その悩みは一体誰に相談すればいいのか?

現代は、ジェンダーロールや家庭内の役割分担、社会的な役割期待がドンドンと解体されていくような世の中です。

従来的な価値観や固定観念から解き放たれようという提案は本当に素晴らしい心がけだと思います。

過去の様々な失敗や、数々の人々が被ってきた犠牲のことを考えると、現代においてものすごく大事な観点だと僕も感じています。

ただ一方で、それを大前提にしたうえで、この議論のときにいつも見落とされているなあと思うのは、そうやって個別化が進んだ先で、何か個人の悩みが生まれたとき、いったい誰に相談するのか、という問いです。

それぞれが個別化していくとなると、一体誰に相談すれば良いのか分からなくなってしまう。

それは当然ですよね、各家庭ごとに置かれている状況がドンドンと個別化されて、その悩みも千差万別になっていくわけですから。

すでに、このような弊害による問題が各所で起きてきてしまっているように僕には見えます。

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