ハク式スクラッチ

【ナナイロ・ネイロプロジェクト】のキャラクター「ハク」によるDJ考察。

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【基本編】【バンドDJ編】【バトルDJ編】【サンプラー編】

    • シンセサイザー -電子楽器を操る者-

      こんにちは。 僕ことハクです。 元々再生屋であったはずのDJ、それに飽き足らず電子楽器に手を出すようになりました。 というのが前回までのおさらいです。 ただ、キーボディストのようにテクニックを磨くのは性に合うはずもありませんw 再生屋の流儀にそって使いこなしていきましょうという魂胆です。 電子楽器=電気で音を作り出す→それを演奏に取り入れる=シンセサイザー この図式でほぼ間違いないです。 まずは、シンセがどういったものなのか…それを簡単に見ていきましょう。 ■簡単にクロ

      • DJの表現拡張

        こんにちは。 僕ことハクです。 今回からルーツ・オブ・バンドDJ、第三章マニピュレータ編が始まります。 前回までのスクラッチきめたり、サンプリングでループ作ったり、これは主にヒップホップの領域でした。 しかし、DJは元をたどせば再生屋...つまりディスクジョッキーです。 驚くべきことに「ディスクのどの部分を再生して繋げていくか」この屁理屈だけで音楽を作り上げてきてしまいました💦 ところがヒップホップでもTR‐808、TB‐303が導入され、一時期トライトンのプリセットだけで

        • ミュージックコンクレート

          こんにちは。 僕ことハクです。 今回は元祖サンプリング「ミュージックコンクレート」についてお話させていただきます。 現代音楽の範囲になりますので、少しお堅い話になってしまいます。 完全に外伝だと思って聞いて頂けるとありがたいです。 ■事の発端 なぜこのタイミングで、このお話をすることになったかというと...バンドというキーワードを上げると、切っても切れない作品があるからです。 それがビートルズの「レボリューション9」です。 はい、またしてもジョンがとんでもない事をやら

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          EBMに使用されたサンプラー

          こんにちは。 僕ことハクです。 前回まではサンプラーが登場してから、どのように楽器として発展していったかをご紹介しました。 勘のいい皆様ならもうわかっているはず、これはヒップホップ周辺におけるという...つまり”陽”です。 今回のお話は完全に暗黒面です。 閲覧注意ですw 興味ある方だけがこのまま読み進めてください。 ■なぜEBMなのか? 暗黒面におけるサンプラーの話で言うと、正確にはインダストリアル・シーンになると思われます。 かと言ってダークサイドの話をインダストリア

          EBMに使用されたサンプラー

          チョップという新しい答え

          こんにちは。 僕ことハクです。 前回は音楽ってこういうもので、サンプラーってこういうことができるよねというお話でした。 そしてその為には、中毒性もしくは耳に残るフレーズによってループを構築する必要があるという内容でした。 待ってください、これって極めるところ...楽器なんです。 そういうことじゃないんですよ💦 DJ、ひいては再生屋という存在が音楽を作るというのは。 ということで、今回はチョップについてお話させていただきます。 ■チョップとは ある曲の一部分を切り取り、切

          チョップという新しい答え

          ループという新しいゲーム

          こんにちは。 僕ことハクです。 元々DJは音の再生屋、音楽をかけることから始まりました。 一時期スクラッチのド派手なサウンドにより、DJ=スクラッチする人というイメージになっていました。 しかし、基本に立ち返りましょう。あくまで再生屋です。 そこでサンプリングという新しいルールが音楽に加わってきました。 新しいルールが設けられたことで、それに基づき新しいゲームを初めたくなるのが人の性です。 丁度この時ブレイクビーツによって、何度もフレーズを繰り返す=ループという概念がもた

          ループという新しいゲーム

          サンプリングという新しいルール

          こんにちは。 僕ことハクです。 今回からルーツ・オブ・バンドDJ、第二章サンプラー編が始まります。 前回までは、バッチバチのスクラッチをきめていくバトルDJについてお話をさせていただきました。 勿論DJの役割はそれだけではありません。 ヒップホップだったらラッパーと組んで曲を出しますよね。 そのトラックを作曲するのはDJの役割です。 ということで、DJの作曲に欠かせないサンプリング周辺のお話をこれからしていければと思います。 ■基本のお話 「DJの基本理論」の時に少しお

          サンプリングという新しいルール

          現在のDMC

          こんにちは。 僕ことハクです。 バトルDJ編もいよいよ佳境に入っていきます。 スクラッチ誕生~バトルDJの登場、バトルDJのテクニックについてを前回までお話させていただきました。 その流れで、バトルDJ達の目標の一つが毎年開催される「DMC World Championships」という世界大会であることも説明させていただきました。 今回はDMCのクロニクルを軽くお話し、現在のDMCについて追っていければと思います。 ①DMCの歴史 1985年、記念すべき第一回大会はロ

          スクラッチテクニック

          こんにちは。 僕ことハクです。 前回のお約束どおりスクラッチのテクニックについて深堀っていきたいと思います。 はっきり言って、スクラッチの種類って細かいの含めてくと何十種類もあります。 なので、今回はスクラッチの原理と基本部分だけをご紹介していきたいと思います。 ①ベイビー・スクラッチ これは基本中の基本ですw 名前の由来も赤ちゃんでもできるぐらい、これは簡単でしょって意味です。 その名のとおりレコードを手で前後に擦るだけ。 所謂、スクラッチって音が出ます。 気を付けて

          スクラッチテクニック

          バトルDJの基本テクニック

          こんにちは。 僕ことハクです。 前回は熾烈を極めていったバトルDJの黎明期~隆盛期までを解説しました。 じゃあ実際にバトルDJって、何を競い合っているのか? 今回はその部分について基本をお話ししていきたいと思います。 ①ジャグリング パーティーに集まった皆がダンスで盛り上がれるように曲をかけるDJ...そして、そのブレイク部分を繋げてループを作り出す「ブレイクビーツ」。 クールハークがブレイクビーツを作り出したことにより始まったビートを繋ぐという技術、これがジャグリング

          バトルDJの基本テクニック

          バトルDJの登場

          こんにちは。 僕ことハクです。 前回はスクラッチの誕生から「Rock it」が発表されるまでを流れで説明させていただきました。 「Rock it」登場からDJがスクラッチする光景が散見するようになり、DJに憧れる少年たちが増えました。 そしてその少年たちが育っていく...第2世代、熾烈を極めていくスクラッチ界隈のお話をしたいと思います。 ■DMCの開催 1983年「Rock it」が発表されてから2年後、今ではDJ達が目指す一つの指標となっている、あるイベントの第一回が

          スクラッチができるまで

          こんにちは。 僕ことハクです。 前回までは僕のメイン・トピックであるバンドDJについてご紹介していきました。 今回からは各セクションごとに分けて「ルーツ・オブ・バンドDJ」的なお話をしていきたいと思います。 手始めに、物語の出発点スクラッチができるまでについて解説していきます。 ■スクラッチ発明以前 一般的に、スクラッチを発明したのは後述するグランド・ウィザード・セオドアだと言われています。 しかし、それ以前からもスクラッチのアイディアに影響を与えるような現象は起きてい

          スクラッチができるまで

          クロスオーバーするDJ

          こんにちは。 僕ことハクです。 本当はここでスクラッチの入った曲まとめをやりたかったんですけど...少なすぎて諦めましたw 一応縛りで①ラップものは外す、②メンバーにDJがいる場合も外す この縛りがないと無意味な企画になってしまうと思いました。 最初は上記の条件でまとめていたのですが、調べているうちにあることに気づきました。 ということでそれも含めて、急遽テーマを変えてお届けすることにしました。 ①パンク×DJ シカゴ出身のポップ・パンクバンド「メスト」の有名曲「キャ

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          日本のヤバいバンドDJ

          こんにちは。 僕ことハクです。 世界的にニューメタルが一大旋風を巻き起こしていた頃、日本でもヤバいバンドDJ達が姿を現し始めました。 とは言ってもこの頃の日本では、少しずつヒップホップの存在がアンダーグラウンドなレベルで浸透していた時代です。 日本のバンドDJ達は、どちらかというとゴリゴリのニューメタルではなくヒップホップ派生でした。 そんな日本のバンドDJ黎明期のレジェンドと、今につながる新生代に分けて紹介していきます。 ■外せない3人のレジェンド①BOTS ご存じド

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          まだまだたくさんいます。バンドDJまとめ

          こんにちは。 僕ことハクです。 ニューメタルからチルユル系まで、僕が割と王道かなと思っているスタイルのバンドDJ達をこれまで紹介しました。 しかしこの時代、まだまだたくさんのバンドDJ達が切磋琢磨をして、新しいサウンドを追い求めていました。 そんなバンドDJ黎明期における、時代を彩った光るバンド達をご紹介したいと思います。 ※前回まではDJ名でリストにしていましたが、今回はDJ名を出してもあまりピンとこないと思ったので、バンド名でリスト化しました。 ①インソレンス 本当

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