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植物のこと

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植物との出会いを短歌や俳句で歌っています
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#現代短歌

路地菊日記2024

路地菊日記2024

今年も庭の路地菊が咲きました。

昨年、大きな花壇に植え替えたので、どんどん大きくなり密集してしまいアブラムシが集ってしまうので、密な部分は剪定し、風通しの良い株に育てました。

10月末から撮影しましたので、路地菊の開花までをお楽しみください。

2〜3週間、庭を明るくしてくれる路地菊たち。
寒くなってきたのに、どこからか蜂も飛んできて花粉を集めてます。冬越しするためにたくさんの蜜を作るのでしょ

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再始動の秋

再始動の秋

伯父が亡くなり1年が経つ。

伯父の自宅と事務所の片付けも終わり
相続税の申告や全ての手続きが終わり
先月、一周忌を済ませ
ほっとした。

そして、伯母が認知症になり10年が経つ。

10年間で、4つの施設と1つの病院へ行き、その度に荷物を運び、分厚い資料に目を通しサインをし、身元引受人になって来た。
今の特別養護老人ホームに入居して6年が経つ。

私は、伯母と血縁関係がないので相続人ではない。

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初梅

初梅

『ぽっぽっと静かな気配は白梅の笑顔が開く立春の朝』

ここ数日の強風で、バケツやジョウロが飛ばされ、壊れてしまった。こんな強風では庭の草木がかわいそう。痛まないように支えを作ったり、落ち葉や枝を集めたり、庭のお手入れをする季節となった。
いつの間にか、陽射しがこんなに暖かくなっている。日の入り時間も伸びて来ている。
春が近い。

福寿草も花芽が見えて、水仙やクロッカス、ヒヤシンスも芽を出し始めてい

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水田の香

水田の香

『風に乗り稲穂の香がこの先の豊かな未来を運んでくる』

8月に入り 入道雲がもくもくと湧き
暑さはいっそう増すばかり…

曇り空の今朝は 少し涼しく感じたので散歩に出た。

いつもの散歩コースは 緑がいっぱい
畑 水田 竹藪 大きなクスノキ 
最近はカエルよりも虫の音が大きくなってきた。

風のある朝は気持ちいい

汗ばんできた頃、
風に乗ってきたのは 香ばしい稲の香🌾
ということは、そろそろ稲

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最後の引越し

最後の引越し

『点滴と酸素の管と共に乗る車は伯父の最後の引越し』

暑い日々が続いています。
皆さん、熱中症にならずに過ごされていますか?

記録的な暑さにも関わらず
藍畑は活き活きとしており、炎天下での染料作りが無事に終わりました。

藍の青々とした立派な葉を刈り取り
新鮮なうちに水に漬け込み
私の汗がたっぷり入った 美しい藍の染料が出来ました。
自然の恵みに感謝🙏合掌です。

さて、お世話している伯父が5

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今年の麦日記

今年の麦日記

『緑から黄色に変わり立ち止まる 麦見て麦見て信号確認』

この時期のお散歩は
一年を通して一番気持ちが良いです。

暑くもなく 寒くもなく
木々の新緑は初々しい
水田が水鏡になり 空が映り込んでいる
しばらくすると 小さな稲が 風でそよそよ踊り
夜はカエルの大合唱

あぁ、5月は美しいものばかり

だけど 晴れている日は少ないのです。

【五月晴れ】って聞くけれど
五月雨(さみだれ)の晴れ間 梅

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あかいもの

あかいもの

『赤色のセーターしまい夏服の赤シャツ伯父の施設に運ぶ』

先日まで朝晩冷えて ヒーターをつけていたのに
急に猛暑日になって 人間も草木も驚いてます。

草木は順応性があって羨ましい。
我が家の庭 刻々と色が変わっていきます。
春先は 黄いろの花
少し経つと 紫の花
そして今は 赤の花

赤いものだけ 集めてみました↓

父はシャクナゲ好きで 庭に何本もありますが、
白→黄色→薄いピンク→濃いピンク

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梅の実と…!

梅の実と…!

『青い葉に隠れきれない梅の実の膨らみ見つけて空瓶探す』

早いもので、暦は立夏となりました。
つい先日 「桜が満開」なんて言っていたのに
見渡せば 新緑で樹々が輝いています。

我が家の庭の梅の木(5年目)も
新しい枝がぐんぐん伸びていて
アブラムシなど気を付けなければ と眺めています。
昨年は【イラガ】の幼虫がいたので 要注意です。

そして 今年も

梅の実を発見しました! 

昨年は5つほ

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咲いた!

咲いた!

『君たちと共に暮らして3年目 波がそろって新たな旅へ』

蘭たちと 部屋で一緒に過ごすようになって3年が経ちます。

先週、写真を撮った時はこんな蕾でした↓

緑色の豆のような形をした蕾
購入した時は咲いてましたが
どんな花だったか 忘れていました。

それが! 遂に 開いたのです!

こちらも先週の様子↓

そして今週は 花がどんどん開いてきました!

実は…
3年経っても咲かないし 葉も少ない

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あのひとは春の空色

あのひとは春の空色

『薄い空色は桜がよく似合う 彼女の言葉 蘇る朝』

桜を見ると 彼女を思い出す。

「桜が咲く頃の空の色は、薄い水色なんだよ。
この色は桜に似合うから、きっと神様がそうしたんだね。」

彼女の言葉が、私の中に残っている。

私は彼女とずいぶん仲が良かった。

いろんなことがありすぎて、今は疎遠になっている。

彼女は若い頃、とても可愛らしくそこそこきれいだった。
男性からモテていたが、天真爛漫なの

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きいろのはな

きいろのはな

『この時を待ってましたと花開き 太陽浴びる黄色の花たち』

春は黄色の花が多い

冒頭の写真は、福寿草
我が家の庭では、黄色の花が咲き始めている。

蝋梅 マンサク 山茱萸 クロッカス

菜の花 や たんぽぽ は まだ咲いていないけれど
春先に黄色の花が多いことを不思議に思い、
虫や植物になって考えてみた。

🐝冬眠から覚めた虫たちが
「うわぁ、春だあー!」
と飛び回る。
美味しいご飯はあるかし

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黄色のクロッカス

黄色のクロッカス

『寝転ぶと大きく見える立ち姿 愛らし顔の成長早し』

庭のクロッカスが咲き始めた。
昨年の秋に球根の並び替えをしたら、増えていた。
しかも、植えたはずのない所まで、花が咲いている。

球根に足が生えたのかな?

空気は冷たくても、日差しが暖かい。
いつも上からしか見てないクロッカスを、寝転んで横から見てみた。

うぉぉ〜、立派だ!
太陽に向かって、手を伸ばしてる!

以前、千紗さんのnote記事で

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初梅

初梅

『二桁の陽射しが心をあたためる 初々しくも一輪の梅』

今年の冬は寒い。

庭の草花が、昨年より動きが遅い。

先日、ほんのひと時、10℃になった。

待ってましたと言わんばかりに、草花が動き出す。

庭の白梅の蕾も大きくなってきていた。

ふとみると、「ぽんっ」と音がする様に一輪だけ咲いていた。

かわいい〜。

梅の花が大好きなので、4年前に小さな梅の木を植えた。

毎年「大きくなぁれ、大きく

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お白い

お白い

『朝霜の冷気に耐える草花が 初めてのせる白化粧』

-3℃  体感温度は-5℃

庭が真っ白になった。

土には霜柱が、草花には霜が降りていて、寒いけれど美しい。

水の結晶一つ一つが、この世で今この瞬間にしかない芸術作品だと思うと、寒さを忘れて見入ってしまう。

息が白い。手がかじかむ。

だけど、植物は強い。

出たばかりの絹さやの芽も、苺の新芽も、元気に成長している。

私は弱いなぁ。少しの

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