片恋風が吹いた 半月の月に片恋月なんだ今夜は と呟く 今日も逢いましたね こんな遅い夜に帰って来たんだ そう、だから逢えたのに 寒い夜は嫌い いつも独りを思い知らされる だから今だけ だから今だけ こんな生ぬるいゼリーの様な夜 まとわりつくのは 誰かの気持ち いつも独りでいるのに
俳句のようなもの3 花曇り鳥の囀り鰯焼く 桜雲や片恋道を慰さめり 何となし手を合わせたき紅桜 気もそぞろ餃子買いもて花見かな 猫額の縄張りで待つ花見酒 あの春のひとつひとつが愛おしく