見出し画像

うつ病は、風呂にはいれない。

先日、3日ぶりにシャワー🚿を浴びた。

この猛暑の中、殆ど家から出なくとも3日身体を洗っていないと、
それなりに不快になる。

いや、それなりどころではない。

メンズ用の汗拭きシートで拭いても、澱みは取れない。
四十路とはいえ、女としてどうなのか。

特に頭が痒い。てっぺんや横が痒い。
そしてかくと何やら白い頭皮が爪につくおぞましさ。。。
。。。。オウ。。。。

けれどうつは風呂に入る、というイベントが、たまらなく重い。

どっさり疲れた一日の終わりに、これからまたひと作業。。。と思うと、

もう、そのまま布団に倒れ込みたいのだ。
というかそのまま寝てしまうのだ。


うつにとって風呂は「癒し」ではなく、「苦行」である。


けれど、冬季や一日ならまだ気にならずとも、
この季節、3日風呂に入らないのは気になる。

そこでわたしはいつも思い出す。

「天空の城ラピュタ」だ。

シータと財宝を奪うためにドーラと結託してパズーが意気込むシーン。

ドーラはパズーの漢をかって、

「30秒で支度しな」

とニヤリと笑って言う。


私はそれを風呂に置き換えて、

「30秒でシャワーしな」

と心に唱える。

服を脱いで、頭を洗って、顔を洗って、身体を洗う。。。。



このめんどくさい行程をたった30秒の我慢だけでいい

と置き換えるのだ。


結局、シャワーは30秒ではおさまらない。

軍人のように坊主ならいけるかもしれないが、髪が長いと、汚れと油脂で一度ではシャンプーできず、2、3度シャンプーをすることになる。
メイクを落とし、洗顔し、デリケートゾーンを洗い、身体を洗うと、やはり早くて5分かかる。ピーリングをしようものならもっとかかる。

それでも、このカラスの行水でも、入ったあとはスッキリ✨✨する。


生まれ変わったように澱みが流れる。

入れて良かった〜とホクホクする。

今夜も風呂がめんどくさい。

だから私はドーラの真似をして、その苦痛をほんの30秒で済ます意気込みである。

「30秒でシャワーしな。」

そう思うと、ちょっと気持ちが軽くなる。

ニヤリ。

この記事が参加している募集