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本棚本ラジオ

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【本棚にある本を片っ端から紹介するラジオ】はじまります! 略して「本棚本ラジオ」 noteで連載中の「本棚にある本を片っ端から紹介する」のラジオ版です。 あなたのほんのちょっと…
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#読書感想

【本棚本ラジオ第57回】はらぺこラブコメ

【本棚本ラジオ第57回】はらぺこラブコメ

*今回の本*
有川ひろ著『植物図鑑』(幻冬舎、2013年)
(本棚本Season1 No.72)

*極上のエンタメラブコメ*
何度読んでもお腹がすく素敵なラブコメですねぇ。
有川さんの作品は、どれも読み口が軽快で、疲れることなく読めるのに考えさせられる面も多くて、素晴らしいなと思います。
普段料理をしない人も、これを読んだら料理したくなるんじゃないかしら?

*このラジオは*
「本棚本にある本を

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【本棚本ラジオ第56回】物語のちから

【本棚本ラジオ第56回】物語のちから

*今回の本*
千野帽子著『人はなぜ物語を求めるのか』(筑摩書房、2017年)
(本棚本Season2 No.44)

*人は物語に惹かれる*
喋っているうちに支離滅裂になってしまいましたが、改めて、人間には「物語」という理由づけが必要なんだなぁ、ということを説明してくれる本です。
フィクションとしての物語ではなく、「因果関係」や「理由」を説明するために、なんらかの創作をしながら生きている。
人間て

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【本棚本ラジオ第53回】1周年記念大おしゃべり会

【本棚本ラジオ第53回】1周年記念大おしゃべり会

あまりにも長いので簡単なタイムラインをこちらに。

0;00 ごあいさつ
2;45 1年のふりかえり
8;55 質問1「勉強とかで興味のない本も楽しめますか?」
 ー 資格試験の勉強方法
 ー 大学時代の授業で興味のなかった本との付き合い
26;05 質問2「挿絵や装丁のこだわりや偏愛はありますか?」
 ー 挿絵について〜岩波最強説
 ー 物語に関わりのある装丁が好き
 ー 紙の本がいい!となる場

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【本棚本ラジオ第52回】成長痛にしては痛すぎるよ「月の影」の上巻

【本棚本ラジオ第52回】成長痛にしては痛すぎるよ「月の影」の上巻

*今回の本*
小野不由美著『月の影 影の海(上)』(新潮社、2011年)
(本棚本Season1 No.19)

*生まれ変わるための痛み*
今こうやってタイトルをつけていて、「そうかこれは壮絶な成長痛だったのか」と思いました。
いや、それにしたって痛みがエグすぎるよ。
己との対峙でここまでの痛みとドス黒さを見せつけられたら、もう這い上がるしかないね。
はやく楽俊きて。

*このラジオは*
「本棚

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【本棚本ラジオ第51回】表現の自由とか差別とか権利とか

【本棚本ラジオ第51回】表現の自由とか差別とか権利とか

*今回の本*
有川浩著『図書館危機』(角川書店、2011年)
(本棚本Season1 No.85)

*表現の自由と差別とか話*
「図書館戦争」シリーズwl読むと、いつも“表現の自由とは”って気持ちになって考えさせられます。
シリーズ3巻目のこれは、職業差別の話、と言ってもいいのではと、今回話しながら思いました。
どこまでが差別でどこからが正当な批判なのか、誰の視点で見るのか。
あなたはどの視点に

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【本棚本ラジオ第50回】そうとしか生きられない闇

【本棚本ラジオ第50回】そうとしか生きられない闇

*今回の本*
神坂一著『ヴェゼンディの闇』(KADOKAWA、2008年)
(本棚本Season1 No.79)

*スレイヤーズ界で異色の敵キャラ*
わたしは常日頃から、スレイヤーズのテーマのひとつは「大切なもののために人はどこまでするのか」ということだと言ったり書いたりしていますが、今回のはちょっと……
「大切なもののために」というよりは、「そうとしか生きられないから」。
だからリナに敵対する

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【本棚本ラジオ第47回】今ならわかるかもしれない「見たことありそうで、ないもの」のこと

【本棚本ラジオ第47回】今ならわかるかもしれない「見たことありそうで、ないもの」のこと

*今回の本*
篠田真由美著『灰色の砦』(講談社、1996年)
(本棚本Season2 No.19)

*登場人物の年を超える*
って、地味にショックを受けますよね。
でも年を超えたいまになれば、わかることもあるのではないか、と思ったりします。
「建築探偵桜井京介の事件簿」シリーズ4作目のこちらは、京介と深春の出会いを書いた作品。
20代前半の男2人と10代後半の男の子1人の3人コンビは、昔は大人に

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【本棚本ラジオ第46回】言葉を編む辞書の仕事

【本棚本ラジオ第46回】言葉を編む辞書の仕事

*今回の本*
三浦しをん著『舟を編む』(光文社、2011年)
(本棚本Season1 No.16)

*言葉という生き物に向き合う*
言葉も生き物である、変化するものである、とするならば、言葉と付き合うことは人付き合いと同じかもしれない。
それも、ものすごくシャイな人との人付き合いに。
そういう意味で、やっぱりこの本は「青春物語」だし、「人間関係」の物語でもあると思う。
馬締くんに幸あれ。

*こ

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【本棚本ラジオ第37回】知識の危険さとキケンな美味しさ

【本棚本ラジオ第37回】知識の危険さとキケンな美味しさ

*今回の本*
有川浩著『キケン』(KADOKAWA、2016年)
(本棚本Season1 No.80)

*飯テロのはずが知識の制御の話に*
なってしまいました。
台本なしでしゃべっているので、こういうことがままありますが、改めて『キケン』という作品の表裏を見た気がします。
知識は人を生かし、知識は人を殺す、という当たり前だけれど大切なことですね。

*このラジオは*
「本棚本にある本を片っ端から

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*今回の本*
J.R.R.トールキン著、瀬田貞二、田中明子訳 『指輪物語 追補編』(平凡社、1992年)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #100
 
*トールキンの語学オタっぷりを堪能しよう*
『指輪物語』は本編3部作だけじゃないんですよ、歴史がすごいんですよ。
という話です。
なにごとも極める人というのは、信じられないことをするものです。
ここまで完成された異世界、私はほかに知

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*今回の本*
神坂一著 『聖王都動乱』(富士見書房、2008年)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #62
 
*天才でも巻き込まれるのはつらいよ
ね。
ラノベの金字塔スレイヤーズシリーズの主人公リナ=インバース、実は結構な巻き込まれ体質だあと思います。
サブキャラのアメリアのほうが壮絶な人生を歩んでいる気がしなくもない…?
まだこのころは不慣れで初々しかったよな、などと思い返しつつ

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遅くなりました。
水曜日の配信をアップします。

*今回の本*
東野圭吾著『名探偵の掟』(講談社、2009)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #30
 
*型を知れば型破り、型を知らねば型なし
何ごとにも決まり事、というものがありますが、それは本でも同じこと。
型破りな小説をご紹介します。

【本棚本ラジオ第5回】約束を破ることの楽しさ

【本棚本ラジオ第5回】約束を破ることの楽しさ

*今回の本*
東野圭吾著『名探偵の掟』(講談社、2009)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #30

*型を知れば型破り、型を知らねば型なし
何ごとにも決まり事、というものがありますが、それは本でも同じこと。
型破りな小説をご紹介します。

*このラジオは*
「本棚本にある本を片っ端から紹介するラジオ」です。
noteで連載中の企画のなかから、くじで当たった本をラジオで紹介していき

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*今回の本*
中野康司著『ジェイン・オースティンの言葉』(筑摩書房、2012)
(本棚本Season1 #98

*本の紹介ってどういう理屈?
本当に読みたくなるもの?
そんなことを思いつつ、本を紹介する本をご紹介します。

ジェイン・オースティンはいいぞ!
という話はnoteのほうで書いていますので、お読みいただけると嬉しいです。

*このラジオは*
「本棚本にある本を片っ端から紹介するラジオ

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