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ハウスからテクノ-ベルビル3の功績-

こんにちは。
僕ことハクです。

マニピュレータ編では主にハウスやテクノ、エレクトロを中心として扱っています。そしてテクノを語る上で外せないデトロイト・テクノのオリジネーター「ベルビル3」。
彼らの功績は何だったのか?この辺りに迫っていきたいと思います。


■簡単にクロニクル

まずは最もクラブカルチャーがアッツ熱になっていた1980年代までの流れをおさらいしましょう。
流れとしてはディスコ(ミュージック)→(シカゴ)ハウス→(デトロイト)テクノこんな感じです。

1977年のニューヨーク、パラダイス・ガラージというクラブがありました。
ここは後のガラージからの2ステを生み出した場所でもあります。
そこでメインDJをしていたラリー・レヴァン、そして親友のフランキー・ナックルズがいました。
その後フランキー・ナックルズはシカゴに移り住み、ウェアハウスというクラブで活躍します。
さらっと説明しましたが今話した内容は全て伝説級の場所と登場人物ですw
このウェアハウスから現在のハウスが生まれます。

一方、地元のラジオ局なんかでもハウスをかけ始めます。
この影響もあり一気にシカゴ全土にハウスが知れ渡っていきます。
途中「ディスコ・デモリッション・ナイト」っていうヤベー感じのアンチ事件は起こりますが...それはさておき💦
そのちょっと後ぐらいにウェアハウスのレジデンツはロン・ハーディーに変わります。

■ベルビル高校に集結した三人

ベルビル3とはホアン・アトキンス、デリック・メイ、ケビン・サンダーソンのことです。
彼らは高校の友人同士でした。
ホアン・アトキンスが先導的に動いてて、「お前たちもやろうよ!」こんな感じのノリで始まってます。
勿論、この3人は天才的なセンスを持っていたので、瞬く間にその噂が広まっていきました。

そんでこの3人が影響を受けたのがハウス(シカゴ)でした。
フランキー・ナックルズ、ロン・ハーディーからはもろに影響をくらってると言ってます。
やっぱりですが...ラジオを聞き、ファンクや初期テクノなんかのレコードを買いあさっていたそうな。
ということで、それぞれの代表曲を載せておきます。

デリック・メイ(Rhythm Is Rhythm):Strings Of Life

ホアン・アトキンス(Model 500):NO UFO'S

ケビン・サンダーソン(Inner City):Good Life

■軽く3種の神器について

※3種の神器については次回深堀りします。
3種の神器とはTR-808、TR-909、TB-303のことです。
今となってはマシーンミュージックに欠かせない伝説のドラムマシーンとベースシンセです。
ホアン・アトキンスは当時安価になっていたこれらを導入してテクノ(デトロイト)を作っていました。
勿論、ハウスでもこれらは使用されていました。
ハウスにおいては積極的な導入でしたが、テクノの場合これがメインです。
(後のイタロ・ハウスのブームなどに見られますが、ハウスの方が生ぽいというか肉体性を帯びてる感じですね。)

■その後

結局のところ彼らの功績はと尋ねられたら...それはテクノ以降のマシーンミュージック全てに影響を与えたことですw
もうちょっと的を狭めた言い方をすると、人々が熱狂する電子音楽の礎を築いた、こんなところでしょうか。
僕的には3種の神器を本格的に導入したこと、これがメチャクチャでかいと思ってます。
以降の音楽の作り方を一変してしまったと言っても過言ではないからです。

■まとめ

こんな感じです。
テクノという名前の由来は、YMOのテクノポップかららしいとか...こういう小ネタはいくつかあるんですけど、それはまた別のお話。
偉大な賢人たちが過ごした時代がまさに転換期であったことも間違いないことだと思います。
時代が天才たちと呼応したのかもしれませんね。

それではまた。
アディオス!

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