シンセサイザー -電子楽器を操る者-
こんにちは。
僕ことハクです。
元々再生屋であったはずのDJ、それに飽き足らず電子楽器に手を出すようになりました。
というのが前回までのおさらいです。
ただ、キーボーディストのようにテクニックを磨くのは性に合うはずもありませんw
再生屋の流儀にそって使いこなしていきましょうという魂胆です。
電子楽器=電気で音を作り出す→それを演奏に取り入れる=シンセサイザー
この図式でほぼ間違いないです。
まずは、シンセがどういったものなのか…それを簡単に見ていきましょう。
■簡単にクロニクルから
※シンセサイザーの各項に関してはまた深堀しますので、今回はざっくりと説明いたします。
まずは下記の3部構成であることを認識してもらいます。
①moog以前のお話
②アナログ~デジタルへ
③PCM音源以降のお話
こんな感じで進めていきたいと思います。
①moog以前のお話
シンセ界隈では割とよく聞く「moog」ですが、何が転換点となったというかという...VCO、VCA、VCFの仕組みがこの頃に確立されたこと、これが決定的な点です。
VCとは「Voltage Controlled」の略で「電圧によって調節する」という意味です。あとは何を調節するのか、「O:Oscillator(周波数)」「F:Filter(フィルタ)」「A:Amplifire(音量)」となります。
ここに到達するまでの歴史がmoog以前ということになります。
まず、電気信号を音に変換しようとする変人が出現しましたw
それをいろんな方法で演奏できるようにみんなが頑張りましたww
その途中でテルミン博士がラジオ回路を応用して、触れずに演奏できる楽器を作ってしまいKGBのスパイから拉致されたりwww
そんなこんながありましてmoogまで到達し、これが現在で言うところの「アナログシンセサイザー」の原型となっています。
②アナログ~デジタルへ
アナログがmoogからならば、デジタルの始まりはどこになるのか?
それは間違いなく「yamaha DX7」からと言えるでしょうね。
まずmoogは「ミニムーグ」を世に出します。
これによりシンセサイザーと言えばキーボードで演奏する、このイメージが定着していきます。
この時点ではまだ単音でしたが、後にポリフォニック化して鍵盤楽器らしい演奏がきるようになります。
そしてより複雑な音色を求め、各メーカーによる熾烈な製品競争が行われることとなりました。
そんな中で「DX7」が登場します。
FM音源という方式を採用しているのですが、これは明らかにデジタル回路でないと再現できない仕組みになっています。
故にここをデジタルとアナログの境界線として認識するのが一般的かなと思ってます。
③PCM音源以降のお話
前項でDX7をデジタルの一般的な始まりとしたのは、正確にはそうとも言い切れないからです。
そのちょい前にフェアライトCMIが登場しました。
フェアライトCMIは簡単に言うとコンピュータをシンセサイザー用にしたものです。
当時メチャクチャ高かったですw
なので、とても一般に出回っていたとは言い難い代物です。
ですがコンピュータなのでデジタルであることは間違いないです。
前回でもちょろっと話題に出ましたが、フェアライトCMIとは要はサンプリングです。
サンプリングをいじって演奏していく方式を「PCM音源」と言います。
PCM音源は元をたどせば楽器の音なので、再現度はやはり高いです。
結局、この方式が一番音の質はいいよねってことで、それ以降は主流になっていきます。
以降は、物理モデリングとかアナログシュミレーションとか、こねくり回してシンセ独自の音の追求とかが始まります。
ですが皆さんご存じの通り...パソコンが当たり前の時代になり、今ではスマホでも音楽が作れる時代になりました。
■派生形
上記が大まかなシンセサイザーの歴史となりますが、その中で特化型の電子楽器も登場しました。
リズムパートに特化したドラムマシーン、ベースに特化したベースシンセ...
あとはインターフェイスの話になってしまいますがブラス型のウインドシンセ、各種ガジェット系なんかもこの辺でしょうか。
忘れてました。
エフェクターなどの各種音響処理系も電子楽器の一部として考えてよいでしょうね。
■現在では
もはやコンピュータ上で電子楽器を再現する時代ですね。
ソフトによって向き不向きとか傾向はありますが…この辺りは製品名になってしまうので、より詳しく語るのは控えさせていただきます。
■まとめ
ダメでした💦
どうしてもこのジャンルについては長くなってしまいがちですね。
要点だけまとめて深堀につなげるつもりだったのですが...最低でもここまで説明しないとぼやけてしまいます。
長らくご清聴ありがとうございました。
それではまた。
アディオス!