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1.16 感情全闘

書きたい事象を幾つも抱えているが、それを書く感情を今は持ち合わせて無い為書く事が出来ない。咽喉の炎症を感じながら痰が絡む。その痰が複数個重なって咳を引き起こす。そんな感じだ。姉が僕の為に買って来てくれたビックマック+コーラ+ポテトLの昼マックセットの金額請求と共に市販の咳止め薬の感想を求めてこの家唯一の僕の島「来賓用部屋」に上がり込んで来た。彼女は一応医療従事者である為、現状、成る可く僕の島に侵入しない方が彼女の為でもあるし、僕の為にもなる。だが、彼女の「私が態々週2日の休みの日を使って貴方の為に、ビックマック+コーラ+ポテトLの昼マックセットと市販の咳止め薬を買って来たのよ。」
と足音を北朝鮮のパレードの軍人並みに立てながら去年の大晦日に僕が破った障子を開け、その奥にある僕の島の襖を開けて来たのだ。勿論僕が彼女の行動を制御する権利などは1mmも存在しない。「どうぞ入りたまえ」何故か威厳だけで対抗しようする僕に彼女は少し笑みを浮かべて、「まず昼マック代、800円」と僕に詰め寄って来た。僕は彼女が楽天経済圏者である為、楽天payでの支払いを望んでいると思い、僕の楽天pay残高を見ると「17円」。楽天口座の残高を見ると「68円」となっており、ここ最近Amazon等で買い物をしないと言う自制が此処で裏目に出て、少し威厳を損ねながら「現金でも良いですか。」と僕は彼女に言った。すると彼女は「どうせ、現金も無いんやろ。」と完全に僕の威厳を奪い、更に彼女自らが生成した新たな威厳を乗せて僕に攻め寄って来た。なので僕は「安心して下さい、現金はあります。」と本当に安心出来る安村さんみたいな事を言いながら彼女が居る襖の近くあったミッキー自画像のみバックから財布を取り出し、現金800円を彼女に支払う事に成功した。安堵。この些細なやり取りの中の小さな感情の攻防の積み重ねで今から死ぬ迄の人格形成をする訳だ。とても重要な時間。先ずは一安心。だが、まだこれは序章に過ぎず、ここからが本題だ。彼女は僕からの現金800円を手に取り、今日達成したいタスクの1つを終わらした顔を漂わせながら、もう1つの話題に切り込んだ。「咳止めどうだった?」先程よりも少し優しい口調だ。感情を安定させて来たぞ。だが、ここで彼女の感情に惑わされていつもの「なんかこの薬飲んだ後めっちゃお腹痛くなったから、もう飲みません。」みたいなASD丸出し文を彼女に提出してしまうと、彼女は「なら、自分でどっか病院行って薬貰ってこいボケ!!!」と言われるに決まっている。この判断が出来ている時点でこの勝負はかなり僕に優勢だ。2〜3年前なら即死だったがな。この成長速度に彼女はまだ気付いて無いだろう。そう思いながら僕は「なんか飲んでみたんだけど、飲んだ後急にお腹が痛くなったし、全然咳も止まらなかったから、この薬は僕には合って無いと思ったので、もう飲むの辞めときます。」どうだ。これが進化した僕だ。以前の僕の様なただの感情の羅列では無く、「この薬は僕には合って無いと思うので、」と言うフレーズを入れる事でしっかりと僕なりに判断した意見という事を彼女に提示し、彼女を納得させると言う最強の切り札を取り出して彼女に提出した。すると彼女は「なら自分で買ってこいボケ。」だった。嘘やん。まだ無理なん。嘘やん。もう行けてたと思ってたのに。一瞬で負けた。威厳以前に問題だった。なんでこんな事なんの。僕は彼女の事を思っての発言だったのに。辛い。苦しい。もう嫌。人と話すだけでこんなにも自分がボロボロになるなら。そんな事を考えてたら彼女はもう何処かに消えて行ってた。

書きたい事象を幾つも抱えているが、それを書く感情を今は持ち合わせて無い為書く事が出来ない。咽喉の炎症を感じながら痰が絡む。その痰が複数個重なって咳を引き起こす。そんな感じだ。

呼吸の渇きを一層強くする
そんな感じだ。

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