トマト農家に聞くトマトの育て方。おすすめ初心者向け簡単レシピも紹介🍅【Pocket Ownersで推し農家×岡田農産さま(加西とまと)】
夏になると食べたくなるトマト🍅。家庭菜園の定番でもありますよね。
と考えている人も多いのでは。
そこで今回は、弊社EXestのサービス「Pocket Owners」登録生産者である「岡田農産」さまに特別インタビュー! トマト農家さんが、普段どんなことを考えながらトマトを育てているのかうかがってみました。
岡田農産さま(加西とまととお米のプロ)
トマト農家直伝!トマトの美味しい時期🍅とは
夏野菜のイメージがあるトマト。育てるスケジュールや収穫の時期について、詳しくうかがってみました。
トマトの旬はいつ?実は、5月ごろなんだそうです
トマトを美味しく食べられる時期、実は真夏ではないことをご存じでしたか。
岡田さん「農家さんの設備にもよりますが、うちの場合、トマトの最盛期は毎年5月中旬ごろ☘️ですね。その年の気候によっては、5月前半のゴールデンウィーク頃に最盛期を迎えたりもします」
なかでも一番美味しいのは「春先」!
毎年、1月ごろから収穫の始まるトマト。岡田農産さんによると、一番美味しい季節は4月〜5月ごろなのだとか。
岡田さん「春先🌸のトマトは美味しいですよ! 日差しが柔らかいから、完熟するまでに時間をかけて、熟成していくんです。
トマトは日差しがあるとすぐに色がついてしまうんですよね。夏になってからのトマトは、味が熟成する前に赤くなってしまうこともあります」
トマト農家さんの年間スケジュールは?🍅
スーパーなどでは、年中、店頭に並んでいるトマト。岡田農産ではどのようなスケジュールで1年を過ごしているのか、おうかがいしてみました🎤
岡田さん「おおよそ、以下のようなスケジュールで動いています」
農家さんというと、繁忙期と閑散期があるイメージでしたが、岡田農産さんは1年通してハードスケジュール。美味しいトマトの陰にある、職人さんなお仕事ぶりに、トキメキと尊敬が止まりません!
岡田「昔は、トマトの収穫期間が5月には終わっていたんです。技術が向上するにつれて、だんだん収穫時期が伸びてきました。7月以降も収穫自体はできるんですが、土壌をリセットさせる期間のことも考えて、まだトマトが成っている状態でも栽培を終わらせています」
トマト農家直伝📢おいしいトマトの育て方・栽培方法
令和2年、「兵庫県認証食品(ひょうご安心ブランド)」にも認証されたほどの美味しさとブランド性を兼ね備えている、岡田農産さんのトマト栽培。美味しく育てるこだわりの秘訣についてもうかがってみました🎤
岡田さん「細かな変化を観察すること、それから、観察にもとづいて理論立てて行動することでしょうか」
岡田さん「たとえば、こんなことに気を配っています。
前日の気温はどうか
夜の気温はどうか
雨が降ったか(これから雨が降るか)
日差しの強さはどうか
ハウスごとの特徴に合わせたケアが出来ているか
病気の兆候はないか
岡田さん「1日に何回もトマトの状態を観察しながらチェックを続けていますね。他の農家さんが"よく見に行っているね"と驚くほどです。
農薬の量を最低限にできているのも、細かくチェックをしているからですね。機械化された、大規模農業の方式ではできないことなのではないかと思っています。」
岡田さん「ハウスのカーテンを閉めてみたり、水の量を変えてみたり、肥料の量を変えてみたり……。観察し、調整をし、トマトの反応を見ながら、その調整が正しかったか判断する。日々、細かな検証を続けています。
実は、うちの設備って、親の代から引き継いだ年季物なんです(笑)。ビニールハウスも、昔ながらのもので。パイプこそ5年ほど前に新しいものに替えましたが、あとは全ての作業が手作業なんです。
機械に頼らないこそ、むしろ変化を敏感に察知できているのかな、と思います」
▼岡田農産さんのトマト用ビニールハウス
🍅トマト農家は2年目からが本番?!連作障害の悩み
2年目のトマトは育たない?!連作障害とは
「家庭菜園の定番」という印象があるトマト。実は、何年も連続して育てるのは、とても難しい野菜であることをご存じでしたか。
岡田さん「何年も同じ土地でトマトを育てていると、土の中にある栄養分や微生物などのバランスが偏ることで、枯れたり、生育に障害が出てきたりしてしまうんです。これを"連作障害"というのですが、いかに連作障害を回避するかが、トマト農家の悩むポイントではないかと思います。」
トマト農家さんが連作障害をなくすために取った秘訣とは?
土のバランスを保つために、岡田農産さんがこだわっているポイントは、なんと「栽培の終わった畑を、水浸しにすること」!
岡田さん「うちの場合、トマトの栽培は、7月中旬ごろに終わります。そのあと、ビニールハウスのビニールを剥がし、畑に川の水を流して、水田のような状態にするんです。
ここで、トマトに吸収されなかった土の中の肥料が、水の中に溶け出します。夏で水温が上がり、溶けやすくなっているのもポイントですね。
そこへグリーンミレット(ヒエ)の種を蒔き、ヒエに、土壌に残った肥料分を吸い上げてもらいます。
これで、土壌の成分がリセットされるわけです」
家庭菜園をなさっている方も、岡田農産さんの土壌リセットの考え方や取り組みは、ヒントになりそうです😀✨
6月に食べたい!トマトのレシピ4選
ここからは、トマトを楽しみたい人向けに、岡田農産さん直伝のおすすめレシピを紹介していただきました!✨
紹介してくださったのは、代表・岡田毅さんの妻である美香さん。実は、国際薬膳調理師でもあるそうです! 「湿気の気になる6月に楽しみたいトマトレシピ」を教えていただきました。
①ナスとトマトのさっぱりお酢サラダ
材料
・ナス:1本
・トマト🍅:1個
・お酢(ポン酢などでもOK):大さじ2杯
・【お好みで】シソ(バジルも可):適量
作り方
1. ナスをトースターで加熱し、焼き色をつける
2. ナスの粗熱が取れたらお好みで皮を剥き、一口大に切る
3. トマトも一口大に切る
4. お酢、シソを和えたら出来上がり!
②トマトのガスパチョ
材料
・トマト🍅:3個
・きゅうり🥒:1/2本
・玉ねぎ🧅:1/4本
・塩:小さじ1/2
・お酢(りんご酢、白ワインビネガーなどでもOK):小さじ1
・オリーブオイル:大さじ1
・こしょう:適量
作り方
1. 野菜を一口大に切る
2. 材料を全てミキサーに入れて、滑らかになるまで撹拌したら出来上がり!
③ハトムギ入りミネストローネ
材料(2人分)
・はとむぎ:大さじ1/2
・ベーコン🥓:2枚
・たまねぎ🧅:1/4
・にんじん🥕:1/4
・セロリ:1/5
・トマト🍅:1個
・水:400ml
・塩、こしょう:適量
・にんにく🧄:1かけ
・オリーブオイル:大さじ1
作り方
1. 鍋にオリーブオイルとにんにく、一口大に切ったベーコンを入れて炒める
2. 塩ひとつまみをふったたまねぎ、にんじん、セロリを入れ、全体がしんなりするまで10分ほど炒める
3. サイコロ状にカットしたトマトを入れて全体に行き渡らせる
4. 水とはとむぎを加えたら、弱火でじっくり煮込む
5. 全体の量が4/5ほどになったら、塩とこしょうで味を整えて出来上がり
④トマト×バターのチーズトースト
材料
・食パン🍞:1枚
・バター🧈:1かけ
・ソーセージ:2本
・トマト🍅:1/2
・溶けるチーズ🧀:適量
・黒胡椒:適量
作り方
1. パンをトースターで焼く
2. バターを塗る
3. ソーセージ、トマトとチーズ、黒胡椒を乗せたら出来上がり!
トマトの季節が終わっても。トマトピューレの活用レシピ3選
岡田農産さんでは、収穫したトマトを使って、トマトピューレも販売されています。
▼原材料はトマトのみ!「太陽のトマトピューレ」
このピューレを使ったレシピも、紹介いただきました😀
①ケチャップ苦手さんに朗報✨ちょっと大人味のオムライス
材料
・卵:2個
・ごはん:お茶碗1杯
・ハム:2枚
・たまねぎ:1/4
・バター:ひとかけ
・塩こしょう:適量
・トマトピューレ:大さじ4
作り方
1. 具材を切る。ハムは1センチ角、玉ねぎはみじん切り
2. フライパンにバターを入れ、玉ねぎとハムを炒める
3. トマトピューレと塩胡椒で味付け。水分が飛んだら、お皿に盛る
4. フライパンに油をしいたら、溶きほぐした卵を入れる。
5. 半熟状になるまで加熱し、トマトライスのうえにかぶせたら出来上がり!
②カレーの味も、ピューレでしっかり決まる!
材料(4皿分)
・牛肉:150グラム
・玉ねぎ:1個
・にんじん:1/2
・バター:10g
・ニンニク:1かけ
・市販のカレールー:1/2箱
・トマトピューレ:大さじ3
作り方
1. フライパンにバターとおろしたニンニク+切った玉ねぎを入れ、色づくまで炒めたら一度お皿に出す
2. フライパンに油を入れ、肉を炒める。火が通ったら、先ほどの玉ねぎと切ったにんじんを入れて炒める
3. 水450mlを入れ、アクを取りながら煮る
4. ルーを入れて煮込む。最後にトマトピューレを入れて、さらに煮込んだら出来上がり!
③お酒好きさんに🥰トマトピューレで簡単カクテル✨
材料
・ビール
・トマトピューレ:お好みで
作り方
1. グラスにトマトピューレを入れ、ビールを注ぐ
2. 軽く混ぜて出来上がり!
トマト農家さんの考える「美味しいトマト🍅」とは
最後に、岡田農産さんがトマトを育てる際のこだわりについて、語っていただきました。
岡田農産さんは毎年「今年のトマトが一番美味しい!」と、常に過去最高を更新し続けているそうです。
「どうすれば美味しくなるの?」「トマトのおいしさって、どう見分けるの?」と疑問に思っている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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美味しいトマトの秘訣①:うまみを感じられること
岡田さん「酸味と甘味のバランスはもちろんですが、"うまみ"を感じられることが重要だなと思っています。
たとえば、野菜や果物を食べているとき、汁を飲み込んだ瞬間に、たとえ果肉が口の中に残っていても味がしなくなるものってありますよね。あれはなぜなのかというと、うまみがないからかな、と思うんです。
岡田農産では、発酵肥料や米から作られる肥料を自社で作りながら、どうすればうまみが引き出せるのか、研究を続けています。
それから、苗を購入せず種子から育てて、接木も自社で手がけています」
美味しいトマトの秘訣②:食感も含めて美味しいこと
岡田さん「味ももちろんですが、食感も大事ですよね。
うちのトマトは皮が分厚くて、食べるとかなり、パリッとした歯応えがあるんです。
野菜や果物は柔らかいほどよいと考える人もいますが、私はむしろ、皮をしがめる(じっくり何度も噛める)ぐらいの硬さがあったほうが、うまみをじっくり味わえていいんじゃないか、とも思うんです。
それから、最近気づいたことなのですが、うちのトマトは"真っ赤になる一歩手前"が、一番甘いんですよね。糖度計で測ってみたら、そういう結果が出て。ちょっと意外で、驚きました。
"青いから美味しくないだろう"と決めつけるのではなく、色々な可能性を探ってみるのが重要だなと思わされました」
美味しいトマトの秘訣③:観察を続ける
岡田さん「過去の分析と、未来の予測も必要ですね。
どんな年でも、栽培にあたっての反省点は生まれるんですよね。たとえば、肥料のあげかたや量、タイミング、この時期に味が落ちたといった実感あたりでしょうか。
これらの課題をきちんと言語化して、翌年に役立てる意識のあり方は必要だと思っています。
それから、未来をある程度予測することも重要です。
たとえばお米でいうと、今年の天候や環境などを育てる前から予想しておくんですよね。予想に応じて、肥料の量を変えるんです。
予想なしに肥料をあげすぎると、稲穂が重くなりすぎて、風の強い日に倒れたりしてしまう。そうすると、倒れた部分の影になった稲は育たないし、そもそも倒れた稲の収穫には高い技術が必要なので、その後の処理も大変になってしまうんです」
▼稲が倒れてしまった農家さんの動画
岡田さん「過去の状況を観察する力。そうして、過去から未来を予測する力。このどちらもが合わさって、"美味しさ"は更新されるのかなと思っています」
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終わりに
今回は、「寝ても覚めてもトマトのことばかり✨」な岡田農産さんに、トマト栽培のこだわりポイントや、おすすめのレシピをうかがいました。
聞けば聞くほど、どんどん出てくるトマトエピソード……。うかがっているこちらも、インタビューが終わる頃にはすっかり「トマト食べたい!」の気持ちでいっぱいに。終始笑いの絶えない、幸福感あふれるインタビューでした。
岡田農産さん、ありがとうございました!😀
この記事を見て「岡田農産さんのトマト、食べてみたい!」と思われた方は、ぜひPocket Ownersや、岡田農産さまの公式オンラインショップをチェックしてみてくださいね。
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Pocket Ownersで「推し農家」!Pocket Ownersとは
推し農家とは、EXest株式会社のサービス「Pocket Owners」が提供する、こだわりの詰まった製法などで生産物を作る生産者さんを、さまざまな形で応援する仕組みのことをいいます。
🥦 🍅 🥬
Pocket Ownersでは、期間限定のファンクラブ会員権👑(シェアオーナー制度)を販売しています。「推したい農家」さんを選び、シェアオーナーになることで、以下のような特典が受けられます🙌
美味しい生産物が届く
収穫体験ができる
育成日記が届く
農場に自分の名前の看板が立てられる
施設見学ツアーに参加できる
移住相談ができる
(一例。特典は生産者さんごとに異なります)
ぜひPocket Ownersに登録して、「推し農家」を見つけてみてくださいね。
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Pocket Ownersサービス情報
日本各地の農家などの、一口オーナーになれるサービス。生産者さんから農産物の生育情報などを受け取れるほか、時期に合わせて農産物などを受け取れることもあります。
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