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ママのこめんこシチュー
「ただいまー!すっごい良いにおい!!ママ、今日のよるごはんなぁに?」
小学校からおうちに帰ると、ドアを開けたそのしゅんかんからほかほかであまーい、とっても良いにおいがした。トン、トン、トンとママが包丁でなにかを切ってる音もきこえる。
体育のじゅぎょうが2れんぞくであっておなかがペコペコだったわたしは、玄関に立ち込める良いにおいにたまらなくなって、玄関でぬいだ靴もそろえずに、キッチンに急いだ。
ホストマザーのチリコンカン
日本では考えられないくらい広い庭を斜めに横切って歩いて、私の家のドアの二倍くらい横に大きいドアを開けると、ダイニングにはホストマザーのジーナがいた。
「ミノリ、あなた来週帰るんですって?」
ソファに座って、『ファミリー・ゲーム/双子の天使』を見ていたジーナは、帰ってきた私を見つけると少し寂しそうに笑った。
「そうなの、ジーナ。私がこの家に来てから、もう一年近くも経ってしまったみたい。」