阿部 昭『新編 散文の基本』を読む。noteで酷評する人もいるが、私は楽しめた。前半は文章作法。「自分を表現する」とは何か、全身短篇小説家の指南に後頭部をガツンと殴られる。後半は短篇小説の作家論。小説の神様・志賀直哉が実は荒々しいという分析は見事。詩人・荒川洋治との対談も面白い。
言葉というものは、残念ながら、「なんらかの形で自分を表現したい」と思っているような人には向いていない 阿部昭(作家) 師匠のお父様の言葉。 拙著を書く者として、胸に刻む。 「自分」という檻から自身を連れ出す #阿部昭 #阿部龍二郎 #折々のことば #角田陽一郎