存在しない小説のワンシーン 書いてみた4
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「ふふふ、それは楽しそうですね。」
彼女がほろほろと笑うと、長い髪がサラサラと揺れた。風に乗って、ふんわりと香る甘やかな香り。目尻を下げて親しげな笑顔を見せるのに、
「またの楽しみにとっておきますね。」
と、告げる。あぁ、まただ。そんな顔しないで。掴みかけた手が、そっと離れる。哀しそうな顔をする彼女に、僕も言うしかないのだ。
「はい、いつか。ぜひ。」
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あおさん原案の「存在しない小説のワンシーン」シリーズが楽しくて。
ルールは前後に「~」をつけるだけ。