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コロナ禍の演劇ドキュメント「シバイハ戦ウ」

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【舞台を知らなくても読みやすくをモットーに】コロナ禍での演劇活動のドキュメンタリーエッセイ。「芝居の面白さを舞台と違う創作と稽古場の角度から語って観よう」という企画。 そして僕の…
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なんとコロナ自粛で稽古場予約が強制キャンセル!(「シバイハ戦ウ」第4話)

なんとコロナ自粛で稽古場予約が強制キャンセル!(「シバイハ戦ウ」第4話)

まさか借りた稽古場予約の全てが強制キャンセルとなるとは。

令和2年の年の瀬は、非常事態宣言の機運が高まり自粛待機に暮れてゆき
世界各地から報道されるコロナ猛威の印象がこの日本にも確実に忍び寄っていて
師走にソワソワと拍車が掛かり始め、自宅で静かに過ごす大みそかも満杯に注いだ水がまさに溢れるその刹那、年を明けて1月7日、ついに東京都が二度目の緊急事態宣言を決定した。

また宣言設置の翌日には僕たち

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【そして幕が開く】最終話 コロナ禍の演劇2021

【そして幕が開く】最終話 コロナ禍の演劇2021

ドラえもんに「石ころ帽子」というひみつ導具がある。それを被ると誰からも見えなくなり、そこに居るのに気にされなくなるのだ。
「どこにでもある石ころ」みたいに。

2021.3.12.
初日の幕が開く。

今や劇場には準備の活気と埋まった座席からお客さんの熱気や密度は
通信や電波で送られてきた冷静な映像でなく、それぞれが
JR中野駅を降りて交番横の線路沿いを歩き、

一つの舞台に向かって、
たどり着い

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10年前のレシート

10年前のレシート

 晴れ☀️時々くもり 21℃/13℃ 東京です。

 昨日出てきたPASMOが入っていた定期券入れの話。その中にレシート🧾が数枚入っていました。日付が2011年7月でした。あーあ、だらしなさも極まれりです。

 どうして10年前のレシートをとっておいたのか謎です。その頃は『銀河旋律』、東京ハートブレイカーズ『フィッシュストーリー』、『賢治島探検記』の連続した稽古、本番が終わった時で、のんびりして

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noteの皆さん★演劇人の涙に目頭が熱くなった

noteの皆さん★演劇人の涙に目頭が熱くなった

この時期、演劇の話は伝えずにはいられません。私は、演劇を観る楽しさと喜びを生活に取り入れようと思う市民で組織している「市民劇場」に入会しています。2ヵ月に一度、全国的に活動している劇団のお芝居を観劇する機会があります。先日もコロナ禍ではありますが、万全の備えで、観劇してきました。

今回は、劇団俳優座の公演で、「北へんろ」というお芝居でした。

現代劇で、岩手県の中心部からやや離れた海沿いの集落に

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【PCR検査という通貨儀礼】(コロナ禍の演劇2021)     第10話

【PCR検査という通貨儀礼】(コロナ禍の演劇2021) 第10話

2月も末日、自宅にPCR検査キッドが届いた。

「演劇は、罪なのか」

小型の段ボール箱のソレは厳重に仰々しく包まれていたが、開けると小学生の時に見た学研の知育玩具キッドみたいに拍子抜けした検査回収具が、一式揃って入っていた。

不謹慎にも
「免罪符」という言葉が浮かんだ。

ルネサンスも末期の頃、神からの罪を許される護魔符みたいなものを教会が売ったらバズって大儲けしちゃってルターの宗教改革のキッ

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突然、こんなメールですみません(コロナ禍の演劇 第1話)

突然、こんなメールですみません(コロナ禍の演劇 第1話)

「突然、こんなメールすみません」

2020年7月から一度目の緊急事態宣言が解除され、なんとなく世の中がこれから落ち着いてくるのかなと思っていた8月も過ぎた頃、吉田テツタさんから「タッキー今、台本書いてるんだけどできたら読んでくれる」とメールが来た。
「楽しみにしています」と僕。

数年前(だいぶ前)、吉田テツタさんの芝居を観たあと呑み屋で「ボクの書いた本にタッキー出てくれる」と冗談か?ホンキか?

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報告。 (「シバイハ戦ウ」第2話)

報告。 (「シバイハ戦ウ」第2話)

ひと月伸びた非常事態宣言が解除されるであろう3月7日の翌週に舞台公演をやります

今や自分の部屋を出ないでも、スマホやタブレット端末、ネットを介して世界中から送られきて、巨大画面のテレビを通して、いくらでも楽しめる環境になりました

エンターテイメントは敷居が低くて誰もが楽しめるもの

ですが、もはやコロナで特に舞台芝居というジャンルは今や、なんの理由もなく演るものでも見るものでもなくなってしまっ

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顔合わせ。  (「シバイハ戦ウ」第3話)

顔合わせ。  (「シバイハ戦ウ」第3話)

役者仲間に会うのが嬉しいのは
コロナで仲間の芝居を観られなくなったからだ。

自粛もあり、中止もあり、だから劇場に来る事こそ久しぶりだった。

12月初旬「シバイハ戦ウ」の顔合わせがあった

場所は三ヶ月後に僕たちが公演の本番を行う「スタジオあくとれ」という劇場だ。
古いマンションの地下にある劇場で、もう何十年もこの場所で芝居が行われて続けてきた

中野駅から線路沿いの商店街を歩きカフェベローチェ

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僕が、初めて舞台に立った街。「(シバイハ戦ウ)第5話」

僕が、初めて舞台に立った街。「(シバイハ戦ウ)第5話」

駅前の広場が、とても懐かしかった。

僕が、初めて舞台に立った街だから

「シバイハ戦ウ」稽古初日。
杉並区の稽古場はアーケード商店街すぐ先の横道を渡ったところにある。
賑やかに列(なら)ぶ店先の真裏側に、
こんなもの静かな建物があるとは知らなかった。

稽古時間より少し早く稽古場に入ってみたが、まだ「シバイハ戦ウ」のメンバーは来ていないようだ。
受付ロビーには結構人がいる。昼の区民センターにはお

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2つ目の稽古場。  (コロナ禍の演劇 )第7話

2つ目の稽古場。  (コロナ禍の演劇 )第7話

共演している池田ヒトシさんは海外映画ドラマの吹き替えなどでも活躍されている。

池田ヒトシさんも演出の吉田テツタさんも家に帰れば、子供があり父親もしている。
どちらも結婚したり学生だったり大きくなっていて、去年の夏に初めて子供が産れた僕にとって二人は俳優としても父親としても先輩なのだ。

芝居を続けながら、生きる。

一般的に見たら俳優業なんて遊んで楽しく明るくやっているようでも同じ役者を生業(な

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山口さんの、プロンプ。  (コロナ禍の稽古風景)第9話

山口さんの、プロンプ。  (コロナ禍の稽古風景)第9話

劇場の最上階にある
屋根裏の稽古場に来た。

窓を開けると
桜の枝々に公園を見下ろす
中野から遠くかすむ街が並び
家々の屋根が西日に眩しい

花は、まだ咲かぬ

(この裏は公園だったのか、知らなかった)

【前回の話し】

二月下旬の小春日和。
稽古場を目白の風姿花伝という地下スタジオから
僕たちは公演を行う中野に拠点を移した。

夕方メインだった稽古が、昼から開始になった。
もう緊急事態宣言で苦

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マスク姿でモノを云う術(コロナ禍の稽古風景2021)第8話

マスク姿でモノを云う術(コロナ禍の稽古風景2021)第8話

稽古中のマスクの着用について。

このご時世、例えば電車の中では必要不可欠なことを必要最小限に小さな声で言葉も少なに伝えること、なるべく喋らないことは社会人の嗜みとして身につけるべきものであるが、

芝居の台詞は如何(どう)だろう、そうはいかない。

マスクをしながら相手を怒鳴りつけ、嗚咽するような時に
大きく声を出して息を吸おうとすると不織布はすでに湿り気を帯びた水分が繊維の空気を遮断し吸おうと

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稽古日記が、苦手なこと(「シバイハ戦ウ」閑話休題)

稽古日記が、苦手なこと(「シバイハ戦ウ」閑話休題)

昔っから、日記が書けなかった。何を書けばいいのか分からなかった。いざ自分の日常を振り返る写真も写すほどの華やかさはない。

でも
写真にはうつらない、
想いだけが、いつもある。

芝居の稽古は膨大な日々の積み上げと、毎日ちっちゃな進化発見と喜びの地道な骨々(コツコツ)を絞り出し調理してやっと数十分、数日間の公演が出来上がる。
豚骨拉麺スープ作りより時間がかかって、とっても地味な作業なのだ。

稽古

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「演じる」ってなんだろう

「演じる」ってなんだろう

所属している演劇サークルの先輩が演技について呟いていて触発されたので軽くメモ程度に僕の演じることに関する思考を書き留めておきます。思考を整理・記録するための場所でもあるので言葉遣いがバラバラなところもありますが、あたたかい心でそのような箇所には目をつぶっていただければ幸いです。

【舞台に立って演技するときに意識したいな、意識すべきだなって思っている言葉】
その1 「役≠役者≠自分」
上に書いた先

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