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3月23日

明日の夕方から泊まりで出かけるので、パッキングを早急にする必要があった。
チェンナイに行く前にケーララを電車で旅行することにしたので、スーツケース2つを持ち歩くことには抵抗があった。悩んだ末、冬服や教材など要らないものをまとめた1つ分を日本に送ることにした。
パンパンに詰めた重たいスーツケースを寮の前に呼んだリクシャーに無理やり乗せて、New Delhi GPO に向かった。

内心そんな気はしていたが、せっかく詰めたスーツケースの中身は全部引っ張り出された。その場でダンボールを用意してもらい、中に詰め重さを計ると22.5kgもあった。
それによって決まった送料が9500ルピーで、梱包の手数料が300ルピー、それに諸々追加で10000ルピー近くなった。これなら確かに飛行機の超過料金払った方が安く済むだろうが、スーツケース2個を抱えて旅行する元気もなく…。
背に腹はかえられず、金額に同意し、送り主と宛先の住所を英語で書く。怖かったので日本の住所は漢字でも書いた。連絡先の電話番号と名前も書く。

初見殺しなのが、パスポートのコピーが2枚いることだ。
片方はダンボールの表面にベタっと容赦なく貼り付けられる。もう片方は郵便局の控え。どちらにもサインを求められる。
そして現金で支払いを終えると、レシートがもらえる。そこに位置情報サービスの番号も記載されている。
以前の経験を踏まえて、今回は比較的スムーズに発送手続きを終えられた。だいたい1時間もしないくらい。
その最中ヒンディー語できるのかおまえ、と郵便局のおじちゃんにニヤニヤされたが、時間と気持ちに余裕があればどうってことない。

料金表、確認する気にもならない
ここで全部の手続きをやってもらえた

空のスーツケースを引きずってメトロで寮まで帰ってきたあとは、ぐうたらとスマホをいじったり、ちょっと部屋の片付けを進めたりして過ごした。
そして夕方、解散前最後の機会ということで、寮の日本人組で Majnu Ka Tilla に行った。
AMA Cafe でピザ、パスタ、バーガーを頼んで分けた。近くにオアシスみたいなカフェがあってよかった。チェンナイはもっとたくさんあるといいな。
さらに寮に帰ってからも、二次会ということでワインを飲んで色々と話した。

チキンがジューシーで美味かったー

3日後にはデリー出発だなんて実感が湧かなかった。まだクトゥブ・ミーナールも、フマユーン廟も、国立博物館も、INAマーケットも行ってない。いつでも行けると思ってたら、ついに行けないまま最後の日になりそうだ。まあデリーならまた来れるか、なんてさらに先延ばしして。
感慨に耽ることになるかと思いきや、早く脱出したい!その一心でパッキングを楽しんでいる自分がいる。もちろん一人旅&新天地に対する不安は大きいが、それより期待感が今は優っている。
今のところは、インドもといデリーは好きではないが、嫌いでもない。愛憎で言ったら3:7で「憎」が勝つけど、3の「愛」は紛れもなくそこに住む人々との記憶に紐づいているから、簡単には揺るがないと思っている。南インドに抱いている淡い期待が、幻想でないことを祈る。


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