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25時ごろ、待ち合わせ。

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今日はどんな日でしたか。 25時頃、大切な今日を想って書く文章です。 2019.7.8〜2019.12.31
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#25時ごろ待ち合わせ

#17 pray for

#17 pray for

真夜中に通りに出て、空をみあげる。

路地裏は空が高くて広いから
いろんなことを思い出して少し寂しくなる。

閉まっている商店の暖簾が揺れた。

目に優しくないコインパーキングのネオン。
ひとつも明かりの点っていない廃マンション。

御伽の国への入口のような、
煙草の香りが染み付いたBARの扉。

環状線。

私は昨日と今日の境を行ったり来たりして
心を宥めるように目を伏せる。

暗闇にはどんな色

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#16 まよなかの沿道

#16 まよなかの沿道

どうして真夜中がこんなに自分にしっくりくるのか、心地いい夜の外にその理由をみる。

隣の区へ引っ越した。
ここは色々な香りがする。
新しいものも古いものもたくさんある。

10年くらい前に書き出した、
「トロイメライ705」という小説。
フィクションとノンフィクションの境界が混ざった世界。
自分の幼少期の視界を色濃く反映したその小説を書き進めるうちに、
私は自分の生まれた海辺の町に強く依存した。

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#14 夜を歩く

#14 夜を歩く

決定的な言葉を避け続けている。

向かい合ったあなたを、傷つける言葉を私はいくつももっている。
あなたの傷つけ方を知っている。

だけどその言葉を私は絶対に選ばない。
喉元まででかけても、
心がぐちゃぐちゃに荒れ狂っても、
絶対にその言葉を選ばない。

あなたが簡単にその言葉を選んで、私に投げつけてきたとしても。
私は絶対に選ばない。

傷つけてしまった罪悪感に苛まれたくないから。
言葉が口をつい

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#12 今日もあなたは。

#12 今日もあなたは。

最近、朝にカーテンを少し開くのがマイブーム。

仕事をしている時は眠たい頭で電車に乗る。
なんとなく車窓からの景色や光の模様は見ているけれど、〝光が差し込む朝〟を感じ取ることがほとんど無かった。

夏場でもない限り、仕事が終わると大概日没を迎えている。夕方の時間は良い。
夏の日の入りに染まる海が、世界で一番好きな景色だと思っていたけれど。
朝日にもまったく違った嫋やかさがあることを、
最近思い出し

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#7 おはよう。

#7 おはよう。

日の出と日入り
カーテンを開かない私の部屋には、最近昼間がない。

明るくなってから眠りにつく。
目を覚ますとカーテンの隙間からぼんやり明かりが漏れていて、時計を見ると日入りの少し手前だ。

1日の半分近くを仕事に使っていた日々が、丸々睡眠にすり替わっている。
相変わらず夢ばかりみているから、眠りの質は良くないみたいだけど。

急に誰かに会いたいような気持ちになるけれど、
会いたい人の顔が浮かばな

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#6 受け取ったものは。

#6 受け取ったものは。

ドラマの登場人物が泣いていると何故か一緒に泣いてしまう。

見入っていたドラマならよくある事なのかもしれないけど、部屋から出てきて、たまたま目にしたTV画面で誰かが泣いているだけで反射的に涙が出る。
最近よくある。

話の前後も分からないのに、これは何に対する涙なんだ?と泣きながら考え込んでいる姿を他人に見られたらどう思われるんだろう。
情緒が不安定、でしょうね、多分。

最近思っているのは、涙の

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#5 仕事と自分の相性。

#5 仕事と自分の相性。

年明けから副業でコピーライターをやっている。
始めてからまだ日が浅いので、ほとんどお小遣いのような収入なんだけど、とりあえず副業を始めた。

2月の本職繁忙期には、案件を抱えすぎて正直病みそうだったけど少し慣れてきて最近は楽しさも感じる。

本当にやりたいことは音楽や物語を作ること。
自分の感覚を使って何かを作り上げることがしたい。

じゃあなんでコピーライターなんて始めたの?
答えはシンプルで、

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#3 その瞳から。

#3 その瞳から。

君のその瞳に どれくらいの世界が写ってきたのだろう。

調子に乗って怒られる。
屈託のない顔でヘラヘラしてるその目から
どのくらいの泪がこぼれて染み込んでいっただろう。

ある日突然 交差し始めた一つの人生と人生。

髪が伸びてもファッションが変わっても
顔つきや仕草が次々と変化していくその過程で
君の声だけはどうやら変わっていないみたいだ。

なんだかそれが愛のようで
途方も無い祝福のようで

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#2  あの街

#2 あの街

雨の音で目が覚めた。

カーテンの青がぼんやりしている。
雨の日の午後 明かりのついていない部屋。
独特な仄暗さが好き。

*****

不意に思い出したことがある。
何年も前のこと。

初めて訪れた遠くの街で買った、一冊の本のこと。

県道沿いにあったその書店。
平日の昼間で客足も疎らだった。
駐車場から見ていたより広い店内は、都内の駅に隣接された書店と違ってまろやかな時間が流れていた。

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#今 ここにある。

#今 ここにある。

去年の7月から12月まで思いつきでやっていた、
25時ごろ、待ち合わせ。という日記のようなもの。

日々失われていく毎日に諸行無常のノスタルジーを感じていたので、それをささやかに記録していこうと始めたものでした。

25時を通して出会った人も多く、
小さなやりとりが待ち合わせ場所に残っている手紙のようで、なかなか面白い時間でした。

世界がこんな風になってから、どのくらい時間が経つのでしょう。

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#3

#3

いつもよりひとつ早い電車にのった。

乗り換え駅の構内でカフェラテを買って、
人もまばらなホームの一番端っこで
itunesで曲をセレクトしながら今夏のプレイリストを作った。

ここ何日かUAの情熱ばかり聴いている。
今の自分に心地いい音圧と声。
音楽を聴いて心が満足している時間があると、
季節はより一層素敵にみえてくる。

なにをしていても、どこにいても
心に体にいつも音楽が鳴っている。

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#2

#2

〝今日なに食べたい?〟
そう聞かれたら9割、「うーん…」と言って沈黙してしまう。

単純に食事に興味がない。なかった。
お腹は空くから、何か買いに行ったり作ったりする時に多少の食べたいものはあるけれど、
確固たる意思がない。

食事がスムーズな人に憧れる。
身体を壊した時に、食事をちゃんとしようと意気込んでみたものの、3日間くらいで打ち切りになった。
毎食食べたいものが浮かばないから、
食事を決め

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#1

#1

〝今日はどんな日だった?〟

1日の終わりに、
もし誰かにこんな風に聞かれたら自分は多分上手く答えられない。

日々 時間や心は動いているけれど、
写実性に乏しい印象派な毎日を言葉に変えて
声に乗せて伝えるとなると、
途端に沈黙してしまうかもしれない。

物を書きたいって思い続けているのは多分、
面と向かって誰かに自分を説明するのが苦手だからかもしれないなとよく思う。

大切な毎日。

消費されて

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