四縁
【四縁(しえん)】
仏教でいう原因論を四種に分類したもの。
因縁、等無間縁、所縁縁、増上縁。
・因縁(いんねん)
結果に対して明確な原因となるもの。
・等無間縁(とうむけんねん)
現在の心が生じるための原因となる過去の心。
・所縁縁(しょえんねん)
認識の対象となって心を生じさせるあらゆるものごとのこと。
・増上縁(ぞうじょうえん)
間接的な原因となる縁のこと。
全てのものごとは、因縁によって生まれ起こる。
「縁起」に普遍の真理あり。
これある故に彼あり
これ起る故に彼起る
これ無きゆえに彼無く
これ滅する故に彼滅す