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初めての共通テスト「情報」後の個人的感想

初めての共通テスト「情報」後の個人的感想

初めて共通テストで「情報Ⅰ」が実施されてから
今日でちょうど一週間。

自分の教え子は200人以上が受験した。

ほとんどの生徒が時間いっぱい、
粘り強くチャレンジしてくれた様子で、
県ではぶっちぎりトップの極めて高い平均点の好成績。

得点率90%以上の生徒もかなり多かったが、
本当に情報が得意な生徒と
そうではない生徒との差が
さほどつかなかった面も。

問題は事前想定していたような
知識より

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情報オリンピック予選全問の最短解答例を作成してみた話(じゃんけん他)

情報オリンピック予選全問の最短解答例を作成してみた話(じゃんけん他)

先週日曜、情報オリンピック一次予選の第二回目が開催された。
開催から約一週間経ったが、
公式模範解答や解説はまだ出ていない模様。

プログラミング授業を数回受けただけの生徒も多数チャレンジしたが、
「簡単そうに見えて、解きにくかった」との声がちらほら。

問題は一般人の人もAtCoder等でチャレンジ可能。

「せっかくだから、日本で一番短い長さのPythonプログラムで
正答出せるプログラム作ろ

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和が3の倍数になる確率( by生成AI)

和が3の倍数になる確率( by生成AI)

ふと眼に止まってクスッと笑ってしまったこちらの投稿。

慶応の入試問題が元ネタかな?

生成AIはこういう問題に対して、非常に強い。
(以下perplexity無料版の出力。
正答+Pythonでの説明もかなりクオリティ高い)

1から10までの整数が記された10枚カードから3枚を抜き出したときに、数字の和が3の倍数となる確率の解き方1. 問題の理解

1から10までの整数が記された10枚のカード

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Mary Jo Maddaの講演

Mary Jo Maddaの講演

今日は授業や会議の合間にサテライトオフィス・デジタルEXPO for エデュケーションをチラ見。

印象的だったのはMary Jo Maddaの講演。

現在はGoogleの教育部門。
元中学校の先生との紹介あったけど、
ハーバード卒、TEDでも講演する
Forbesの「世界を変える30歳未満の30人」
タダモノじゃない感あふれる講演
この人に習ったら面白かったろうなぁ。

GoogleのAI,

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DXハイスクール採択校決定

DXハイスクール採択校決定

採択されると1学校あたり一千万配られる「DXハイスクール」の採択校が文文部科学省から発表された。勤務校も採択して頂ける事になり、ありがたくはあるのだが…

正直ベースの内緒の個人的感想としては、

給料一円も増えないのに
また一段とお仕事が増える系来たー

とやさぐれた気持ちも芽生えたり。

採択校は約千校、落ちたのが約1%とむしろ珍しかった模様。
リストを見てみると
「あ、あそこの学校も出してな

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べネッセ情報Ⅰアセスメント:Pプラス分析結果の衝撃

べネッセ情報Ⅰアセスメント:Pプラス分析結果の衝撃

ベネッセさんから、情報Ⅰ勉強会セミナー資料を頂いたが、その中のアセスメント、Pプラスの分析結果がちょっと衝撃だった。

全国、平均正答率が
45%を下回っている。

アセスメント、
一年間勉強して
授業終わった子達の
達成度テスト、だよね?

スタディプラス一年間頑張っても、
4割程度しか取れないってことなのかな?

特にプログラミング等がボロボロ。
出題陣の予想を10点以上下回り、なかなか学習に

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「一人一台PCで自己紹介作成」⇒「グループ内で発表」の授業時Tips

「一人一台PCで自己紹介作成」⇒「グループ内で発表」の授業時Tips

4月、授業スタート時に良く行う
「一人一台PCで自己紹介作成」
⇒「グループ内で発表」の授業を行う時のTips。

1:児童・生徒が書きやすいテンプレートをClassroomで配布

教育機関で無料で使えるGoogleWorkspaceアプリの中でも、はじめの頃はJamboardあたりが画像・文字を簡単に扱え、レイアウトがしやすい&やる気がある児童生徒がページ数増やしやすいという点でお薦め。

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授業失敗メモ:CanvaのAI画像生成機能

授業失敗メモ:CanvaのAI画像生成機能

授業の失敗記録。

Canvaを校内で布教しようと、
超短時間だったけど、
学校ライセンスで生徒に
アカウント配布し、チャレンジさせてみた。

2,3分位でも、すぐに手応え
ありそうな題材をと思い、
AIでキーワードから画像生成する
Canvaの拡張アプリをデモで紹介。

なんでも好きなの試してごらんと
促してみたら・・・
男子グループは
女の子が○○する画像ばかり、
頑張ってチャレンジしてた。

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共通テストで見えてくるもの

共通テストで見えてくるもの

某大手予備校の中の人や進路担当者等と情報交換しながら語りあった。

共通テスト模試のデータを見ると、履修と未履修の差が驚くほど小さい。

一方、はっきり差が出ているのは学校間の偏差値の差。

入試が難しい学校の生徒は、授業で全く習ってなくても、それなりの点数を叩き出していた。

一方、読解力が弱い学校は、それなりに頑張って授業していたかもしれないが、問題自体が理解出てないのか点数が極めて低くなる設

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都立大「情報Ⅰ・Ⅱ利用入試(仮称)」の予告

都立大「情報Ⅰ・Ⅱ利用入試(仮称)」の予告

情報の成績が4以上で出願可能というのは、良いモチベーションになりそう。

しかし情報Ⅱが必須というのは、実際はなかなか厳しい。情報関連で才能溢れる生徒は確実に存在はしている。情報系列の探究活動等で読み替え等してもらえないものかなぁ。

正直、科目の内容等を他科目教員や上層部に理解してもらえるのは難しいが、受験で使ってもらえるのは、援護射撃としてありがたい。

(時代考え、重要性アピールしていかなき

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高校 情報I/II プログラミング #1

リュディアです。高校の情報の授業におけるプログラミングについてまとめてみます。皆さんの頭に浮かぶプログラミングのイメージもあると思うのですが、最初に何をしたらよいのか、という部分が想定以上に敷居が高いと思いますので丁寧に説明していきます。

まずハードウェアについてですが、何とかPC(パソコン)を準備いただきたいです。スマートフォンやタブレットでも対応できないわけではないですが、スマートフォンやタ

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【日本初】大学入学共通テスト「情報Ⅰ」体験模試 多くの高校生がプログラミング問題に苦戦

【日本初】大学入学共通テスト「情報Ⅰ」体験模試 多くの高校生がプログラミング問題に苦戦

参考になるデータ&記事。

プログラミング分野の得点率は、わずか約3割

建前的には…
高校生は全員、プログラミングを習うことになるはず。
しかし…
実際には差が付きまくりそうな匂いがプンプン…

河合塾ガイドライン:「情報」試作問題分析と指導のポイント

河合塾ガイドライン:「情報」試作問題分析と指導のポイント

河合塾の教員向け冊子、ガイドライン。
(最新号はWeb上で閲覧可)

2・3月号、共通テスト「情報」
試作問題についての3人の情報科先生方の座談会。

先生方によって、授業のスタイルが大きく違う。

でも1年次2単位の授業のみでは
「共通テスト対策までは難しい」
はほぼ共通の認識。

3年次の授業外や休暇期間等を使った
講習等を皆考えている模様。

まぁ、情報の授業増やすべきだって
内心皆思い始め

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