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---✂︎カセットboy ✂︎---
2022年6月30日 17:25
「アルプスの少女ハイジ」ヨハンナ・シュピリ (著)再読本。何度読んでもいい。テレビアニメも見ていたし、内容は頭の中に入っているのだが、それでも、いくつかの場面では涙がこぼれる。両親をなくした5歳の少女が、「偏屈者」の祖父に引き取られる。ハイジの純真さで、祖父の心は少しずつ解き放たれてゆく。そんな折、叔母の強引なやり方によって、ハイジは遠く離れたフランクフルトのお金持ちの家に引き取ら
2022年6月25日 10:21
「生か、死か」マイケル ロボサム (著)面白い本が読みたい!!もはや渇望の域で(笑)、普段は地元の書店や久留米の紀伊國屋等で、直接手にとって本を買うのだけど、今回は、評判の良さに釣られてAmazonから取り寄せまでして購入、そして読んだ。死者四名を出した現金輸送車襲撃事件の共犯として、十年の刑に服していたオーディ・パーマー。奪われた七百万ドルの行方を知るとされる彼は、獄中でどれほど脅
2022年6月26日 13:03
ダーク・ヴァネッサ(上下巻)ケイト・エリザベス・ラッセル (著)15歳、寄宿学校に通うヴァネッサは42歳の教師・ストレインの“恋人”だった。しかしその17年後、思い出を胸に秘めた彼女の前に、彼を未成年者への性的虐待で告発するというひとりの女性が現れる。「私は彼女とは違う」と自分に言い聞かせるヴァネッサだったが、混乱する記憶の底からはやがておぞましい過去が浮き上がり……。「少女との禁断
2022年6月13日 15:00
「幻の女」ウイリアム アイリッシュ (著)あまりにも有名で、もはや古典といっていい。初版は1942年。いろんな媒体でみかける「オールタイムBEST100」みたいな企画でも必ず上位にくる。僕もずっと以前に読んでいるはずだが、新たに書い直し読んでみた。妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。彼は気晴らしにその女を誘って食事をし、劇場で
2022年6月11日 12:33
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」トーマス・サヴェージ (著)1920年代、モンタナ州。快活で賢い兄フィルと地味な弟ジョージは牧場を共同経営する裕福な兄弟だ。ジョージの前に不幸な初婚を経たローズが現れ、二人が結婚したことで、家族に亀裂が入ってゆく。露わになる本心、剥き出しになる人間の弱さ、立ちはだかる西部の論理。そして物語は、衝撃の結末を迎える!美しい大自然のなか、アメリカ社会のタブー、飲酒・人種差別・
2022年6月5日 18:23
「森から来た少年」ハーラン・コーベン (著)出版社の説明文ある日忽然と姿を消した、いじめられっ子の女子高生ナオミ。冠番組も持つ豪腕弁護士のヘスターは、ナオミの同級生である孫のマシュウから、彼女の行方を捜してほしいと相談を受けた。何かを隠しているようなマシュウの態度を訝しみつつも、ヘスターは孫のために尽力を約束する。そんな彼女が協力を仰いだのは、幼い頃にたった独り森で育ったという過去を持つ、謎多