『ホンモノ』 本物以外の本物がホンモノだ 本物を超えた偽物と言ってもいい 犠牲にならずに戦うことは不可能だ 戦うことは餌食になることだ 疲れ果てて食われたいものが食うのだ にくじき ホンモノはそうなった瞬間に食われる ホンモノは常に一瞬だ ホンモノは超越を意味する不可能だ
笑福亭鶴瓶さんが主演の「ディア・ドクター」。結構面白かった。偽医者の話。 目の前に苦しんでる人がいたから手を差し伸べたら、いつの間にか村人に感謝される名医になっていた主人公。 ニセモノを仕立て上げたのは、周りの人たちだが、それと同時にホンモノって何かを深く問いかける映画。
ドブネズミみたいに美しくなりたい 写真には写らない美しさがあるから リンダリンダ ドブネズミみたいに誰よりもやさしい ドブネズミみたいに何よりもあたたかく 作詞:甲本ヒロト
脱法の奨励ではなく、「正しさのために法外に出る」政治家を賞揚し、「法内でコソコソ正しくないことをする」政治家を軽蔑するものです。 宮台真司の『万引き家族』評 https://realsound.jp/movie/2018/07/post-221205.html
「私は法を守っています」と浅ましく弁解する安倍首相は「法内」にいる「偽物」を象徴します。「法内」に救いがない者たちを緩やかに包摂できる「法外」の万引き家族たちこそ「本物」であり、それを理解する観客たちが「本物」です。 宮台真司の『万引き家族』評
男女2人の若い警官から「母親」に対する説諭 「言葉の自動機械」つまりクズであるパヨク(左翼の蔑称)への、痛烈な批判。 それなのに、本作をパヨク擁護の作品だと批判するウヨブタがうようよと湧いています。 パヨク以上に「言葉の自動機械」つまりクズです。 宮台真司の『万引き家族』評
realismから見て「法外=直接性」は本物、「法内=間接性」は偽物。システムによって間接化された「法内」の存在は、ontologyが摩滅した偽物です。映画では「法の奴隷」と「言葉の自動機械」という偽物が溢れるこの社会への怒りが示されます。 宮台真司の『万引き家族』評
ウェーバーは、見ず知らず者から成る国民を守るべくイザという時に法を破る覚悟──失敗して市民に血祭りに挙げられる覚悟を含め──が「政治倫理」であり、その「政治倫理」に従う政治家こそが「本物」だとします。
『ウルトラマン』で言えば、ガバドンにせよ、ジャミラにせよ…元々は少しも悪くありません。単に彼らの存在を許容できない人間たちがいるだけです。その人間たちが、悔しいことに、自分たちを善だと見做す「偽物」なのです。 宮台真司の『万引き家族』評