2024年12月の記事一覧
ふたりきり文芸女子会@『光る君へ』最終回
今年の大河ドラマはいろいろな意味で独特でした。
《天皇や皇太子の妻に自分の娘を送り込み、男子を産ませて天皇を継がせ、ファミリーの政治権力を強固にする》
という平安貴族の最高価値 ── 事実ですが、現代にそのまま持ってくると身も蓋も無いフレーズになってしまう。
おそらく、人類最古の長編小説作家の人生を描こうとしたのがこのテーマ提起の動機であったことは間違いないのでしょうが、その作家を動かした「リアル
時代は流れて新たな歴史が始まる
「嵐が来るわ」
天の道長(柄本佑)に語りかけたまひろ(吉高由里子)のセリフがラストシーンでした。
一瞬「え?これで終わり?」と思ってしまうほどあっさりした締めくくりですが、実はとても深いのです。
武者である双寿丸(伊藤健太郎)に出会うのも「武士の世」の到来を象徴する大きな意味を持ち、こうして時代は移り変わっていくのだと実感できるものでもありました。
そして忘れてはならないのが、初回が安倍晴
①ジェーン・オースティン作品に見る、摂政時代のクリスマス[帰省シーズン]
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摂政時代のクリスマスとは、クリスマスイブないし25日の日没から、12日後の1月5日ないし6日まで続くとされていました。
(12月6日の聖ニコラスの日からがクリスマスという考え方もあります )
なので、オースティンの作中で使われる「クリスマス」という言葉は 12月25日ではなく「クリスマス期間」という意味合いで使われていると考えて良いと思います
隆家の汚名返上の一矢と周明の役割
まるで次の鎌倉時代を思わせる戦闘シーンと、都での優雅な生活とはかけ離れた展開に私は思わす胸が高鳴り、息を飲んで目が離せませんでした。
確実に武士の世到来の足音が聞こえるようでもありました。
確認のため言っておきますが、この「刀伊の入寇」と呼ばれる事件は、後世の鎌倉時代に2度も侵攻された「元寇」より255年も前の出来事であり、その教訓とされた事件となりました。
あり得ない展開ではありますが、そ