きょう聴いた曲。ベートーヴェン第3&第1交響曲(マゼール&CO)。”エロイカ”はあまり期待せず聞き始めたが、実によかった。いわゆるドイツ風の大編成で”楽聖”の名曲を深刻に、ではないアプローチ。ダイナミクスの幅は小さめ。テンポは速すぎず遅すぎず。活気あふれる、”巨匠”風でない名演。
CDで音楽を聴く。実は録音技師がうまい、という説がある。たしかにマゼール&WPOの”ペトルーシュカ”とか、ブーレーズ&WPOのマーラーの第6交響曲とか、90年代の録音は、アナログ時代の録音に比べて、音の抜けがいいし、錯綜する音の見通しもいい。演奏者の技量が主とは考えたいが、さて…
きょう聴いた曲。マーラーの第1交響曲(マゼール&フランス国立管)、ハイドンの交響曲第101番”時計”(デイヴィス&ACO)。前者は、オケの明るい音色が印象的で、マゼールの指揮も活発。ベートーヴェンでもこのくらいやればいいのに。後者はモダンオケながら、端正で繊細な名演。迫力もある。
きょう聴いた曲。ベートーヴェンの第4&第5交響曲、フィデリオ序曲(マゼール&CO)。第4は2日連続。第5は久しぶりに聴く。第5で、他のCDで聞こえない声部があり驚く。とはいえ、交響曲は慎重というか、全体としては変なことはしてない。序曲がマゼール節全開。交響曲でもやってほしかった…
きのう聴いた曲。ベートーヴェンの第4交響曲(マゼール&CO)。この演奏、まえ聴いたときは気に入らなかったが、今回は、マゼールの”アンチ楽聖的なアプローチ”に理解しているのでよかった。同じ曲でもセルの指揮だと全く違う。セルは、西欧の古典の偉大な名曲を、楽聖への尊敬を持ち演奏する。
きょう聴いた曲。プロコフィエフの第1交響曲(マゼール&フランス国立管)とハイドンの交響曲101番”時計”(クレンペラー&PO)。前者のオケの華麗な音色、指揮者の陰のなさ、即物的な作曲家の曲。おもしろい組み合わせだ。後者は学生時代からのつきあい。大作曲家と巨匠指揮者の組み合わせ盤。
きょう聴いた曲。シベリウスの第7交響曲(マゼール&ピッツバーグ響)とプロコフィエフの”古典交響曲”(マゼール&フランス国立管)。連休中はマゼールの演奏を集中的に聴いた。彼の”音楽”は活力にあふれ、悲壮感や絶望感がない。”元気”をもらった。自分と違う個性と生き方から学んだこと。
リヒャルト・シュトラウスの”英雄の生涯”を聴く(マゼール&CO)。この作曲家の持つ”暗さ”に踏み込んだ演奏。マゼールでも、こういうアプローチをすることがあると少し驚く。ベートーヴェンの第7交響曲も(同前)。セル没後、クリーブランド管の再建に尽力、ベートーヴェンを録音するまでに。
きのう聴いた曲。プロコフィエフの”古典交響曲”の続き。プロコフィエフの"キージェ中尉”(マゼール&フランス国立管)とチャイコフスキーの第4交響曲の3,4楽章(マゼール&CO)。マゼールの指揮ぶりの巧みさ、バランス感覚。オーケストラの操縦士としては最上級の人だろう。
いま聴いてる曲。プロコフィエフの第1交響曲(マゼール&フランス国立管)。アメリカ人が、フランスの名人オケを振って、ロシア人らしからぬ、こじんまりした、ドライだけど可愛らしく流麗な交響曲を振る。おもしろいです、実に。やっと曲の”形”がつかめてきた。マゼールの底知れぬパワーに感心。
きょう聴いた曲。ストラヴィンスキーの”ペトルーシュカ”(マゼール&WPO)とベートーヴェンの第1交響曲(マゼール&CO)。ペトルーシュカは二日続けて聴く。ウィーン・フィルのやわらかい音色と、マゼールの緩急自在な指揮が絶妙。うまいなと思う。ベートーヴェンは、元気な演奏という印象。