわるものです。ここでいうところの社会とは単なる世相ではなく、人間が影響をうけ、また影響を与える「環境」そのものだと考えていただければよいかと思います。

 私たちはどのようなときに環境という言葉を使用するのでしょうか?

 主として、自分を取り巻く身のまわりの状況を言い表わす場合に用いられています。

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物語の作り方 No.8

物語の作り方 No.8

 第3回 一行目をどう書くか。

 作家でもない私があれこれ役に立たないことを述べる前に、ヘミングウェイの言葉を下記に引用しておきます。この文章を、どこで読んで書き写したのか、遠い昔のことなので覚えていないのですが、アーネスト・ヘミングウェイであることは間違いありません。

 簡潔な文章を使え。書き出しの一節は、とくに短くせよ。力強い言葉を使え。積極的に書け。消極的になるな。
 古くなった俗語は使

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物語の作り方 No.7

物語の作り方 No.7

3)構成表と人物表をつくる。

 またまた面倒臭いことを言い出しますが、この過程を一度、経験するのとしないのとでは、のちのち大きく違ってくると、根拠もなく信じています。

 A4の用紙を二枚用意します。
 それぞれにの用紙に構成表、人物表と書きます。

            構成表

 タイトル 頭に叩きこむために、キーワードを書いておきます。

 テーマ  読み手に、訴えたい文章を書いておく。

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物語の作り方 No.6           

物語の作り方 No.6           

第2回 物語をどう組み立てるか。

 なんでもいいから書きたい。書いてやろうと思い立ったとき、私もふくめて多くの人は無意識にストーリー(話の筋)を考えます。ところが、いざ、机にむかうと、常日頃、胸の奥にある名状しがたい感情を物語る作業は思いの外、難儀だと思い知ります。
 それでもどうにかこうにか、ストーリーらしきものを思いついても、原稿用紙の枚数に換算すると、十枚ほど書いたところで思考停止状態に陥

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物語の作り方 No.5

物語の作り方 No.5

7)テーマ(物語の主軸となる思想)の発見。

 前回、思い起こした事柄(エピソード)を時系列に番号をふることができましか? これまでの作業で、自分が何を物語ろうとしているのか、漠然と見えてきましたか?
 ワカランと答える方がほとんどであっても当然だと思います。
 メモを積み重ねた状態では、プロット(あらすじ)と呼べるものを書き上げたわけでもないし、ましてや自分がこれから綴りたい物語を通して何を訴え

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物語の作り方 No.18(最終回)

物語の作り方 No.18(最終回)

第9回 ストーリー展開について。

 小説や自分史を書きすすめていくうちに、異なるエピソードとエピソードを接続詞一つでつなぐことに、違和感を覚えるようになります。感じないとおっしゃる方が多数派だと思いますが、現在、書いているところまでを一度、読み返してみてください。
 例えが、古臭いですが、双六にも、お休みがありますよね?
 既存の作家は一気呵成に書いているように読めますが、読者の目障りにならない

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小説家になる為の900文字。



※ 1.5倍速再生推奨。(全編23:03)

9:00〜

【なぜ小説や物語が社会に必要か。】

人間は退屈が苦手な生き物だから。
歌や踊り同様、日々の生活を彩る娯楽として古くから存在価値を高めてきた。
また、社会の変化を知らせ危機を察知するきっかけとなる場合があり必要だった。
最近では、社会の変化や危機を知らせる役割よりも、癒しの役割として必要とされる場合が多い。

15:48〜

【小説を

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📚️たんぽぽのお酒

📚️たんぽぽのお酒

私はお酒が飲めない。
だからお酒が好きではない。
でも唯一好きなお酒があってそれが
「たんぽぽのお酒」。
小説である。

久しぶりに読み返してみて
やはりすごく好き。

恋をしている老女の言葉が良すぎて
手帳にメモした。

読書の秋📚️小説100字レビュー
「たんぽぽのお酒」レイ・ブラッドベリ