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3月

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#留学

3月31日

3月31日

あんなに夜中まで騒いでいたのに、友人含め数人は本当に朝6時に起きて日の出を見に行ったらしい。頭がおかしいとしか思えなかった。
私はなかなか寝付けなかった分10時くらいまで寝ていた。友人からWhatsAppで体調はどうかと尋ねられていたので、眠い、これ以上あなたたちと旅行したくない、明日のフライトでチェンナイに行く、と返信しておいた。
目が覚めてきたころ、クレープ屋に行かないかと誘われたので、二度寝

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3月30日

3月30日

友人たちは日の出を見に早朝から出かけていたが、私はそのまま籠城を続け、昼過ぎまで出ていけなかった。せっかくの旅行を台無しにしてしまったことへの後悔と、それでも言うことを聞かない心と体を引きずってようやく外に出た時には昼飯時だった。
そんな気分だと、どんなに美しいビーチにも素直に感動できなくなる。頭の中は昨日見た友人の傷ついた顔でいっぱいだった。
そんな私とは裏腹に、彼は楽しそうだった。ポンディチェ

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3月29日

3月29日

渋滞に巻き込まれて一時はどうなることかと思ったけど、無事早めにコチの空港に着いた。
フライトの前に、Kizhi Biryani というバナナリーフに包んで蒸されたビリヤニと、フィルターコーヒーを頼んだ。
ビリヤニは今まで食べてきたのとは違って米の色は白いままで、味もそれほど濃くなくて美味しかった。コーヒーは、なんだかデリー大学の小汚いキャンティーンで飲んだのと同じ味がした。もしかしてあれはフィルタ

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3月28日

3月28日

無事朝起きることができたので、同室に泊まっている欧米人にバレないように準備し、バックウォーターの旅に出かけた。
約束通りの時間にホテルまで車で迎えに来てもらった。同じツアーに参加するドイツ人のお姉さんとフランス人のお兄さんも乗っていたが、軽く挨拶しただけだった。そこから船乗り場まで1時間ほどドライブ。
そこでまた別の4人家族と合流し、いよいよ乗船。あいにくの曇り空だったけど、ただ水の音や鳥の声が聞

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3月27日

3月27日

一人旅だと全部自分のペースでできていいけど、逆に言えば動こうという気にならないと動けない。せっかく起きられたのにグダグダしてたらチェックアウトする頃には9時近くなっていた。
延泊するよう勧められたけど泣く泣く断り、Back Packers Cochin Villa を後にした。普通に値段のわりに綺麗で快適だったし、おじさんに会うためだけにまた来てもいいと思った。
そこから今日泊まる宿に荷物を置きに

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3月26日

3月26日

デリー最終日。
どこか行き残したところを訪れようと思っていたのに、休学手続きをしていたら午前が終わってしまった。
ダメ元で問い合わせたけれど、やはり休学届は原本しか受理されないとのことだった。
まずプリントアウトして自分の分の署名や捺印を済ませなくてはならない。コピー屋が開くのを待って、早速印刷してもらった。インドではあまり見ない黒いペンで必要事項を記入していく。
書き終わったものをスマホのアプリ

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3月25日

3月25日

結局あまり眠れずに朝を迎えた。早く寝ないといけない日ほど眠れなくなるこの天邪鬼な体と早くおさらばしたい。
朝5時になるとお母さんがムクっと起きて、強制的に全員起床。昨日の深夜1時に帰ってきたお父さんも起こされていた。インド人ってショート・スリーパーというか、早起き得意な人が多い気がする。
私以外みんなクルティーを着ていたのを見て、お母さんが黒レースののパンジャービー・スーツと、ビビッドピンクのサル

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3月24日

3月24日

午前中は暇だったのでデリーのどこかを観光しようと思っていたのだが、案の定二度寝して次に起きた時には昼だった。
しかし諦めきれなかったので、昼食を済ませ、大慌てでクトゥブ・ミーナールを見に行くことにした。後の予定が詰まっているのでのんびり見ることはできないけれど、世界遺産なら流石に見て損はないはず。
『地球の歩き方』を見て駅からリクシャーに乗るか迷ったが、ケチって歩き始めた。
すると雨が降り始めた。

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3月23日

3月23日

明日の夕方から泊まりで出かけるので、パッキングを早急にする必要があった。
チェンナイに行く前にケーララを電車で旅行することにしたので、スーツケース2つを持ち歩くことには抵抗があった。悩んだ末、冬服や教材など要らないものをまとめた1つ分を日本に送ることにした。
パンパンに詰めた重たいスーツケースを寮の前に呼んだリクシャーに無理やり乗せて、New Delhi GPO に向かった。

内心そんな気はして

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3月22日

3月22日

旅行が終わってからすぐに試験で、気が付けば1週間以上日記を書くのを忘れていた。
いや、頭の片隅にはいつもあったのだけれど、先延ばし癖がひどすぎて、後になるほど書く気をなくした。
留学期間中に唯一継続出来ていることだったはずなのに、終わるときはあっけなく終わるものである。

今朝は6時半くらいに巨大な毛虫に囲まれる悪夢を見て飛び起きて、二度寝したら今度は血まみれの熊に追いかけられて目が覚めた。朝ごは

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3月21日

3月21日

試験最終日。
今まで読んできた6作品の要約とそれに対する意見を作文するだけだと言われていたから、油断してあまり対策しないでいった。この科目を担当する先生たちはあまりやる気がなく、授業内で既に同様のことをしている。
実際出題された内容もかなり簡単だった。それぞれ5〜10文ほどの指定だったので、前2日のものに比べればかなり楽に回答できた。

しかしもう半年前に読んだ作品の登場人物の名前を覚えておらず、

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3月20日

3月20日

試験2日目。
今日の科目は文法や憲法上の扱いについてなど、事前に勉強していればそれなりに得点が狙えるものだった。
しかしそう思えば思うほどなぜか勉強する気が失せた。慌てて始めた頃には既に時遅し、最後までカバーできずに寮を出る時間になった。
直前まで作っていたようで、昨日と違い問題文はワープロではなく手書きだった。

おかげさまで30分開始が遅くなりなんとか復習の時間を稼げたが、そんな突貫工事でどう

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3月19日

3月19日

試験初日。
出題のされ方の想像がつかずちょっと緊張したが、Hindi Sarang という学習サイトをチェックしつつ教科書通りのレポートやスピーチの定義、セオリーを頭に入れておいた。
まぁそれでよかったのだと思う。概ね授業内でノートに書かされた内容を文字に起こせば問題なさそうだった。ただノートに書かれた先生の文字が解読不可能なので、復習はもっとすべきだった。
最後の演説文の読解が難しかった。初見で

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3月18日

3月18日

ぼんやりしている間に試験前日。
彼は再び病院で診てもらい、検査したところ以上はないと言われたようだった。
しかし飛行機恐怖症が急に治るわけもない。内心またフライトをとったところで同じことを繰り返すのではないか、と思っていた。
ネットによれば、抗不安薬や睡眠薬を服用してもらうケースもあるらしいが、彼はただ風邪薬のみもらっていた。

他人の心配はさておき、私は自分の心配をしなくてはならなかった。おかげ

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