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『ムーミン谷の十一月』

Hallo!

今日は、いいことと悪いことが交互に来た日だった。
でも、人生ってそんなものだ。
明日もきっと、よいこともあれば悪いこともあるのだと思う。



この秋、ムーミンシリーズを再読している。
現在乗り物の中で本が読めなくなってしまったため、なかなか読み進めることができないのが残念なのだけど、仕事に行く前や、仕事の休憩中などにコツコツと読んでいる。
ムーミンバレーパークに行った前後に『たのしいムーミン一家』を読んでいたのだけど、その後11月に読み始めたのがこちら。

『ムーミン谷の十一月』

この原作バージョンのイラストが好きで、文庫本を箱のセットで買った。
箱のイラストもかわいくて、部屋のインテリアの一つとして活躍している。
でも、その後単行本で新訳版が出ているので、そちらも気になる。こちらも原作のイラストなので、見た目もかわいい。でも、引っ越し予定の私はこれ以上荷物を増やしたくもない。なので、とりあえずまた図書館かな。

それはともかく、『ムーミン谷の十一月』の話。
『たのしいムーミン一家』の次にこれを読むことにしたのはもちろん、今が11月だから。
でも、読み始めて失敗したような気がした。
一応何となくストーリーが繋がっているので、間の話も読んでおくべきだったかもしれない。
以前読んだことがあるので、どんなことが間にあったのかは知っているけれど、でも、夏が終わっているとはいえ、夏の話やムーミンパパの冒険もちゃんと読んでおいたほうが、もっとその奥の深さが味わえたかも。
11月って、改めてこの本で読むと、結構重い季節だと感じた。ここ最近暖かいから忘れがちだけど、11月のドイツは寒かった。
去年は寒い中その年初めてのクリスマスマーケットに行ったし、今日のベルリンの気温はここより10度以上低い。でも、そのほうが11月として普通の気がする。


ところで、寒い季節を味わうムーミンシリーズの本としては、『ムーミン谷の冬』のほうが好きだけど、でも、あれはもうすぐ春が来ることを感じながら読むほうが好き。だから、あれは1月の終わりか、2月頃に読みたい。
おそらく3月もまだまだ寒いけれど、1月の終わりか2月のほうが向いていると私は思っている。まだしっかり冬を感じながら読みたい。
それに比べると、『ムーミン谷の十一月』はやっぱり、これから冬が来るのだと意識しながら読めるところがいいかもしれない。
フィンランドと比べると、こちらの冬なんて大したことはないのかもしれないけれど、それでも、これから来る寒さと暗さに不安を感じることなんてないのだという希望を持たせてくれる話、だと私は感じた。
このタイミングで読んでよかったし、もう少し寒くなってから読んでもよかったかもしれない。
ムーミンシリーズは、時々読み返して、いろいろ振り返るにはよいと思う。



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