未来喪失、生きる目的の欠落、命の尊厳への渇望、精神の自由に対する無知、これらが引き起こす無気力と生命力の消失、これらは全て多くの現代日本人に当てはまる 希望ある未来を人びとに想起させる国づくりが必要であり、加えて人間が生まれ持つ精神の強靭さを教え育てる教育者や指導者も必要である
『夜と霧』で有名なフランクルは4歳で人生とは何か?を考え、17歳にして、早くも彼が通っていた成人学校の哲学の講師をしていたそうです。 選んだトピックは、「人生の意味」 強制収容する前に彼の理論は完成していたけれど、多くの人は誤解していると本書では指摘しています。早熟すぎる!
フロイト、アドラー、フランクル。 同時代にこれだけ偉大な心理学者が集い、そして袂を分かつとは。 しばしば誤解されますが、フランクルの理論はアウシュビッツに収容される前に完成していたそうです。
私たちは、常にこの「何か」によって必要とされ、それを発見し実現するのを待たれている、そういう存在なのだ。 人間は常にこのことを人生から「問われている」「呼びかけられている」存在なのだ。
「あなたがどれほど人生に絶望しても、人生があなたに絶望することはない。人生があなたを求めなくなること、人生があなたに期待しなくなることなど、ない。あなたが息を引き取るその一瞬まで。」 『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある (角川ソフィア文庫)』諸富 祥彦著
人生がつらいとき、いつも結局助けてくれるのはフランクル心理学な気がするな。