植物による癒しの力
こんにちは!
アトピー改善アドバイザーのちーちゃんです。
今日は
植物による癒しの力
をテーマにお話ししていきます。
皆さんは植物療法という言葉を聞いたことはありますか。
植物療法というと馴染みのないように聞こえますが、アロマテラピーやハーブティーは誰もが知っていたり、日常に取り入れたりする方もいらっしゃるかと思います。
今日は、林真一郎/林サオダ著
『アロマテラピーハーブ バッチ フラワーLESSON』(主婦の友社)を参考に、知られざる植物療法の魅力について触れていきます。
植物療法の変遷
実は、植物には、私たちが想像する以上に、人を癒す力を備えています。
この植物療法の歴史は太古に遡ります。
古代ギリシャの医学大成者ヒポクラテスも、400ものハーブ処方を残したと言われています。
近代に入ってきた化学合成の医薬品が登場するや否や、薬たるものの考え方にも変化があり、植物療法は治療の表舞台からは姿を消すようになりました。
植物療法では、植物がもつ様々な有効成分の相乗効果によって変化を和らげますが、医薬品では単一成分のみを利用しそれ以外は不純物と捉える考え方が確立されてしまったからです。
しかし、20世紀に入り、医薬品だけではあらゆる病に太刀打ちできなくなり、人々の病が伝染病や感染症から心身症や生活習慣病といった類に変化しました。
また、化学由来の医薬品の薬害や行き過ぎた科学万能主義にも疑問が持たれるようになるといった背景から、次第に植物療法にも再度目が向けられるようになりました。
東洋医学の陰陽五行論やインドのアーユルヴェーダなどの伝統医学でも、
病の原因は体質にあり、個人の体質に合わせて処方を決めていく
と考えられています。
人間も自然の一部だからこそ、
人間の「土壌」とも言うべき私たちの体質は、若さや美しさ、健康を保つために欠かせません。
ここからは、植物を私たちの土壌づくり、すなわち体質改善に活用していく方法をみていきます。
アロマテラピー
アロマテラピー(芳香療法)とは、植物の鼻や葉、果実等から抽出した100%天然のエッセンシャルオイル(精油)を使う療法です。
アロマテラピーでは、
香りを嗅いで脳に働きかける方法と、
皮膚から精油を経皮吸収させて血液やリンパ液に送り込む方法があります。
精油の香りを嗅ぐと、脳下垂体へと伝えられ、自律神経系や内分泌系、免役系の各システムにメッセージを送ります。このようにして、私たちの生理に直接働きかけるのです。
また、香りは記憶を司る海馬にも伝わり、香りやそのイメージ(温かい、冷たい、乾いている、湿っている等)を記憶させます。この心理作用を利用し、薬物療法ではうまくアプローチできなかったうつ病患者に精油を用いることで顕著に効果をあげた例も報告されています。
更には、植物には病原菌から身を守るために自ら抗菌物質を作り出す能力があり、抗ウイルス抗菌、ならびに室内の空気浄化にも有効だとされています。
ただし、エッセンシャルオイル(精油)を選ぶ際には、
・100%天然の精油
PureやNaturalと記載があるもの
・良質のもの
ガラス瓶入り、シリコン製のスポイト
を選ぶようにしましょう。
〇私の体験記〇
私も実際にペパーミントやラベンダー(ドテラ製)のエッセンシャルオイルを、ひまし油やココナッツオイルをキャリアオイル(精油を薄めて体内に運ぶもの)として混ぜ、マッサージで使っています。
※原液でドバドバ塗るとスースーしてしまい、かえって刺激を与えてしまうため、キャリアオイルとエッセンシャルオイルはセットで使います。
ペパーミントは痒みが酷いとき、
ラベンダーは赤みを鎮静させたいときにオススメです。
ハーブティー
ハーブティーは私たちが最も簡単にハーブの有効成分を取り入れられる手段です。
ハーブティーの効用には、
内服効果と吸入効果があります。
内服効果では、抗酸化作用が期待でき、体内で過剰に発生した活性酸素を無毒化する働きがあります。体内が活性酸素過多の状態であると、細胞を傷つけ老化に繋がったり、アトピーを悪化させる原因にもなります。
また、紅茶や緑茶と比較しても、食物繊維が豊富なことから、便通を改善したり、コレステロールを排出する働きもあります。
吸入効果では、ハーブの芳香成分が吸入されることで脳に直接働きかけ、心身の不調を改善する指令を出してくれます。
バッチフラワーレメディ
こちらは、もしかすると自然療法に日頃から関心をお持ちの方しかご存知ないかもしれません。
バッチフラワーレメディとは、
植物から作られたフラワーエッセンスのことを言い、
イギリスの医師・細菌学者・ホメオパスであったエドワード・バッチ博士(1886-1936)が開発した自然療法です。
あらゆる病の発症には、個人の思考パターンや心理的傾向性が深く関係しており、それが病の回復プロセスに影響することに着目したのです。
現代医療(薬物療法)で取り入れられている対症的な対処ではなく、
バッチフラワーレメディでは、
身体と心と魂を全人的(全体)と捉え、自然の中に備わる癒しの力を活用することが大きな特徴でもあります。
また、薬物のように副作用や習慣性、禁忌が無いので、赤ちゃんから高齢者まで安心して使うことができます。セルフケアとしても取り入れやすいのがメリットでもありますよね。
残念ながら、バッチフラワーレメディの作用は、科学的にはまだ十分解明されていないこともあり、医療の世界で大々的に利用されている訳ではありませんが、
世界各地で既に80年もの治癒実績があり、まだ見ぬ者へ有用性を示すと共に、一部では医療への導入がなされているようです。
バッチフラワーには、計38種類のエッセンスがあり、
①性格
②精神状態
③感情面の問題が起こった原因となる心理的傾向性
を見ることで、最も相応しいものを選び、飲みます(最大7種類まで可)。
最後に
アロマテラピーやハーブ、バッチフラワーレメディについて、どのような印象を持たれましたか?
今回は3つの「植物由来」の自然療法の導入としてお伝え致しました。
私たちが想像する以上に、植物には私たちの心や身体、さらには魂までプラスに働きかけることができます。
植物も、私たち人間も、大自然の一部であり、それぞれに持つ強みがあります。
心身相関があるように、病や不調の裏側には、必ずエネルギーの不調和や偏りが存在しているはずです。
日本人は一般的には真面目で我慢する国民性もありますが、どうかご自身の心や身体の変化に忠実に、それらを押し殺したり抑えたりしないでください。
都度外に「出し」たり、気軽に植物の力を頼ってみたりしてくださいね!
皆さんの暮らしが快適で笑顔に満ちたものになりますように♡