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3月21日

試験最終日。
今まで読んできた6作品の要約とそれに対する意見を作文するだけだと言われていたから、油断してあまり対策しないでいった。この科目を担当する先生たちはあまりやる気がなく、授業内で既に同様のことをしている。
実際出題された内容もかなり簡単だった。それぞれ5〜10文ほどの指定だったので、前2日のものに比べればかなり楽に回答できた。

しかしもう半年前に読んだ作品の登場人物の名前を覚えておらず、「〇〇の妻」みたいに平安時代の作者名のようなぼかし方をする他なかった。せめて一度でも前日に読み直しておくべきだった。
一つだけ新出単語が多くて意図のわからない質問があったが、通りがかった先生に聞いたら普通に教えてもらえた。それどころか他の問題の解答のポイントも勝手にペラペラと話し始めたのでかなり助かった。
そんな感じであっさり最終日が終了。

大学のどこかでホーリーのイベントがあったようで、すれ違う学生がみんなカラフルだった。
寮までの帰り道、知らないガキンチョがニヤニヤしながら Gulal という色粉を投げてこようとしたので、全力で走って逃げた。たまったもんじゃない。ホーリー当日が今から不安になった。
その懸念は当然インド人にもあるようで、翌日からの全学休校のお達しが夜遅くに来た。私としては東アジア学部の授業を受ける最後の機会と思っていたので、相当がっかりした。
友人が急遽ミニ送別会を開いてくれたので、そこで数人とは会えるけど、大半の人にはきちんとお礼を言えなかった。旅行の翌日の授業、サボらなければよかったと後悔した。

ちなみに彼はこの日無事日本に帰った。
一時はどうなることかと思ったが、体調が回復したのでハノイも満喫し、精神的にも余裕を持って飛行機に乗れたとのこと。
彼をそこまで追い詰めてしまった事実は正面から受け止めていかなくてはならないが、ひとまず安心した。

洗濯で落ちるんだろうか

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