Steiner模写『新しい生命』byハウシュカシューレ Jun.2024
『新しい命』の模写の続き。
一段深めるところで深呼吸。
いきなり黒を使うことが躊躇われたので、全色混ぜたものをコツコツのせるも、うんともすんとも深まる予感がなかったので、やっと黒へ。
黒が、色だということを、初めて体感した気がしました。
黒がほかの色と溶け合う、重なり合うのを、きちんと見たのが初めてというか‥。
とても貴重な体験でした。
ずっと絵をみていると、意味を考えてしまうので、煮詰まったら即やめて、また新鮮な感覚を取り戻してから色に向き合いました。
きっと、母と子の表情ももっとにこやかにできたはずだけど、この表情であることに本質があるのかなと。
渦巻くように流れる色彩も、ひとつひとつに重大な意味が潜んでいそうで、震えます。
アーカイブで、みなさんの絵に向き合う時間のお話を聴いて、人それぞれ、出会い方があり、みなさんが日々の中で思いを咀嚼していることに、感動しました。
わたしも母であると同時に、子でもあり。
宇宙というお母さんに抱かれ、この世にあるわたしたち。最終的にそんな風にこの絵を捉えていました。
ひとつひとつを味わうこと。
それを経験できた体験でした。
層技法のヴェールのようなうすさが、うまくいかないかもという怖さを取り払ってくれるのと、重なることで心強さを与えてくれるのとを、ひしひしと感じました。
面白い体験を、ありがとうございました。
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