『黄色と紫のメルヘン』色彩の個性byハウシュカシューレJan.2024
『きいろと紫・層技法』
ごくごく淡い色を、赴くままに重ねていくと、ある瞬間から、色の声が聴こえてくる。どう動きたがっているのか、そんな会話のように筆を進めていくと、かたちが浮かび上がってくる。
今回はメルヘンのように、お姫様、魔女、王子‥それぞれを色にして、メルヘンを描くというプロセス。
もっとほんわかとしたメルヘンになるのかと思いきや、おどろおどろしい結末になった後味でいます(笑)
眩しいほどの内なる強さを持つ姫、これでもかと暗い世界へと誘う紫の魔女。両者の間を駆け巡りながら、姫の内なる光をひきだし、紫の魔女をじわりじわりと溶かしていく‥‥‥
そんな物語がそこにありました。
生まれたどの色も、ヒーローみたいで、かっこいいなぁと、いつもの層技法とは全く違う心持ちでした(笑)
色彩の世界では、善も悪も、光も闇も、こんなにも美しく共存するんだなって。そして、溶け合い生まれる美しさもある。
色々起こる毎日と重ねてしまい(笑)
まさに心の物語となり、心の色彩となり、助けられる思いでした。
きっと、王子のメラメラで、魔女を溶かし切り、また元の絵の始まりのような調和した世界が訪れる‥絵が生きているみたいで、おもしろいですね。
さっき、探していた黒を重ねて、筆を置きました。
ありがとうございました🌿
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