#ノスタルジア
【写真/旅】君は砂浜に裸足のままで。筒石への旅。
場所:糸魚川市 筒石地区
海沿いの国道8号線はそれをバイパスする道が高速道路以外に無いことから車の途絶えることが無い。
当然ながらその自動車の中には生きた人間が入っているので、傍から見れば歩く人も少ない小さな小さな漁村が点在しているだけだが、上越地方という大きな生き物を構成し呼吸を助ける沢山の器官と血液が常に脈動していることがわかる。
山が海に迫る小さな平地に肩を寄せ合うように建ち並ぶ家達。
【写真/旅】超三次元的猫町 能生地域
場所:新潟県糸魚川市 能生地域
萩原朔太郎の数少ない小説である「猫町」
あれに触れて以来、いつも旅先では自分の中の想像上の猫町を補強してくれるような町を探している。
例えば長野の渋温泉だったり、静岡の由比などがそうで、上海の路地裏もそれに近かった。
本当は自分の家から何間も離れていない所に見つけることができれば最も望ましいのだけど、生憎現在の住まいはすっかり綺麗に整備されてしまっていて、定規
多感な思春期に、カオスの中からヒントを探し出す場がまた一つ失われてしまったことになるね。【田舎の古本屋】
若かった頃に親しんだ古書店が消滅していた。
大好きなS県X市を久しぶりにストリートビューで見ていたが、どうにも見つからないのだ。
よく調べてみるとどうやら、現在はそこは駐車場になっているようだ。もう17年も前のことだから仕方ない。
そうか。
あの店はもう無いのか。
おびただしい数の本が平積みされていた迷路。
紙と黴と埃の匂いが充満し、寒いくらいにエアコンが効いている店内は控えめな音量で
レトロデザインと宮﨑あおいのFM3A
昨日発表されたNikon Zfc
2000年代の呪縛から逃れられなかったまま今に至り、ノスタルジアと後悔の渦のなかを生きる夢遊病患者である僕にとって、あのペンタ部のデザインは特別な意味をもちます。
あれはFM2。
00年台のカメラ女子とそこにコバンザメのように連なるサブカル男達のスタンダードであったFM2そのものだったんです。
見た瞬間20年前の思い出がフラッシュバックし、いま広告の中でそ
もう二度と手に入らない色で描かれた、もう二度と手に入らない景色。PRO400Hが残した夏。
またひとつ、フィルムが無くなるらしい。
富士のPRO400Hというフィルムの販売終了が決まった。
これは大変良いフィルムで、少し高かったのだけどよく使っていた。
プリントやスキャンの仕方にもよるけれど基本的には青や緑が綺麗に出る。
市橋織江さんという写真家が中判のこれを使われていて、写真集はすっきりとした綺麗な青で満たされている。とても美しい世界を描き出すフィルムだった。
フィルムにはそれそ
思い出の場所。僕らの過去が今に繋がる唯一の証明。
雪の夜、終電を逃した友人と朝まで過ごしたマクドナルドは今はもう無い。
デザインが綺麗に統一される以前の古いタイプの店舗で、店内は濃い色使いだった。入り口の直ぐ横にはハンバーグラーやグリマスの絵が描かれたチャイルドシートが置かれている。深夜にも関わらず賑わう店内の喧騒も、漂う油の香りも、顔も、いまでも鮮明に思い出せる。
大きな窓から見える街路樹の先には23時を過ぎて黄色点滅に変わった信号。道を覆