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教科横断に気づくと勉強は面白くなる
こんにちは。ぐうぽんです。
先日書いた国語のアンケート記事で、子どもたちの感想から他教科へのつながりに気づいたという内容がありました。
実はその部分、私が幾度となく授業で話してきたことだったので、(おお、気づいてくれたか・・)と嬉しくなりました。
勉強する教科は、見た目上は一つ一つ独立しています。
しかし現在の学校教育ではそうした各教科を横断して指導する「教科横断」が注目されています。
教科横断は、今の学びにとても重要な意味をもたらしています。
「教科横断」を意識しています
私の指導ポリシーの一つに「できる限り教科横断的指導を取り入れる」があります。
私は元々、勉強ができる子どもではありませんでした。
勉強自体は嫌いでしたし、なるべくなら勉強しないで生きていきたいと思っていました。
それなのに、運命は不思議なもので数年前、勢いに乗って通信制大学に入って、教員免許を取ってしまったのです。
(詳しくは「通信制大学で学ぼう!」で書いています)
教科横断に気づいたのは、通信制大学で勉強していたときでした。
各教科に関する履修を進めるにつれ
「あれ?この内容、この前やった科目の中でも同じこと言ってる」
「あ、これも同じこと言ってる」
「・・もしかして全部の教科ってつながってる?」
そう気づいたのです。一種のメタ認知です。
それ以降、他の科目でも「あ!これ社会で言っていたことだ!」とか「これも○○と同じだ」と思えるようになり、初めて学ぶことが面白い!と思えるようになりました。
学習指導要領の「教科横断的な学習」
現学習指導要領でも「教科横断的な学習の推進」が図られています。
これからの時代に求められる資質・能力を育むためには、各教科等の学習とともに、教科横断的な視点で学習を成り立たせていくことが課題となる。そのため、各教科等における学習の充実はもとより、教科等間のつながりを捉えた学習を進める観点から、教科等間の内容事項について、相互の関連付けや横断を図る手立てや体制を整える必要がある。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1364319.htm
これは教科を単発で学ぶ従来の方法に加え、学校教育の目標である「生きる力」を育むためには学んだ知識技能を実生活に活かす力が必要ということから提言されています。
社会に出てみると、その考えはすごく重要だと感じますし、早いうちから気づかせるべきとも思います。
初めての教科横断的な指導
初めて教科横断的な指導をしたのは教育実習の研究授業でした。
社会科でリサイクルの様子を動画視聴し、気づきを引き出すものでしたが、活動の中に、圧縮されブロックになったアルミ缶が出荷する形になるまでの重さを計算させたり、スチール缶とアルミ缶を分別するときに磁石が活かされている(磁石を使って実演)ことに気づかせたりしました。
社会科の中に理科と算数を入れたのです。
これが終了後の協議会で管理職の先生から「とても良い」と褒めていただき、(あ、そういうのでいいんだ)と思ったのです。
その経験が息づいていて、今も単元の内容を見て(あ、これはこの教科と関連付けられそう)と気づけば結びつけ、子どもたちに教科はつながっていると意識させるようにしました。
教科同士のつながりが、学びの面白さを引き出す
どうしても勉強していると教科は一つ一つ独立しているように見えます。
でも、もっと広い視線、俯瞰して見てみると国語の中に算数がいたり、算数の中に理科がいたり、家庭科の中に体育がいたりします。
最初から「これは○○だね」とアドバイスしたり、わざと「あれ?これってなんか別の教科で勉強した何かが使えるよね?」なんて揺さぶりをかけたりしてマンネリ化しがちな学習内容に刺激を与え、子どもたちに興味関心を持たせました。
実際、6年生の最後の書写で絵手紙を作る活動をしましたが、絵の配置や色、デザインなどは図工、言葉の表現技法は国語。そしてどんな筆記具を使うか考えるのは書写と、一つの活動に3つの教科を絡ませていることを説明し、学んできた知識や技能を活かすよう促しました。
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作品も素晴らしかったですが、その日のふり返りも素晴らしく、「楽しかった」「こういう書写なら毎回やりたい」「勉強してきたことが活かせて良かった」と今までの中で最高の内容ばかりでした。
そして結果的にアンケートから数人の子どもに影響を与えたとすれば、きっと勉強って楽しい、面白いって思ってくれたんだと思います。
(あーあ、私ももっと早く教科横断に気づいていれば、嫌いな算数や理科も、もう少し好きになれたかもなあ・・)
そんなことを思いながら、私は今日も「みんな!学びは面白いぞー!」と子どもたちに伝えていきます。
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