山田和樹指揮日本フィル(1/17サントリー)。威風堂々1番と揚げひばり(周防亮介vn)は華やかさと静寂の対比。エルガー2番は、1番よりもはるかに緻密で複雑に描き込まれた音の絵巻を、明快な設計で解き明かしつつ、そこに情がこもる。まばゆいが、やがて消えていく光輝を見るようだった。
周防亮介無伴奏ヴァイオリン・リサイタル(8/31青葉台フィリアホール)。音色の濃淡や表情の多彩な変化もさることながら、根に太い堂々たる音楽の流れを持っている人だと思った。孤高の無伴奏が良く似合うし華やかな存在感がある。プロコフィエフからイザイ、バルトークへという構成も良かった。