【徳島2日目】キスして、パラサイト見て、一生一緒にいてくれや【恋愛5】
記憶に残るイチゴの匂い。新町川の灯り。あとオーバッシュカフェのカレーナイト。
2人でお風呂に入って、出てきて、乾燥しきっているビジネスホテルの対策を施した。
相手に分けてもらった化粧水。
それを染み込ませたティッシュで、パックをする画伯ちゃん。
作戦がうまくいったのか、肌も、高ぶった心も少し落ち着いた。
4年ぶりにできた彼女。10年ぶりに動き出したバンド。
1人でここまで来て、こんなに楽しい時間を過ごせたこと。
"世界を変えるための行動を取り始めることができた"と、画伯ちゃんは薄れる思考のなか、どこか満足げに眠ろうとしていた。
マッチングアプリで出会い、すぐに付き合い始めた"相手"は横で先に眠っている。
2人とも眠剤を舌の上で溶かしあった。
俺たちは眠剤とキスをしていたのか。
それとも現実にキスをしていたのか。
前回までは↓↓↓
今までの流れは長編マガジンにあります↓↓↓
2月16日(2日目)
どうしてもホテルの無料朝食を食べたい画伯ちゃん。
気だるそうな相手に駄々を捏ねて、ギリギリの9時前に朝食会場へ入った。
CAFÉ de Paris
洒落た名前だ。ワシントンホテルプラザの中に、パリがあった。
無料だし、今までに泊まったホテルと同じ感じだと想像していた。
入ってすぐ、それは裏切られた。
めちゃくちゃうまそうやーん！
タイミング的に少なく見えるけど、もう終わりかけの時間なのに、この後も焼きたてパンを持ってきてくれていた。
そしてすぐに無くなっていく。周りの人達も美味しそうに食べていた。
今までに泊まったホテルの、"どこか諦めつつ無料だからお腹いっぱい食べる感じ"とは違うかったな。
やけくそ根性では無かった。
やけにみんな美しかった。
ジュースと
スープと
徳島ならではの、"すだち塩だれドレッシング"！
いい酸味で目覚めにちょうどいい。美味しかった！
大人になるにつれて、すだち、かぼす、ゆずが好きになっていくね。
酸味に鈍感になるにつれて、酸味を求めていく。皮肉なもんだ。
どう考えても食べ過ぎてる！
どう考えても飲み過ぎてる！
スープやドリンクを、6杯くらい飲んでた。
少食な相手は早々に食べ終わり、俺や周りを見ていた。
2年くらいダイエット中な画伯ちゃんは、大量に食べる喜びを久しぶりに味わっていた。
オートミール、プロテインパウダー、豆、鶏むね、野菜ばかりの生活の反動。
ダイエットについても長編マガジンに載っています。
是非読んでみてください
この頃、彼女ができて、それを理由に食べてもいい日が増えていっていた気もする。
この2月あたりを境に、現在6月までで体重こそ3kgくらいの変化だが、筋肉量は半分くらいになっているイメージ。
でも、もう"この街で1番モテるためのダイエット"は終了してもいいなと思っていた。
彼女ができたし、noteにダイエットについてのまとめを書き終わったら、通常の食生活に戻そうと思っていた。
それはまた今後のnoteに書いていきます。
チェックアウト
ホテルのチェックアウトまで、あと数分。
いつも用意がギリギリの画伯ちゃん。
相手はちゃんと終わらしていたのに。
このあとどうするか？
時間が迫る中で、それを心配して調べ、ギリギリになっていた。
元も子もないぜ。
昨日の夜(前回note)に、映画館前で気になった韓国映画の"パラサイト"。
その上映時間を調べていた。
13:05スタートのチケットが買えれば、帰るまでに見れるとわかり、なんとか時間内にチェックアウトして向かう。
東新町商店街にて
お昼12時。
ホテル近くの公衆電話が"ELEPHONE"になって、ギターブランドみたいでかっこいいなぁと思いつつ、商店街へ入っていく。
やはり人のいない商店街。昨日より少なくなるとは...
おかしい。昨日見た情報では"ぷちアソビ"なるイベントをやっているはずなのに。
がんばりや にんにく店
こちらも昨日チラッと通り過ぎたお店。
今回はちゃんと中に入って、にんにく店という店名の謎を解き明かそうとした。
何も考えずにこのとき撮影したけど、今見ると青森産のにんにく安くない？
時期の問題かな。最近画伯ちゃん家の近くでは売り切れか600円くらいで売ってる。
ロゴめちゃくちゃいい！
にんにくの絵もすごくいい。
そして営業時間が謎の短さ！18:30まで！
相手も俺も大好きな牛角のキムチ。
ほぼカニとして売られていた。
このお店は不思議で、値札を上に貼るみたい。従って少し途切れて見えている下の商品が"ほぼカニ"です🦀
バカ安！！
ほんまに安い。
お惣菜もやたら安い。
なんなんや、このお店。
徳島駅近くの、メインの商店街の中にあるのに。
郊外にある地元で一番の穴場みたいな値段で売ってる。
前回までのnoteにも書いたけど、徳島珈琲はその場で買えば良かったと思う。
でも、このラーメンはかさばるから諦めた。
それでも買えばよかったなぁ。めちゃんこ安いし。
味が気になる！！！
ふぃっしゅかつ、竹ちくわの購入を決意！
今年2月まで徳島出身のヘルパーさんに1年半担当してもらっていたから、フィッシュカツが美味しいことは知ってるぜ！
2018年のHi-standardのライブで訪れた時も、ヘルパーさんのオススメで買って帰った。美味しくて忘れられない味。
他店は営業していないのかな？
日曜日もやってるらしい。がんばってるね！
レジは隣！？
どういうことだ...
レジが見当たらず探していると、隣の建物に移動してお会計する仕組みだった。
張り紙や誘導が多すぎて、もうわけわからん！
相手もあんまり来ないみたいで、お互い仕組みがわからないままレジっぽいところへ。
レジも、大阪や今まで旅行した地域とは雰囲気が違うくて、お客さんの並び方、精算時の商品を置くところ、商品をセルフでつめていく場所、すべてに違和感があった。
あれ、なんなんだろう。
文章じゃ全く説明できないけど。
昔、2ちゃんねる(まとめサイト)のオカルト板で流行った、異世界に飛ばされて、そこは日本に似たような場所だけど文字や文化が少し違う...
そんなテイストの違和感。なんとなくは対応できるけど、何かが独特だった。
この旅一番の、謎なポイントだったぜ。
ぷちアソビ
おー！やってた！
ぷちアソビ！！！
少しだけ人もいる！！！
今日は鬼滅の刃、コスプレ、クイズ大会があるみたい。
鬼滅の刃は少し見れそう！！！
しかしこの空気...
もう終わってる！？
時間は12:39分。
終わってるくさいわね...
楽しみにしてたヴォルタくんも中止に...
なんてこった...ふわふわ...
いま気づいたけど、犯行声明みたいな直線的な字だね。
時間的に見れなかったけど、確か前日は普通にやってたはず。
鬼滅の刃とヴォルタくん見たかった...
しょげている画伯ちゃんに声が飛んできた。
「ねぇねぇ！こんなのあるよ〜♪」
警察官のコスプレ！
おおお！着てみたい！
相手と一緒に着たい！
しかし
ファミリー...子供向け...
子供向けだよね...
よく見たらキッズサイズだよね...
着れないね...
相手は小さくて細いから着れそうだけど、お願いしても恥ずかしいだろうしキレそう。
ちくしょう...
と思っていると、画伯ちゃんの心を一瞬で明るくさせてくれる光景が広がっていた。
コスプレイヤーだ。しかも縦に長い。
縦に長いってのはいいことだよ。
一応ほとんどをモザイクにしておくけど、鬱病の人に生で見てもらいたい。
初めてシュールレアリスムの絵を見たときのような。
心のモヤに爆弾を落として、一時的に晴れやかにしたような。
強制的に躁スイッチが入る感じ。
ネガティブではなく、とてもポジティブな意味で。
とんでもない才能に出会ったら、口角があがって笑うしかないような状態になった。
アンケートの調査員？みたいな人と少し話して、建物に入っていった。
そりゃ俺も調査員なら離さないね。1年間は追いかけて取材するね。
まぁ入っていった理由はまったく違うくて、こんなのは画伯ちゃんの妄想に過ぎないんだけどね。
刺激もらえました。
ありがとうございます！
商店街の出口付近で
ベーグルとブラウニー、そして
ワンコインで皿？おぼん？が売っていた。
店員さんがオススメしてきたが、これを持って高速バスで大阪に帰ったら粉々になる気がして、えへへ〜と笑ってやり過ごした。
めちゃうまそうなベーグル！いろんな種類がある。
この山盛りブラウニーもめっちゃ美味しそう！
めっちゃ悩んだけど、もうすぐ映画だし、1人でこれだけ食べたらカロリーやばいし、相手もお腹いっぱいで食べれないと言うので諦めた。
いやぁ。でもこれは買っておけばよかったなぁ。
どんな味や食感だったか気になる...
あっ！すだちくんがいた！！！
可愛いね。
一緒に写真撮りたかったけど、どこか行っちゃった。
パラサイト@ufotable CINEMA
12:50分。
そろそろ映画館に入っておこうと、すだちくんを見送った場所から数メートル先の建物の中へ。
階段を上がって、俺の力でも相当気合いを入れないと開かない、手動の鉄の扉を開けて入った。
こんな重たい扉、彼女みたいな足を痛めている女の子1人だと、どうやって開けて入るんだろう？と、不思議に思いながら。
結構並んでる！チケットは買えるのか...
昨日アワシャンティのカレーナイトで飲んだ、KAMIKATZのクラフトビール達も売ってる！
鬼滅の刃推しがすごい！
おっきいパネル！ほとんど読んだことないけど、まじで大人気やねんなー！
この前後で知ったけど、このufotableが鬼滅の刃を制作してたのね。
ufotable、そして建物内やパネルを見に来てる鬼滅の刃ファンの愛を感じた。
無事にチケットが買え、相手とシアター前で並びながら、周りのパネル等を見ていた画伯ちゃん。
すると並び方がわからない若い女性二人組が、"どう並んでるんだろうね..."と悩みながらうろちょろしていることに気づいた。
その瞬間、前に並んでいたダンディなおじさんが"ここに並ぶんだよ〜"と優しく低い声で教えていた。
そんなモテ行為...俺もできるようにならないと...
直前のお客さんがハケると、中に入って数年ぶりに映画を見た。
小さいけど、見やすくて居心地のいい映画館だった。
4~5年前に元カノと別れたころ、出会い系アプリで知り合った19~20歳くらいの女性とスターウォーズ7を見たぶりの映画だった。
当時、もう死のうと思って、最後に知らない人と会ったらどうなるか試してみたくなって、唯一その人と会うことだけできた。
一体なんで何回か遊んでくれたのかはわからないけど、生きてたら面白いこともあるなぁと思った出来事だった。
不思議だったな。
彼女ができて、真横で同じ映画を見て。
映画館もだけど、相手との居心地も本当に良かった。
ただ初めて一緒に見る映画は、もっと可愛い作品でも良かったかもしれないな。
パラサイトは思いのほか怖くてグロかった。
それでも韓国のホラー／サスペンス系の映画はやっぱりいいね。
これからも色々チェックしてみよう。
パラサイト面白かった。
2時間半ほどでシアターから出てきた。
大満足のまま、2人で記念撮影。
なぜかはわからないけど、いい顔をしてる気がする。
少し前までLINEアイコンとしても使ってたけど、日付めっちゃ間違えてるな...2月が1月に...
トイレ休憩
いったんトイレ休憩で、それぞれ別々になった。
1人になったせいか、この1日ちょっとの思い出が、もう蘇ってきてウルウルしてしまう。
生きてたんだな。画伯ちゃんは。
実感して、込み上げてきた。
1人で徳島まで来て、彼女と呼べる存在と過ごして、健常者感のある時間をリアルタイムで動き続ける。
生きてる感じがした。
部屋で1人で感情を揺らしてるだけでは得られないもの。
部屋でギターを弾いて、1人で曲を作っても、いまいち完全にノリきれなかったのは、リアルな時間を生きていなかったからなのかもしれない。
相手が戻ってきて、合流した。
痛む足をガイドして、一緒に映画館の外へ。
いざ外へ出てみると、また"すだちくん"がいた。
画伯ちゃんと相手は、一緒に記念撮影してもらった。
俺以外、2人とも違う方向を見ていた。
今度は目線を合わせて撮ろうね〜！
ねっ！
また一緒に。
つづく
(今回のテーマソング：三木道三 - life time respect )
一生一緒にいてくれや〜！
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https://heavyendies.bandcamp.com/album/menbo
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なんやここ！名前つよい！ #愛と狂気の画伯ちゃん #2020がはく (@ 生鮮夢市場 がんばりや にんにく店 in 徳島市, 徳島県) https://t.co/eR4bXUotk6 pic.twitter.com/9BfhEK6bO4
— 画伯(つ垢) (@gahaku_onigiri) February 16, 2020
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