11月だし『ムーミン谷の十一月』を読もう、という気にならないほど最近まで暑かった。やっと寒くなって生きた心地がする(秋田出身者の感覚)。『ムーミン谷の十一月』の冒頭は雨が降ったり止んだり。寒い雨の日に毛布とコーヒーであたたまりながら読みたい。終盤は年末に読んで掃除のやる気を出す。
ムーミン谷の十一月、とりわけいいなとおもったとこ。「別れには、いつもつきものの、さびしいかげと、ほっとしたようなようすとがただよっていました。」こういう目に見えないけどたしかにあるものをていねいにつかまえて書いてくれるからトーベがすきなんだろうなあ、わたしは。とおもった。