SNSで反響あるコンテンツと、コミュニティ内で反響あるコンテンツの違いとは?

オンラインコミュニティを長年運営し続けていると、コミュニティ内で反響があるコンテンツと、オープンの場(SNS)で反響のあるコンテンツがそれぞれ全く異なるなあと、よく思わされます。

前者は「修正していくダイナミズム」のようなものに価値があり、後者は「断定的な答え」に価値が生まれやすい。

今日はそんなお話について、少しだけ書いてみようかなあと。

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この点、一般的によく語られる分類というのは「自己提示」と「自己開示」の分類だと思います。

このブログの中でも、何度かこのふたつの違いについては繰り返し言及してきました。

改めてChatGPTが考えてくれたわかりやすい定義でお伝えしてみると、自己提示とは、自分を特定の方法で他者に見せるための行為や戦略を指します。

つまり、どのように他者に知られたいか、どのような印象を与えたいかを意識して行う自己プレゼンテーション、そんなSNS的な行為が、自己提示です。

一方で、自己開示とは、自分の考えや感じ方、経験などの個人的な情報を他者に伝えるコミュニティで行うような行為を指します。

要するに、自己呈示とは「自分をある特定の方法で他者に見せる」行為であって、自己開示とは「自分の内面を他者と共有する」行為を指していると理解してもらえれば、きっとわかりやすいかと思います。

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で、今日ここで伝えたいことは、この自己開示と自己呈示は、確かにSNS的とコミュニティ的に分かれる話なのですが、そのどちらもなんだか「静止画的」であるよなということです。

一方で、近年のコミュニティにおいて、もっと重要な視点というのは、その静止画的な状態が、何度も繰り返されるような状態、つまり動画的(運動的)であるところに、その価値が移り変わってきているなあということなんです。

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