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ピアノの思い出

フォローさせて頂いています
もわりーさん

私の憧れの街
ウィーンで長い間
お仕事をされて
いらっしゃいました。

そのもわりーさんの
最新の記事を拝読して

思い出したことがあります。

母が自分のお金
買ってくれた
ピアノの話です。

オルガン教室をやめて
同じところの
ピアノのクラスに替わりました。
私はオルガン
習っていたおかげで
初心者なら誰でも
最初に触れる教本

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これを途中から
始めることになりました。

私はピアノに夢中になり
それからは暇さえ有れば、
練習をしていました。

それまでは
当時、飼っていた猫の声

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そばを流れていた
川の音しかしない

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我が家に毎日ピアノの調べ
加わりました。

私にピアノを習わせたかった

母の思いは、なおさらだったことでしょう。

それから
小学校を卒業するまで
同じところに通いました。
引越し先で探したお教室
家から歩いてすぐ
ところにありました。

先生
芸術家らしくなく
気さくで優しい
明るい方でした。

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私は人見知りなので
なかなか新しい環境
馴染むことが
出来なかったのですが

その先生は【褒めて育ててくださる】タイプの方でしたので、

自信が湧いてきたのです。

中学生になっても
ずっとピアノは続けて
初めての発表会を迎えました。
その頃、私はまだ
ブルグミューラーという教本

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終えたばかりだったので
そこから1曲を選んで
弾くことになりました。

『貴婦人の乗馬』という
明るい楽曲です。

弾いているだけでもウキウキしてきます。

毎年
発表会はありますが
思い出に残った曲だけを
あげたいと思います。

それから2年後の発表会
この曲でした。

トルコ行進曲ベートーベン同じ題名のもありますがモーツァルトの方は曲もかなり長いので覚えるのも大変でした。
また、俗に言う「超絶技巧」とは大げさですが指さばきが激しく苦労しました。

ですが
なんとか暗譜をして
発表会に臨みました。

お聴きになれば分かると思いますが、繰り返しとても多い曲なのです。

私は緊張していましたが
頑張って弾きました。

そう途中まではスムーズに出来ていたのです。
しかし、繰り返しのところで何度繰り返したのか一瞬、
分からなくなってしまいました。



そして、繰り返し部分を弾き始めて暫くして2度同じフレーズを繰り返したことに気が付きました。

普通は
そのまま流してしまうのですが、

私は「あ!!」

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と、声を出して
弾くのをやめてしまいました。

そして
続きの部分を引き直したのです。

聴いてくださったお客さまの笑い声が
遠くの方で聴こえました。

終わって楽屋に帰る
先生は怒るどころか

「○○ちゃんは、正直だから可愛い❤️」

抱きしめてくださいました。

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そして高校1年生の時
先生は事情があって

ピアノ教えることが続けられなくなってしまいました。

最後に開かれる
発表会で弾く曲を
先生と相談していたのですが
私は当時のレベル以上の曲
お願いしました。

先生も初めは渋い表情でしたが
私が頑張ると言いましたので

「○○ちゃん!頑張りましょう。必ず弾けるようにしてあげる」と、約束してくださいました。私は猛練習をして、無事に当日を迎えることが出来ました。

そしてショパン
この曲を弾きました。

客席の母
泣いていました。

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そして
その後新しい先生
変わりましたが
いかにも芸術家らしく

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とてもこだわりの強い先生で
いらしたので
いつも怒られて
私は楽しく
ピアノを続けることが
出来なってしまいました。

母にピアノをやめたいと言うのが
とても辛かったのですが
大学受験も迫っていたので、

母は何も言わず承諾してくれました。

その後も
NHKの名曲アルバムなどで
『ノクターン』が流れると

「お姉ちゃんが弾いた曲だね?」と言って笑ってくれました。

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その後
私が嫁いでしまい
主のいないピアノ
母は毎年
亡くなる前の年まで
必ず調律をお願いしていたそうです。

もわりーさんのおかげでノクターン思い出すことが出来ましたので今度のお墓参りの時にノクターンのCD墓前お供えしてこようと思います。

今日もお読みいただきありがとうございました。



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