新たなコミュニティの旗振り役は、玄人ではなく素人のほうがいいと思う理由。

一般的に、TwitterなどのオープンのSNSが劣化したのは、「文字が読めないバカのせい」だと語られているような昨今です。

でも僕は、それと同時にそういうこと堂々と語ってしまう「ハイアマチュア」のせいだとも思っています。

つまり、下から20%のバカと、上から20%のハイアマチュアや専門家が、SNSという空間をダメにしてしまったと思うんですよね。

ちなみに、ここで言うハイアマチュアというのは、オルテガの『大衆の反逆』の中にでてくる「自らの能力や理性を過信した慢心した坊ちゃん」みたいな存在のことを指しています。

今のTwitterや、オープンのSNSが完全につまらなくなってしまった理由があるとすれば、このひとたちの影響がかなり大きいのだろうなあと。

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逆に言えば、その中間にいるような60%のひとたちは、本当に善良な方々ばかり。

でも、その両サイドの20%に挟まれてしまい、身動きが取れなくなっているような状態がまさに今だと感じます。

だとすれば、その60%のひとたちでもう一度集まり直して、新たにコミュニティをつくりなおせばいい。そうすれば何も大きく困ったことは起こらないはずです。

で、そのような場合において、コミュニティの旗振り役をするのは「玄人」ではなく「素人」のほうが良いと思う、今日はそんなお話をしてみたいんですよね。

「なぜ素人なの? 旗振り役をするのは、玄人のほうがいいんじゃないの?」と思われるかも知れないんですが、そこにはちゃんと理由があるので、ぜひ最後まで読んでみてもらえると嬉しいです。

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この点、たとえば「哲学対話」なんかは具体例として、非常にわかりやすいかと思います。

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