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Eugenの備忘録その28-7/7秋山和慶指揮東京シティ・フィル定期

秋山和慶指揮東京シティ・フィル定期(7/7 19時より、於東京オペラシティタケミツメモリアル)
リャードフ:交響詩《キキーモラ》
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番◯
スクリャービン:交響曲第4番《法悦の詩》

◯周防亮介(Vn.)

 スクリャービンの《法悦の詩》はオルガンも入る大伽藍ぶりをホールで体感するのが心地良い。大音響のオケはスクリャービンの摩訶不思議な和声を目一杯響かせる。今日のオケは鳴りも良く、厳格なオーケストラ・ビルダーである秋山との相性の良さを感じる。前半は周防亮介とのプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番。周防の身体、弓を力の限り駆使する(弓の毛を何本も切っていた)姿とオケをグイグイ自分のペースに引き込む力には感心。フィナーレのテーマの強靭さやコーダの怒涛の弾きぶりも凄まじかった。最初のリャードフ《キキーモラ》も前半のキキーモラの幼年時代に後半の妖しげな情景を端正に描き出した。

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