kayoko#ArtsInnerPlace

しばしタイで暮らし、南国の季節と人と国とを存分に愛でることを経て日本へ。24節気72候、微細に移ろう豊潤な季節への畏敬の念とともに、祈り、味わい、学び、時に、手を止め、足を止め、季節を身体にInstallする。芸術療法と植物療法の学びと実践のOutput Note📖

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しばしタイで暮らし、南国の季節と人と国とを存分に愛でることを経て日本へ。24節気72候、微細に移ろう豊潤な季節への畏敬の念とともに、祈り、味わい、学び、時に、手を止め、足を止め、季節を身体にInstallする。芸術療法と植物療法の学びと実践のOutput Note📖

最近の記事

『植物のモチーフ』層技法byハウシュカシューレSep.2024

植物のモティーフ 下地をぬり、そこに何気なく描き始めると、わたしが植物だったら‥と、ふっと思い、そのままに描いていました。  あぁ、光へと熱を求めているだけなのかも。結果それが植物としての成長であり。(左)  冬の大地の中でも、より熱と水を求め、深く深く根を張ることで、芽吹くということに。(右) わたしたちが知ったつもりになっていたことは、単に現象にすぎないんだなって。 わたしが田畑で観察しているあれこれは、月と太陽の諸力が植物に作用した(作用し終えた)後のことなん

    • 『雲』層技法byハウシュカシューレJul.2024

      『雲』 梅雨の終わりの時期あたりから、久々に層技法に取り組みました。 とりとめもなく、覆う雨雲を描いていた。そんな感覚です。 でも、その厚くうごめく雲たちが、光の川に帰っていく。 あぁ、雲は色彩なんだ。 光というものに流されて、雲という色彩と形が消えていく。 終わりには、そんな物語を描いていた感覚にいました。 そうこうしているうちに、梅雨も終わり、眩い太陽が顔を出す日々に。 あの雲たちとは違った表情の雲が、プカプカ、モコモコたゆたう姿をみながら、そういう雲たち

      • 『四季の木』層技法byハウシュカシューレJun.2024

        下地の色と地面から生まれるものを、 ふんわりと掴む感じで筆を進めていくと、 それぞれに固有の土地の景色のように、 明らかに、はっきりと色や形が浮かび上がってくるのを感じました。 樹形や葉っぱ、様々な様相を与えはしたけれど、確かに感じたものは目に見えない、捉えられないもの。 ・上下への広がり ・しっかりとした根の張り ・果樹の恵み ・丸みを帯びた空間 ・風が吹く ・揺れる、なびく、波打つ ・ユーカリのようなかたい針葉 ・木陰 ・横に根を張る ・柔らかに揺れる ・たてへ

        • Steiner模写『新しい生命』byハウシュカシューレ Jun.2024

          『新しい命』の模写の続き。 一段深めるところで深呼吸。 いきなり黒を使うことが躊躇われたので、全色混ぜたものをコツコツのせるも、うんともすんとも深まる予感がなかったので、やっと黒へ。 黒が、色だということを、初めて体感した気がしました。 黒がほかの色と溶け合う、重なり合うのを、きちんと見たのが初めてというか‥。 とても貴重な体験でした。 ずっと絵をみていると、意味を考えてしまうので、煮詰まったら即やめて、また新鮮な感覚を取り戻してから色に向き合いました。 きっと、母と

          Steiner模写『新しい生命』byハウシュカシューレ May.2024

          たくさんの色があったので、この絵を選びましたが、はじめは絵に対して少し不気味さを感じつつの付き合いでした。 淡く色を乗せていくと、気持ちも一転し、あぁ、これは何を描こうとしていたのか、、、そんな予感に胸がときめきました 。 ぼちぼちと重ねていくと、難解に思えた絵も、あら!至るところに色相環が巡っている。そのことに驚きました。一体何が巡っているんだろう? 夢中になり始めました。 模写に傾きかけたので、気分転換に、そこに流れるものはなんだろう?と、薄目で見えるものを蜜蝋ク

          Steiner模写『新しい生命』byハウシュカシューレ May.2024

          滝ぎわの光を浴びるき木byハウシュカシューレ Apr.2024

          『滝ぎわの光を浴びている木』 圧倒的芽吹きのほんの一歩手前のいま、動きだすエレメントたちの息遣いを、色彩で会話するように、のせていきました。 当初はダイナミックな滝を目指していたのですが、いまはなんか違うなと、穏やかな春の野原の小滝の佇まいとなりました(笑) 自分がチョウチョとなって、飛び回っている気分でした。 色と色とが重なりできる際の部分が(川辺や、木の葉の風に揺れる様子や、あらゆるものに降り注ぐおひさまの光‥‥)生き生きと芽吹きが増す様子が楽しくてたまらなかった

          滝ぎわの光を浴びるき木byハウシュカシューレ Apr.2024

          月のモチーフ byハウシュカシューレMar.2024

          月のモチーフ とても不確かなものを描いている感覚がずっとしていました。 色をのせ、瞬間的に色の声が聴こえるのですが、引いて全体を眺めても、掴めない‥。 見ている月もそうだなって。 月の諸力がわたしたちに降り注ぎ、命が成り立っているけれど。 あの見えるお月さまが、とても遠く感じる‥ 少しづつ、月に青味をのせていくと、その重みにやっと地に足(心)がついて、月との距離が近くなった気がしました。 『‥この色は本当に緑なのでしょうか?そうではありません。あくまでも、黄色と

          月のモチーフ byハウシュカシューレMar.2024

          今日虹を描けて よかったApril.2024

          植物のぬらし絵を描こうと準備していたとき、ふと目に留まった虹という文字‥ そうだ、虹にしよう 光と闇を秩序の中で混ぜ合わせる 力強い色たちとのひととき すると生まれる、深い安堵 深いところからやってくる希望 終えて変化していくぬらし絵を ボーっと眺めれば眺めるほどに 静けさと一緒に、心が澄みわたる 光は心を掴んで止まない 宇宙から創造されたままの、自分自身を 受け入れることを助けてくれる 今日、虹が描けてよかったと、心底思った。 昔、シュタイナーの『虹は人間であ

          今日虹を描けて よかったApril.2024

          日の出と日の入りbyハウシュカシューレMar.2024

          日の出と日没 まだ太陽を描き入れてないスミレ色の日没‥ とある日、あまり気にせずに日没後の空を眺めると、それとおんなじ色調が広々と広がっていたことに、驚きました。 ダイナミックな変化には、目が行くものの、スミレ色の、ある意味『無』のような、引きゆく色を気に留めたこともありませんでした。 描くことで、その瞬間を捉えられたことが、なんだか世紀の新発見のようで(笑)妙に嬉しく、驚きました。 太陽を描き入れた後も、絵は刻々と変わっていくものですね。 はじめ、日の出はバーミ

          日の出と日の入りbyハウシュカシューレMar.2024

          層技法模写byハウシュカシューレMar.2024

          エリザベート氏の絵本の模写 終えた後に、もういちど物語を聴きました。 『‥すべての色は手を取り合う‥』 あぁ、これこそが色の本質なのかもしれないと感じました。 どうやったら、こうなるのか、当てずっぽうに重ねたりしてみると、意外にも原画に近い色が生まれていたり、んー、これはこの色じゃないんだ‥ということが、重ねて重ねて気づく‥のくり返しでした。 手がかりのないところで、ついアウトラインから入ってしまいましたが、その絵があまりに窮屈な感じがした始まり‥ 気を取り直して

          層技法模写byハウシュカシューレMar.2024

          色と気質 byハウシュカシューレ.Feb.2024

          色のストーリーを聴きながら、自身で展開していく、色の物語‥‥ なんだかわたしたちは、一言で言い表すことが多いなぁと、痛いほど感じました。 赤だって、あったかい赤と、冷たい赤、それぞれの言い分もあるし。青も然り。 物語を通して、色の個性の言い分がやいのやいのと飛び交っていました(笑) 物語が進む中、見えた個性とはまた違う一面が明るみに出ると(‥ふたつの青を温める赤‥)さっきまでの個性的な強さがホロッと崩れ、緑や黄色を介して、どんどん調和していくひととき。 グラデーションって

          色と気質 byハウシュカシューレ.Feb.2024

          こどものための絵/色の性格byハウシュカシューレJan.2024

          子どものための絵/色の性格 色という人、人という色、そんなところに共に放り込まれて、共に感じながら筆で色をのせていく。 一筆のせて間違った感もあれば、気まずい感もあり、まみれちゃうくらいにごちゃまぜでもOKな感もあり、、、のせて出てくるものが面白かったです。 青−スミレ 混ぜに混ざりました(笑) 混じるごとに安心が生まれるというか。 赤−黒 意外にも、いちばん落ち着いていました。 赤も黒も両方をわたしの中に存在を感じたからでしょうか。 黒−青 面白かったのは、

          こどものための絵/色の性格byハウシュカシューレJan.2024

          小さな紙漉き 手から湧き出る‥小さな気づきJan.2024

          久しぶりの水仕事から思うこと 頂いた年賀状のお返事にと、小さな紙すき。 うちにある、とびきりの紙をちぎり。 去年育てたカレンデュラの花弁やカモミール、長く長く咲いて、やっとの寒さで朽ち果てようとしているマリーゴールドの塊になった種をほぐしながら、どんなお手紙にしようか、想像にふける。 種を漉き込んだ手紙、土に埋めればきっと芽が出る。そんな春の便り。 美大生の頃、富山と岐阜の山間部にある五箇山に行って、楮から紙ができるまでの、そのとてつもない過程を学びに行った。 そし

          小さな紙漉き 手から湧き出る‥小さな気づきJan.2024

          『黄色と紫のメルヘン』色彩の個性byハウシュカシューレJan.2024

          『きいろと紫・層技法』 ごくごく淡い色を、赴くままに重ねていくと、ある瞬間から、色の声が聴こえてくる。どう動きたがっているのか、そんな会話のように筆を進めていくと、かたちが浮かび上がってくる。 今回はメルヘンのように、お姫様、魔女、王子‥それぞれを色にして、メルヘンを描くというプロセス。 もっとほんわかとしたメルヘンになるのかと思いきや、おどろおどろしい結末になった後味でいます(笑) 眩しいほどの内なる強さを持つ姫、これでもかと暗い世界へと誘う紫の魔女。両者の間を駆け巡

          『黄色と紫のメルヘン』色彩の個性byハウシュカシューレJan.2024

          『色を反対にする‥』色彩の個性byハウシュカシューレJan.2024

          『色を反対にする練習』  反対ってなんだなんだ?と取り組みました。 やってみると、言葉にできにくく、目で見える表層しか届いてこなかったので、えみさんのお話の中にあった、子ども心でやってみようと思い、後日、もういちど遊んでみました。 ただ単に力を抜いて、先入観なくやってみると、色を重ねる前に、色を近くに置くだけで、既に色が語り始めることに気付きました。ひと筆ひと筆、確かに進めることで、様々な感覚をそこに受け取っていることに驚きました。 最後に、ワーグナーさんの言葉に戻ると、

          『色を反対にする‥』色彩の個性byハウシュカシューレJan.2024

          色彩の個性byハウシュカシューレ『色相環・層技法』Dec.2023

          『層技法・色相環』 たくさんの色があり過ぎて、はじめはそわそわした気持ちが続きました。 それでも、陽だまりで、もぐら叩きゲームみたいに、あっち乾いたら、トントン。こっち乾いたらトントンと、無心に色を重ねる内に、あのグッと深みを帯びる瞬間が来ました。 そうなってからは、心も落ち着き、色が鉱物のように硬みを帯つつ、それぞれの色が虹のように光を放つ感じさえしました。 なんだか落ち着かなかったのは、余白の白があったせいかもしれません。 全色を混ぜた色を、余白に重ねていくと、奥

          色彩の個性byハウシュカシューレ『色相環・層技法』Dec.2023