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ちえのかたまり

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#いま私にできること

「優しくつながれる場所」を作るために(1)

「優しくつながれる場所」を作るために(1)

なんと前回の記事を書いてからちょうど1ヶ月も経ってしまいました。もしご興味があれば、最後まで読んでいただけると、とてもうれしいです。

どんなことを思っていたかと言うと心理職に限らず、一般の会社員でも、そんなことは結構日常茶飯事だと思うんですけど、

「若手はわからないことが多いんじゃないか」

そんなことを思います。

僕らの仕事(心理職)は、目の前の人の手を携えたり、背中をさすったり、背中を推

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津久井やまゆり園で起きた事件を通して表出した「第二の刃」を社会はいつまで振りかざすのか?

津久井やまゆり園で起きた事件を通して表出した「第二の刃」を社会はいつまで振りかざすのか?

私は、2016年7月26日未明に神奈川県立津久井やまゆり園(以下、津久井やまゆり園)で事件が起きた時から、この施設の入所者の皆さんの日常を取り戻すために、そこにいる職員たちを支援したいと考え、さまざまな試みをしつつ時を待ち、先方の目に触れ、お声掛けいただくまで、待っているスタンスを持ちました。

運よく、先方に当法人(特定非営利活動法人サポートひろがり)の存在を知っていただくことになり、2017年

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「家族」は正しいことをするための場所ではない。大切なのは、安心できること ~信田さよ子さん出演のオンライン相談会より

 10代のための相談窓口まとめサイト「Mex(ミークス)」が、「親が重い。逃げたい。親との関係どうしたらラクになる?」と題して、ZoomとYouTubeを使ったオンライン相談会を実施しました。
 全2回で、ゲストは公認心理師・臨床心理士の信田さよ子さん。MCは太田尚樹さんです。

1回目の質問テーマは、「私は親にとって要らない子だと思ってしまう」
2回目の質問テーマは、「親との接し方がわからない」

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ちいさい声で、ちいさなかなしみを。

ちいさい声で、ちいさなかなしみを。

もう1ヶ月以上、背中でドアがバタンと閉まる音を聞きつづけている。

あの日でなければ出張取材はもうできなかったな、あの日だったから友だちに会えたんだ。気になって訪ねたお店で「明日から休業します」と言われることがつづく。「あ、また背中でドアがしまったな」と思う。バタン。昨日までのあたりまえが消え、「またこんどね!」という言葉が喉でつまる。

そのうち「この間に休業した小売店の数」は、グラフに表現され

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世界人口77億人のためにマスクを作る

世界人口77億人のためにマスクを作る

元来島国根性なのか、ま、英語が苦手っていうのもあって、日本の外の国に大きく関心があるわけではありません。

でも、世界は今、新型コロナウイルスの影響をもろに受けて、人の動きや経済や、はたまた温暖化までも何やら変化をしてきているようです。

日本という国も、非常事態宣言が全国に出され、不要不急の外出を避けるようにとの要請があり、町の店はシャッターが下ろされ、電車は窓が大きく開いて、人も激減しています

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