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「鳥井弘文の旅と読書とweb3」テキスト版

Voicyにて毎日配信している「鳥井弘文の旅と読書とweb3」のテキスト版になります。 https://voicy.jp/channel/3274 ほぼ毎日更新予定。 同様…
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2023年8月の記事一覧

その悩みは一体誰に相談すればいいのか?

現代は、ジェンダーロールや家庭内の役割分担、社会的な役割期待がドンドンと解体されていくような世の中です。

従来的な価値観や固定観念から解き放たれようという提案は本当に素晴らしい心がけだと思います。

過去の様々な失敗や、数々の人々が被ってきた犠牲のことを考えると、現代においてものすごく大事な観点だと僕も感じています。

ただ一方で、それを大前提にしたうえで、この議論のときにいつも見落とされている

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よそよそしくて、一見仲悪そうなところがこのコミュニティの魅力。

先日、Wasei Salon内限定で配信されていたコミュニティラジオの中で、メンバーのヒロさんが語られていた「Wasei Salonに入ったとき、みなさん同士が、よそよそしくてビックリした。最初は仲悪いのかなと思った」というような話が、笑い話のように語られていて、とても強く印象に残っています。

このお話は、一般的にはネガティブに捉えられてしまいそうな話だけれども、僕は最高に嬉しい褒め言葉だなあと

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オウンドメディアは「産地直送」であることが一番の強み。

近年、どれだけ小さな企業や地方自治体でも、SNSの公式アカウントを運用しています。

また、noteなどを用いて、自分たちで運営するメディア(通称:オウンドメディア)を当たり前のように運用するような時代となりました。

僕も、イケウチオーガニックさんが運営するオウンドメディア「イケウチな人たち。」というウェブメディアの編集長というポジションを務めさせてもらっていて、そのオウンドメディアのコンテンツ

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才能溢れるひとが、良い詐欺師に騙され続けるためにはどうすればいいのか。

先日、某カフェにいたら、保険の見直しの話が隣のテーブルで行われていました。

あまりにも、あけすけに金額などすべての事柄が大声で語られていたので、ついつい聞き耳を立てて聞いてしまいました。

営業マンとお客さんの二人の会話だったのですが、そのお客さんはエステ事業か何かで独立し、ある程度成功されているであろう30代後半の女性です。

ただ、仕事はできても、金融の知識はほとんどなさそうで、でもお金は持

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魅力を無理やり浸透させる必要はない。魅力を知る者同士がつながるために。

最近の若いインフルエンサーのひとたちの発言を見ていると、「ひとりでも多くひとたちに、この考え方が浸透すればいい」や「ひとりでも◯◯をする(になる)ひとが増えればいい。なぜならそれで私自身が救われたから。」というような目標を掲げるひとが多いなあと感じます。

自分自身がその魅力に気が付き、その魅力によって救われたと思っているのだから、当然といえば当然の目標の設定の仕方だと思います。

そうやって一人

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敬語は「誰のために」に使うのか?

昨夜、Wasei Salonの中で開催された「家族と地元」という対話会イベント中で、僕の古くからの付き合いでもある、Wasei Salonメンバーでもありライターの三浦希さんに「敬語で話したほうがいいっすか?」って聞かれて「ご自由にどうぞ」と答えました。

そして、いまあらためて、敬語に関する僕の私見を、ここでもちゃんと述べてみたいなあと思いました。

きっと、これは意外と考えたことがないひとが多

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複業しているひとのほうが圧倒的に付き合いやすいと感じる理由。

最近よく思うことは、複業(副業)をしているひとのほうが、ひとつの会社だけに勤めているひとよりも、人間関係の構築の仕方がスムーズで、圧倒的に付き合いやすいなあということです。

これがなぜだか、ずっとその理由について考えていたのですが、それはきっと「価値観はひとつではない」ということを、ちゃんと身体感覚を通して理解されているからなんだろうなあと思います。

今日はそんなお話を少しだけ、このブログの中

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行動を優先するべきか、思考を優先するべきか。

「まず行動をするべきか、まず思考をするべきか。」

本当によく耳にする問いで、先日、Wasei Salon内のコミュニティラジオの中でも、このような話になりました。

きっと、この答えを無理やり導き出そうとした場合において、

「それぞれ個人の性格や目指している先、そしてライフスタイルによる、以上。」

となってしまうはずなんです。

これは「持ち家派か、賃貸派か」と同じぐらい、答えのない問いだと

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SNSで反響あるコンテンツと、コミュニティ内で反響あるコンテンツの違いとは?

オンラインコミュニティを長年運営し続けていると、コミュニティ内で反響があるコンテンツと、オープンの場(SNS)で反響のあるコンテンツがそれぞれ全く異なるなあと、よく思わされます。

前者は「修正していくダイナミズム」のようなものに価値があり、後者は「断定的な答え」に価値が生まれやすい。

今日はそんなお話について、少しだけ書いてみようかなあと。

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この点、一般的によく語られる分類というの

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なぜ、Q&Aのようなコンテンツをつくろうとは思わないのか?

毎日文章を書いていると「さて、今日は何を書こうかな」と、その書き出しに困ることがよくあります。

ここで言う書き出しというのは、つまりは「問い」のことです。

今日はどんな問いを立てて、その問いに対して、どんな仮説や自分なりの答えを導いたりしようかなあと、悩んでしまうということです。

だから、毎日何かしらの発信をしているひとほど、読者からの「Q&A」形式でその書き出しを補うようになっていく。

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新たなコミュニティの旗振り役は、玄人ではなく素人のほうがいいと思う理由。

一般的に、TwitterなどのオープンのSNSが劣化したのは、「文字が読めないバカのせい」だと語られているような昨今です。

でも僕は、それと同時にそういうこと堂々と語ってしまう「ハイアマチュア」のせいだとも思っています。

つまり、下から20%のバカと、上から20%のハイアマチュアや専門家が、SNSという空間をダメにしてしまったと思うんですよね。

ちなみに、ここで言うハイアマチュアというのは、

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見守り欲の功罪、そのダークサイドとは?

近年、ブラック労働やスパルタ教育など、その負の側面がSNS上で明るみとなり、その極地にあるような「他者をあるがままに見守ること」という考え方が、少しずつ広く一般的になってきました。

実際、僕も過去に何度もこのブログの中でも「見守ることの重要性」については語ってきました。

この静かに見守ろうとする態度を、ときに「貢献感」と呼ぶようなこともあるかと思います。

じゃあ、この一般的に語られる「見守る

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自分の過去を肯定していない人が次世代を育てられるのか?

最近、8月という季節柄、戦争関連の番組や書籍によく触れています。

その中で、どの論調においても変わらない前提というのは、戦前の教育の否定です。

これはもう絶対の共通の前提として、そこかしこで描かれている。

そして、それは実際に間違いないことだと思います。戦前の教育は明らかに間違っていた。

ただ一方で、僕らはその教育をまさに受けてきたひとたちがつくってくれた日本という国にいま生きているわけで

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なぜ寄付型を採用し、NFTは活用しなかったのか。

昨日もお伝えした通り、Wasei Salon内で「ドネーション(寄付型)プラン」の新しい取り組みを始めました。

おかげさまで、既にたくさんのメンバーの方々からご支援をいただいていて、本当にこの手法を採用してみてよかったなあと、一安心しています。

これで、これから更に新たなチャレンジや実験に果敢に取り組んで行くことができそうです。

さて、今回この寄付型のプランを始める際に、もちろんNFT(SB

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