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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を…
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カメラを持って、唐津・呼子旅(1日目)

今年、わが家は夏休みが取れなかったので9月下旬のある週末、「秋休み」と称した1泊2日の小さな旅に出かけてきました。 唐津駅からメインストリートは徒歩圏内なので、一旦荷物を駅のロッカーに預けて街散策へ出かけました。 唐津の名店「二葉鮨」でランチ Googleマップで見つけた「二葉鮨」さんへ初訪問。 ランチ営業時間ギリギリでしたが、快く迎えて頂き感謝。 この日は生憎「青物握り」が無く残念ではありましたが、大将が目の前で握ってくれる丁寧なお鮨はどれも上品で美味しく、大満足!

展覧会レポ:京都・福寿園のアートスペースで行われる完全予約制の展覧会とは?

【約1,200文字、写真13枚】  京都の福寿園で開催されている完全予約制の展覧会に行ってきました。茶葉や枝を素材としたインスタレーション作品が展示されており、まるで森の中にいるかのような感覚を味わえます。 茶室でつなぐ  エレベーターでアートスペースに到着すると、優しくも力強い香りが広がっていました。  今年オープンしたばかりのこのスペースでは、木工芸職人・アーティストの中川周士氏による『茶の杜に惑ふ ‐ 個細胞が見る夢 ‐ 』が開催中です。  今回の展示は、森や

ポルトガル ポルト1泊~女子ひとり旅日記~

リスボンで2日間を過ごし、早朝にポルトに移動する。日本からの移動3日、滞在3日の時間のない旅行なので、まだ暗いうちから動き出した。 まだ夜の気配しかない朝の5時台にホテルを出るのは、なかなかに緊張する時間だった。泊まったのがリスボンの中心地で、朝からバスや電車が動いていて良かった。そわそわしながらバックパックを抱えて出て、でも人がいなくても穏やかな街の様子が変わっていないことに安心した。 この滞在中に何度も通った中央の広場から、バスでSanta  Apolonia駅へ。こ

ポルトガル リスボン1日目~女子ひとり旅日記~

久しぶりのヨーロッパ。憧れのポルトガル。ドバイ乗り換えでほとんど1日かけてやってきたリスボンは、まだ少し寒く、でも街を歩くと汗が滲んでくる気候だった。 空港に着いたときにはエコノミークラスと時差ボケが効いて、ふらりとしていたけれど、着いてしまえば電車への乗り換えもそんなに難しくない。少し肩を強張らせて乗った地下鉄だったが、リスボンのそれは日本のものと同じように、程よく穏やかな空気が流れていた。 目的地のBaixa Chiado駅に着く。地下から長いエスカレーターで登りきる

「クラゲ水族館」へ行ってきた 日帰り弾丸山形横断旅

 先日,あまり利用する機会のない山形県内の2つの空港と,過去にニュースやSNSなどで取り上げられて「クラゲ水族館」として話題となった加茂水族館に行きたいと思い,日帰りで弾丸山形横断旅に行ってきましたので,今回はその旅の記録をお届けします. おいしい庄内空港 山形県には,県の北西の酒田市にある庄内空港と,県の東の東根市にある山形空港の,2つの空港があり,どちらも空港名に「おいしい」を冠した愛称で親しまれている.  今回は,ANAだけが就航する庄内空港行きの便に乗り,山形県の西

史上初!姫路城「西小天守特別公開」

 言わずと知れた世界遺産・姫路城。白亜の国宝天守はあまりに有名です。  姫路城の天守は、複数の建物が連なった「連立式天守」という形式です。ひときわ目立つ「大天守」の周りに、三つの小さな天守が付属しています。西小天守、東小天守、乾小天守です。  天守の建物群のうち、大天守はいつでも入場可能、東小天守や乾小天守は定期的に特別公開されていました。しかし、西小天守はこれまで公開されたことがありませんでした。  2024年2月、世界遺産登録30周年を記念し、西小天守が初めて公開さ

遺跡レポ:飛鳥の「石舞台古墳」と「酒船石」の不思議な魅力。祭祀の謎に触れる?!

【写真10枚】  京都駅から近畿日本鉄道でおよそ1時間半。日本人の心の故郷といわれる飛鳥がある。飛鳥駅から自転車を借りて約10分走れば、石舞台古墳だ。 石舞台古墳の内部へ  蘇我馬子のお墓と言われる石舞台古墳。7世紀に作られた、日本最大級の方墳だ。  天井に使われている巨石は77トン、総重量は2,300トンと推定されている²  石材は3キロほど上流にある峰のふもとから運ばれたらしい。ソリのような運搬道具を用いたことがわかっている¹。 名前の由来  天井に使われた石

スペイン アルハンブラ宮殿 -Palacios Nazaríes-

スペイン アンダルシア州のいくつかの街を周る旅、前回のアルハンブラ宮殿"ヘネラリーフェ"から次へと移動… "ナスル朝宮殿"へと進みたいところだが、わたしと同居人のナスル朝宮殿の入場時間は、旅の数週間前、事前に公式サイトでチケット購入した段階で入場時間を選択している。 ナスル朝宮殿は人数制限があり、入場時間を決定しておく必要がある。 (特にハイシーズンなど、ナスル朝宮殿の当日チケットはすぐに完売することも多いので、事前購入しておく事がベストかと。) まだ時間に余裕があった

岡山城「月見櫓特別公開」訪問記

 私のnoteを読んでくださっている方は、城の「特別公開」に関する記事が非常に多いことに気づくと思います。  これまで、姫路城・大坂城・明石城・備中松山城の特別公開の記事を公開してきました。江戸城の一般参観の記事もこのカテゴリに入るかもしれません。各地の城の特別公開に行ってみるのが私のマイブームなのです。  昨年11月には、岡山城で重要文化財の「月見櫓」が公開されたため、訪問してきました。 奇跡的に残った櫓 岡山城は第二次世界大戦中の空襲により、天守をはじめとする多くの建

【シンガポール歴史散策】東西の美が融合!プラナカン文化が根づくカトン地区を歩く

2023年2月に訪れたシンガポール。その中でもっとも印象に残ったのは、「カトン地区」と呼ばれるカラフルでフォトジェニックな建物が並ぶエリアです。 シンガポール観光ガイドブックの表紙になるほど写真映えする街並みが広がるカトン地区ですが、マレー半島、中国、そして西洋の文化が混ざり合うプラナカン文化が根づく歴史的な街でもあるのです。 今回は、カトン地区の写真とともに、プラナカン文化についてご紹介します。 そもそもプラナカンって?シンガポールやマレーシアには、「プラナカン」と呼

クアトロ・ラガッツィ

毎年2回は会いに行く夫の叔母。彼女はフィレンツェに住んでいます。今回も春に引き続き彼女に会うため彼の地へ赴き、その後ヴィチェンツァを回って帰ってきました。 世界に名だたる有名かつゴージャスな都市が国内にズラリと揃うイタリア。そのイタリアにあってはヴィチェンツァは目立たない地方都市ということになるのかもしれません。その名を初めて聞くという方も少なくないと思います。しかし、この都市には他にはない目玉があります。欧州史上最初期の職業建築家の一人とみなされているアンドレア・パラディ

長野紅葉旅

どうも木佐貫です。 10月で仕事もひと段落し、11月は本業と写真業だけなので、だいぶ時間ができ、休暇がてら長野県へ。向かった先は霧ヶ峰高原。 山梨県に住んでいたときは、よく行っていたお気に入りの場所。 思えば泊まるのは今回が初めてで3連休初日の1日目は渋滞に見事にはまり移動だけで終わったので、霧ヶ峰に到着したのは日が暮れた夜でした。 久しぶりに見る霧ヶ峰の星空はやっぱり綺麗で、山の上、高原であるため36度見渡せば星が輝いて、本物のプラネタリウムでした。 泊ったお宿は霧

桜満開の尾道は、「好き」との出会いで溢れていました。

新緑の美しい季節の訪れを感じる日々ですね。 もう遠い昔のようにも感じられてしまうのですが、今月の上旬に、桜が咲き誇る春の尾道を訪れた思い出を書き留めようと思います。 朝早い飛行機に乗るため、まだ薄暗いうちから空港に向けて出発しました。 夫が運転する車の中で、太陽が昇る瞬間を目にすることができ、良い旅になりそうな予感に胸が高鳴ります。 空港で夫と別れ、美味しい朝ごはんがいただけると評判のHitoshinayaにて、お粥御膳をいただきました。 旅行への期待感と緊張であまり眠れ

心のキズを負った彼の笑顔を取り戻したハウステンボス旅行

人は誰しも悩むことがある。 毎日楽しそうにSNSを発信している憧れのあの人も、毎日笑っている仲良しなあの子も。 みんな、見えないところで泣いたり投げ出したくなったり、ポロッと愚痴をこぼしたり。 もしかしたら、あなたの大切な家族や友人、恋人も苦しんでいるかもしれない。 そんなとき、このnoteが少しでも役に立てたらなと思って書いたよ。 笑うことを忘れてしまった彼ある日、パートナーに「明後日から旅行したい。ハウステンボス行かん?」って言われた。でも、直前すぎて「私は昼間