『四季の木』層技法byハウシュカシューレJun.2024
下地の色と地面から生まれるものを、
ふんわりと掴む感じで筆を進めていくと、
それぞれに固有の土地の景色のように、
明らかに、はっきりと色や形が浮かび上がってくるのを感じました。
樹形や葉っぱ、様々な様相を与えはしたけれど、確かに感じたものは目に見えない、捉えられないもの。
・上下への広がり
・しっかりとした根の張り
・果樹の恵み
・丸みを帯びた空間
・風が吹く
・揺れる、なびく、波打つ
・ユーカリのようなかたい針葉
・木陰
・横に根を張る
・柔らかに揺れる
・たてへの広がり
・丘の上、丘陵地
筆の運びも、気分もまるで違くて、向き合うというより、通りすがりに筆を入れるのが、まるでお散歩のような清々しさで。
浮かんだワードをメモしつつ。
何かをする前にすでに色彩の作用を受けていて、内面に響いていること、すでに色が心に生まれていることより感じました。
ひとたび庭の数本の木を見渡すだけで、一本一本が、生き生きと語りだし、今まで自分が思い描いていた概念のような木はなんだったのか‥と思えるくらい(笑)
そこに漂うものをじっくりと感じるようになりました。
ちょうど今、庭にモンシロチョウが飛び回る姿が見えます。
蝶々が飛んでいる‥
けれど、そこに色を見ようと思ったら、どんな色が浮かび上がるのか‥
見えないけど、そこに在るものを心でみる、という力にとても豊穣な豊かさを感じています。
ありがとうございました。
(写真はかなり淡く写っています)
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