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わたしをとりまくひとびと

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わたしの周りにいる大切なひとたち。 彼ら・彼女らについて書いた記事を集めました。 みなさんとのつながりはわたしの財産です。
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記事一覧

愛を受け取る

愛を受け取る

先日、夫が言った。

「舞さんが快適だと、おれも快適なんだよ。不思議なんだけどさ」

彼は私が快適に過ごしていると、おなじように快適になるらしい。だからもっと安心して身を委ねてほしい、と思っているそうだ。

正直驚いた。なんでこの人はこんなに掛け値なしに私のことを愛してくれるんだろう、と。

出会ってから11年、彼は本当に愛をたくさん注いでくれて、私は多分人生で初めて無条件に愛されるということを感

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拝啓、親友様。

拝啓、親友様。

親愛なるT様

お誕生日おめでとう。
33歳の世界はどんな感じですか?

私たちが初めて出会ったのは18歳の時でした。知り合ってからの経緯はもう何度も語り尽くしているので、今さら言うまでもないけれど、あれから15年もの月日が経ってしまいましたね。もうすぐ、人生の半分を一緒に過ごすことになります。わあお。

故郷に帰っての生活はどうですか?
新しい仕事には慣れましたか?
私は、すぐに会える距離にあな

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熱き仕事人たち

熱き仕事人たち

あいもかわらず、毎日教習所に通っている。

1日に3時間運転するのは結構疲れるのだけど、そのなかでも思いがけず「パッション」にふれることがある。

昨日、路上教習を受けていたとき。
担当してくれたのは、何度か教えてくれた教官だった。

私は第一段階の教習でかなり手まどい、おそらく多くの教官にご面倒をかけたかと思う。しかし、なんとか仮免試験に受かり、今のところは(下手なりに)順調に教習を進められてい

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夫と地獄の道を行く

夫と地獄の道を行く

月に一度、ぜったいに夫にブチギレてしまう。今日がその日だった。

女性ホルモン的な問題で仕方ないのかもしれないが、特に今月は夫と話す時間が目立って少なく、私のなかで不満が溜まっているのかも。

夫は、私が毎月ブチギレるのは、私の抱える問題が根本的に解決していないからだという。いわく、ひとりで抱え込みすぎたり、なんでも悪い方に考えてしまったり、ということらしい。

それはわかる。ものすごく、わかる。

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自宅の「ナワバリ化」計画

自宅の「ナワバリ化」計画

私は「物が多い状態」で暮らすのに非常なストレスを抱えてしまうタチだ。物の気配、というのだろうか。それが苦痛なのだ。

ところが、私の夫という人は非常に物が多いタイプ(捨てられないタイプ)で、前に住んでいた狭いマンションのときには、家が夫の物であふれかえっていた。

引越しの際、バンバン物を捨てたのだが、その7割は夫のものだった。もう思い出したくもない。

そんなだから、新しい家では、極力物を増やさ

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親友からの感謝状

親友からの感謝状

とかく、私の身近には「死」が多い。親戚付き合いが盛んだからかもしれないけれど、一番は私の母の存在が関係しているのだろう。

母は自らを「おくりびと」と称するほど、たくさんの人の死に立ち会ってきた。姑、大姑、自分の父親……。死に立ち会うということは、彼らの介護をしていたということだ。

美容室を経営し、子育てをし、協力的とは言い難い(娘の目線からだが)夫を持ちながらの介護は、どれほど大変だったろうか

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私のファン、Kさん

舞台俳優として活動していた頃、ありがたいことに私にも「ファン」と呼ばれる方々がいて、力をもらっていた。

なかでも、私が10代の頃から応援してくださっていた方がいて、ずいぶん助けていただいた。仮にKさんとしよう。

Kさんは元々、私の師匠の劇団のファンで、そこに出演した私に目をつけていただいたのだった。以来、商業演劇から習い事の発表会(!)にいたるまで、足しげく劇場に通ってくださった。

私が上京

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結局、大事なのは人間関係。

結局、大事なのは人間関係。

新居に引越してきた。
私たちの住む家は大型分譲地の一角で、古い家と新しい家が混在している街にある。

わが家のご近所さんは、少し前に分譲地を買った方ばかりだ。引越ししたのだから早々にご挨拶したく、粗品を持って数軒のお宅のインターホンを押した。

この時点で、夫婦ともども緊張感MAXだった。どんな人が住んでいるんだろう、もしも相性の合わないお宅があっても、家を買ってしまったから逃げられないぞ……。

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義母と回る寿司

義母と回る寿司

引越し準備で猛烈に疲れている。人生のなかで引越しは何度か経験したけれど、こんなに大変だったっけ?

各種手続き、家具購入、エアコンの工事、Wi-Fi、エトセトラ、エトセトラ。結婚してから久しぶりの引越しだから、忘れていることも多い。

それに、マンションから戸建てに引っ越すのは初めてだ。子どもがいる状態も初めて。疲れた。脳がパンク寸前、足は棒のようだ。

昨日から、福岡に住む夫の母が手伝いに来てく

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無印良品夫

無印良品夫

夫は無類の「無印良品」好きだ。自宅最寄りの駅に無印良品があるのだが、なにかにつけてそこに行きたがる。

そもそも、彼のイメージは最初から無印良品だった。
あれは2013年の秋、まだ私たちが「ちょっとお互いを意識し合っている男女」だった頃。劇場でのリハーサルの予定があって(私は出演者、彼は裏方)、それまでにほんの少しだけ時間ができた。

昼食がまだだったので「何か食べて行こうか」という話になった。そ

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「恵みの雨」を降らせたい(Day.12)

「恵みの雨」を降らせたい(Day.12)

今、親子3人川の字に並んだ布団のなかで、この記事を書いている。

今日は朝から神社さんへ行き、家内安全のご祈祷をしてから用を済ませに。大事な用だったので、無事に終わって安心した。その帰り道、通り雨が降って、晴れた空に虹がかかっていたのも縁起がよくて、よい。

前祝いということで、夕飯には焼き肉を食べた。じゅうじゅうと美味しそうな音を聴きながら、ビールを片手に、ここ10年のことを語り合う。

最初は

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夫婦で作るロードマップ

夫婦で作るロードマップ

連続投稿と言っておきながら、日付をまたいでしまった(朝にはなってないのでご勘弁を……)。

これにはわけがあって、今の今まで夫と一緒に「ロードマップ」を作っていたのだ。繊細で頑張り過ぎる私が、仕事も育児も自分も大切にするためにはどうすればいいのか。一週間をどうすごすか、どうやって目標収入を達成すればいいのか、など。

今回、夫とロードマップを作ったことで「どんな家族にもオリジナルのロードマップがあ

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ミーティングで号泣した話

ミーティングで号泣した話

最近の体調不良で、心配と迷惑をかけてしまったクライアントさんとミーティング(昨日記事に書いた方とは別のメディア)。

自分のおかれている状況を洗いざらい話し、今後もメディアに貢献していきたいからどうすればいいか知恵を貸してほしい、とお願いした。こんなに弱音を吐いてしまって、もしかしたら契約打ち切りになるかも、とドキドキしながら。

しかし、おふたりは「糸崎さんは本当に大切で貴重な人材だから、ぜった

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ラブで繋がる

ラブで繋がる

クライアントさんと会ってきた。

仕事はほぼ(?)関係なく、家族ぐるみでお出かけ。ライターとクラアントという立場でありながら、垣根を超えてお付き合いしてくださるなんて感謝である。

夫にはずっと、私がどんなにステキな人たちと仕事をしているのか肌で感じてもらいたかった。だからクライアントさんに会っていただき、話してもらえて本当にうれしい!
クライアントさんにも夫や息子を紹介できて、ますます絆が深まっ

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